公開日:2021/06/26
更新日:2022/06/16
イラストレーター・上大岡トメさんが老化について学び、50歳からを楽しむ生き方のアイデアを紹介する連載企画「老いを楽しむ!生き方のタネ」。1回2分で心と体をケアする「トメサイズ」第4回は、便秘解消&お腹を刺激するエクササイズです。
ぽっこりお腹は、カラダの内側にも原因があります。その一つが「便秘」。
みなさん、お通じは毎日ありますか? あまりオープンに話す話題ではないかもしれませんね。でも、これ、むっちゃ大事なことなんです!
『老いる自分をゆるしてあげる。』でも書きましたが、50歳前後の日々変化するココロとカラダを支えてあげるには、基本の4つの柱がとても重要です。
4つの柱、それぞれのポイントは、以下の通りです。
そして、体型カバーの面で、これにプラスしたいのが「お通じ」!
実は私、10代・20代は低血圧・低体温&便秘がちな体質で、お通じは3日に1回が普通だと思っていました。1週間便が出ないのもザラ。
しかし出産を機に、毎日お通じが来るようになりました。
当時も「あぁ、毎日便が出るって快適だなぁ」と思ったのですが、40歳になろうかというとき、さらに人生観を変えるような出来事がありました。
それは、友達とポルトガル料理を食べに行ったときのこと。肉といんげん豆を煮込んだメインディッシュが、おいしくておいしくて!
いんげん豆が肉のだしを吸ってほくほくで、「豆ってこんなにおいしいんだ!」と、大量摂取したのです。
翌朝、いつものようにお通じが来たと思ったら、出るわ出るわ! わんさか、するすると、まったく苦もなく。
あまりに出てくるので、途中で「腸まで出ちゃうんじゃないだろうか?」とちょっと不安になったほどです。
やっと全放出が終わったとき、便器の前でしばし呆然とたたずみました。見たことのない量だったのです。
そして、思わずココロの中で思いました。「流れるだろうか?」
……流れました。日本のトイレは優秀ですね(笑)。
でも、それ以上に私を感動させたのは、今まで味わったことのないカラダのスッキリ感でした。
いつもの見慣れた家の中がクリアに見えました。
「あれ?さっきまで視界にフィルターかかっていた?」って思うほど。大袈裟じゃないですよ。
「余分なものが落ちると、こんなにスッキリするんだ……!」
人生観が変わるほどの体験でした。15年たっても、あのときの爽快感は、忘れません。
それと同時に「余分なもの」に気が付かず、ずっと一緒に暮らしていたことに、ただただ驚きました。
この全放出事件の後、お腹がぺったんこになったのは、言うまでもありません。
それ以来「お通じ命」! 常に気を付けています。それでも、環境が変わると便秘してしまうので、なかなか繊細なものです。
これは私の個人的な見解なのですが、定期的にお通じが来るようにするには、2つのポイントがあります。
繊維が多い食品はたくさんありますが、どれが合うかは、人によってさまざま。私の場合は豆類と水分がどんぴしゃり。
ほぼ毎日、納豆1パックか蒸し大豆を食べています。
赤ワインとオリーブの組み合わせも最強。もちろん、いんげん豆もね!
便を軟らかくするのと同時に、それを押し出す腸の動きを活性化させます。
毎日のエクササイズで腸を刺激しましょう!
トメサイズ第3回のお腹まわりをひねるエクササイズも、もちろんいいです。
今回紹介するのは、体側を伸ばしつつお腹に刺激を与えるエクササイズ。
今回もポイントはもちろん、お腹を凹ませて、骨盤底筋をヒューッと引き上げることですよ!
このエクササイズをしながら、ココロに留めておくべきことがあります。
それは「ぽっこりお腹は余分なもの」ということ!
余分なものを落とすと、カラダもキモチも軽くなる。そしてカラダ本来の力を、引き出してあげられます。
50代に入り、私たちのカラダはもうメンテナンスをしながら、無理なく使ってあげる時期に入っています。
その大切なカラダがまだまだ力を発揮できるように、ぽっこりお腹を早く小さくしてあげましょう!
「体型カバー」についてのお話は今回でおしまいです。次回からは2つ目の柱「体幹を鍛える」トメサイズを紹介します。
かみおおおか・とめ 1965(昭和40)年、東京都生まれ。東京理科大学卒。イラストレーター。山口県宇部市在住。著書に『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』『ずさんな家計を整えました。』『子どもがひきこもりになりかけたら』『日本のふくもの図鑑』など多数。最新刊は、コミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)。
★最新情報は、上大岡トメさんのトメサイズインスタやTwitterもチェック!
構成=竹下沙弥香(ハルメクWEB)
■もっと知りたい■
便秘は身近な悩みですが、実は加齢とともになりやすく、生活の質を下げ、重大な病気のリスクを高めます。とはいえ、自己流の対策は体が本来持つ機能を損なう恐れが……。この講座では、医師・中島淳さんに、自分でできる便秘の対処法と、いざというときに医師や薬とどう付き合えばいいかを教わります。年齢とともにますます身近になる問題だけに、正しい知識を身につけましょう。
上大岡トメ
1965年、東京都生まれ。東京理科大学卒。イラストレーター。山口県宇部市在住。著書に『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』など多数。最新刊は、コミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)。
★最新情報は、上大岡トメさんのトメサイズインスタやTwitterもチェック!
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