50~79歳女性427名に調査した結果は

シニア世代の応援マインドが再燃した東京五輪2020

公開日:2021/09/10

更新日:2021/09/11

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雑誌「ハルメク」のシンクタンク「生きかた上手研究所」所長の梅津順江が、ミドル~シニア世代の女性のトレンドを読み解きます。開催に賛否ある中で行われた「東京 2020 オリンピック」。大会に対する印象を開催前と開催後で比べてみました。

シニア世代の応援マインドが再燃した東京五輪2020

シニア女性のシンクタンク生きかた上手研究所の所長です

シニア女性のシンクタンク生きかた上手研究所の所長です

普段から私は、50歳以上の素敵な女性にお会いして(最近はオンラインで画面ごしも増えました)、誌面や商品開発の種になる話を伺ったり、アンケートを介して半歩先の未来を予見したりしています。読者との会話やデータで出てきた驚きや気付き・学びから、ハルメク世代の実態や意識、日常の困り事や工夫からトレンドを汲み取ってお伝えしていきます。

約6割のハルメク世代が「オリンピックを開催して良かった」

コロナ禍の賛否ある中で始まった「東京 2020 オリンピック」。ハルメク世代はどのように感じているのでしょうか。私が所属するハルメク生きかた上手研究所では、オリンピック終了後の2021年8月13日から16日、「東京オリンピックに関するwebアンケート」を50~79歳女性426名に実施しました。

「あなたは、「東京オリンピック 2020」を開催して良かったと思いますか?」という質問に対して

オリンピックを開催してよかったか
あなたは、「東京オリンピック 2020」を開催して良かったと思いますか?
あてはまるものを1つ選んでください。(n=426)

「良かったと思う」25.4%(108名)、「やや良かったと思う」35%(149名)、「あまり良かったと思わない」22.5%(96名)、「良かったと思わない」17.1%(73名)という結果になりました。つまり60.4%が「良かった」と回答しています。

東京オリンピックに関するwebアンケート
東京オリンピック開催について、あなたの考えに最も近いものをお選びください。(あてはまるものを一つ)(n=471)

オリンピック開始前の6月4日から7日に50~85歳女性471名にアンケートした際は、東京オリンピック開催について65.8%が「中止」「延期」の考え方を示していました。具体的には、「中止した方がよい」48.0%(226名)、「再延期した方がよい」17.8%(84名)、「無観客で開催するのがよい」17.2%(81名)、観客数を制限して開催するのがよい」10.0%(47名)、「予定通り開催するのがよい」1.1%(5名)、「分からない」5.9%(28名)です。開催前と開催後で、結果が反転した結果となりました。

「安全、安心の大会」だったと思わない人が7割

あなたは、「東京オリンピック 2020」が『安全、安心の大会』だったと思いますか?あてはまるものを1つ選んでください。(n=426)
あなたは、「東京オリンピック 2020」が『安全、安心の大会』だったと思いますか?あてはまるものを1つ選んでください。(n=426)

しかし、開催後の調査で70.5%が「安全、安心の大会だったと思わない」と答えています。「安全、安心の大会だったと思わない」32.2%(137名)、「あまり安全、安心の大会だったと思わない」38.5%(164名)、「やや安全、安心の大会だったと思う」24.2%(103名)、「安全、安心の大会だったと思う」5.2%(22名)という結果でした。開催して良かったと思っているものの、感染拡大の不安を払拭することはできなかったようです。

オリンピック開催が決まった以上、楽しむ

オリンピック開催が決まった以上、楽しむ

2021年8月25日に、ハルトモモニターの座談会「オンラインカフェ2021」を実施しました。24名の女性の参加がありました。その中でオリンピックの印象が好転した理由となる代表的な発言がありました。

「私はスポーツが大好きだけど、コロナ禍でのオリンピック開催には大反対だった。でも開催が決まった以上、しっかり応援しようと気持ちを入れ替えました。感動的な場面の連続で、開催中はテレビのチャンネルを切り替えながら楽しみました(兵庫県・53歳)」

「夫婦二人とも反対だった。いざ始まるとソフトボールや野球やサッカー観戦に夢中になった。若いアスリートの思いに心打たれることが多かった(東京都・63歳)」とオリンピックを振り返りました。

オリンピックで楽しかった競技は卓球、野球・ソフトボール、柔道

オリンピックで楽しかった競技は卓球、野球・ソフトボール、柔道

ビデオリサーチの調査によると、平均世帯視聴率は開会式で56.4%、閉会式で46.7%です。今回は史上最多の33競技339種目が行われましたが、「野球決勝」が視聴率37%と1位だったようです。次いで「サッカー」「卓球」「マラソン」「柔道」と続きます。

webアンケート(有効回答数335人)で、ハルメク読者が楽しかった競技(複数回答)もほぼ近似した結果となりました。「卓球」72.5%(243名)、「体操競技」52.2%(175名)、「野球・ソフトボール」50.1%(168名)、「柔道」47.8%(160名)などが楽しかったと振り返っています。

新競技で日本の活躍が目立った「スケートボード」も37.6%(126人)となりました。楽しかった理由をみると、世代ならではの特徴も見えます。「観戦しやすい時間帯だった」と日中や夜のゴールデンタイムであったこともあり、「孫世代の活躍が新鮮で応援したくなった」と若いアスリートの活躍に対する応援メッセージが寄せられました。

新種目の若いアスリートが新鮮に映った

新種目の若いアスリートが新鮮に映った

先に述べたオンラインカフェでは、「スケートボード」「サーフィン」などの新種目の話題が特に盛り上がりました。「若い選手の活躍はまぶしかった。自分の限界に挑戦して、自身を表現した結果がメダルというのが今回の特徴」、「他の国の選手をたたえる姿。友情を感じられて美しいと思った」、「倉田アナの『13歳、真夏の大冒険』や解説者の『ゴン攻め』という実況が新鮮で印象的だった」、「10代の若い世代の活躍を見ると明るい未来が想像できた」などです。

「次世代の若い人を応援したい」……このマインドは当該世代の女性に共通しています。

今夏の東京五輪開催に、開催前は懐疑的で、閉幕後も「安心・安全」ではなかったと感じる割合が高いという結果になりました。しかしその一方で、若いアスリートの活躍や数々の名シーンや名言やパワーワードはこの世代の気持ちをちょっぴり潤わせたのかもしれません。

テレビからコロナの感染者数や重傷者数などのニュースが報じられ始めて1年半。あっという間に過ぎつつあるこの夏を、みなさんはどのように感じ、どのように過ごされたでしょうか。
 

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梅津 順江

うめづ・ゆきえ 生きかた上手研究所長/インタビュアー。1年間に約700人の素敵な女性にお会いし、誌面や商品開発の種になる話を伺っています( ͡° ͜ʖ ͡°)/。のんきな夫との2人暮らし。趣味はダイビング、マンホール、美術鑑賞、食べ歩き。

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