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- 便利!二次元コードを使いこなすシニア女性が増えてる
雑誌「ハルメク」のシンクタンク「生きかた上手研究所」所長の梅津順江が、ミドル~シニア世代の女性のトレンドを読み解きます。今やスマホ普及率は60代でも67%!便利な二次元コードの(QRコード)利用率は、どのくらいなのか調査しました。
シニア女性のシンクタンク生きかた上手研究所の所長です
普段から私は、50歳以上の素敵な女性にお会いして(最近はオンラインで画面ごしも増えました)、誌面や商品開発の種になる話を伺ったり、アンケートを介して半歩先の未来を予見したりしています。読者との会話やデータで出てきた驚きや気付き・学びから、シニア世代の実態や意識、日常の困り事や工夫から、トレンドを汲み取ってお伝えしていきます。
QRコード(R)とは?
QRコード(R)は、株式会社デンソーウェーブが1994年に開発した二次元コードで登録商標されています。Quick Response の頭文字をとり、「QR(キューアール)」と呼ばれ、JIS、ISOで規格されています。その名の通り、高速に読み取れ、とても便利なツールです。誰でも無料で簡単にコードを作成でき、商標表記すれば、「QRコード」という言葉を使えます。
気軽に、商品・サービスの説明や告知をすることができるので、商業利用も盛んです。昨今では、ネットの世界だけでなく、街を歩いていても、公共施設でも、本を読んでいても、あらゆる場面で目にする機会が増えました。
※「QRコード」は、デンソーウェーブの登録商標です。
シニア世代のスマホの普及率が2年で10%超
言うまでもありませんが、オフラインからオンラインへ遷移する流れが加速している背景には、スマホの普及があります。
60代以上も例外ではありません。2021年5月に総務省から公表された「シニアのインターネット利用動向(通信利用動向調査)」では、2020年時点のスマホ保有率は60代で67.4%、70代で38.3%でした。2018年は、60代が56.2%、70代が27.2%でしたので、2年でそれぞれ10%超の伸びということになります。
ハルメク世代の97%がQRコード(R)を認知、69%が利用
ハルメク生きかた上手研究所では、2021年5月12日から6月3日、郵送で「パソコン・スマホに関する利用実態調査」を行いました。対象は、55~74歳女性のPCもしくはスマホ保有者270名(有効回答数)です。
QRコード(R)を知っていると回答した者は、262名(97.0%)でした。
また、「よく使う」51名(18.9%)、「たまに使う」135名(50.0%)と約7割がQRコード(R)を利用していました。一方、「あまり使わない」42名(15.6%)、「知っているが使ったことはない」34名(12.6%)と回答した76名のうち、44名(59.5%)が「使ってみたい」と利用意向を示しました。
その他、「2段階認証」「ソーシャルログイン」「Gメール」「Googleフォト」「Zoom」などの項目も聞きましたが、認知率・利用率ともに「QRコード(R)」が最も高い結果となりました。
韓国海苔に例えずとも専門用語で通じる時代へ
2019年までは、当研究所でハルメクモニター(通称:ハルトモ)会員に登録してもらう際、「こちらのQRコード(R)を読み取ってください」という表現では通じませんでした。ですので、「韓国海苔のような透け感のある黒い正方形をスマートフォンにかざして読み取ってください」と案内していました。このように案内すると、笑いが取れることもありますが、すぐに理解してもらえたので頻繁に使っていました。当時は「QRコード(R)」という専門的な用語がハルメク世代に浸透していなかったのです。
QRコード(R)を使いこなして情報の達人に!
今回の調査結果は「QRコード(R)」という用語が、ハルメク世代に認知・浸透したことを表しています。QRコード(R)による読み取りは、老眼鏡を取り出して細かな文字を読んだり、操作ミスを気にしながら画面入力したりする手間が減ります。感覚的に使える気軽さも受けている要因の一つと考えます。
QRコード(R)さえ攻略してしまえば、文字入力が苦手な方でも簡単にあらゆる情報を入手できます。オフラインからオンラインへつなげる不便さや不都合が緩和されるQRコード(R)の利用はさらに進み、欠かせない手段となるでしょう。そしてハルメク世代の生活に根づいていくと推測しています。
ハルメクでもQRコード(R)からWEB経由の雑誌や通販商品の詳しい説明が読めたり、申し込みができるような取り組みを始めています。QRコード(R)を未体験の方は、ぜひ読み取って、紙媒体に載っていない情報をゲットしてみてはどうでしょうか。
※「QRコード」は、デンソーウェーブの登録商標です。
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