毎週シャンシャン♪

「カラスが来た!」それはシャンシャンの敵or友達?

公開日:2020/02/05

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2020年12月末で中国に返還が予定されている、東京・上野動物園のパンダのシャンシャン。公開観覧日から日々撮り続けている、ぱんだうじさんこと高氏貴博さんの、かわいすぎる写真をお届け! 今週のテーマは「カラス」です。

シャンシャン

唯一、シャンシャンの運動場にやってくる者

カラスにじりじり近寄るシャンシャン。2018年3月撮影
カラスにじりじり近寄るシャンシャン。2018年3月撮影

シャンシャンは、いつも一人で、食べたり遊んだりしています。そんなシャンシャンの元に、遊びに来る者がいます。それは、カラス!

上野動物園のパンダ舎の近くでは、昔からカラスを見掛けました。パンダの運動場にはガラスの高い仕切りがあるので、地上からは何物も侵入することはできません。が、唯一カラスは、空からひらりと飛んで来られるのです。

カラス研究の第一人者によれば、「カラスは遊びをする数少ない動物の一種」だそうです。空を飛ぶ鳥は他にもいるのに、なぜカラスだけが、パンダのような大きな動物を怖がりもせず飛んでくるかが、わかるような気がしてきますね。

上の写真はシャンシャンが9か月の頃のものです。当時は母親のシンシンと一緒に運動場に出ていて、お母さんにじゃれついたり、運動場にある木によじ登ったりぶら下がったり、いろんなものを相手によく遊んでいました。

そこへやってきたのが、カラスです。シャンシャンは怖がる様子もなく、「あなたはどなた?」というふうに少しずつカラスに近寄っていきます。カラスは知らん顔……と思ったら、飛んで行ってしまいました。カラスは本当はわかっていて、からかっていたのでしょう。遊ばれてしまったシャンシャン……。

「あーん、せっかく近くに来たのに~」2018年3月撮影
「あーん、せっかく近くに来たのに~」2018年3月撮影

シャンシャンのお尻の毛を……どうするんだ!

「つかまえた!と思ったらまた逃げられた」2019年10月撮影
「つかまえた!と思ったらまた逃げられた」2019年10月撮影

外の世界と自由に行き来するカラスは、ある意味、シャンシャンに刺激を与える良き相手なのだと思います。いい遊び相手になってくれるお返しなのでしょうか、カラスがシャンシャンのエサのニンジンや”パンダだんご”をかすめ取っていくこともありますが、シャンシャンはそれを許しています。

もう一つ、寝ているシャンシャンの毛をくちばしで抜いていくことも許しています。カラスはシャンシャンのお尻あたりの毛をごっそり束で抜き取って、パンダ舎の裏あたりにあるらしい巣に持ち帰ります。これを何往復もするのです。パンダのお尻の毛は、ゴワゴワと硬くしっかりしていますから、おそらくそれをカラスのベッドにしているんじゃないかな。

シャンシャンはさすがに怒らないかって? はい、怒りません。寝ている間はカラスより睡眠の方が大事ですから、好きなだけ持っていっていいよ、という態度でカラスの自由にさせています。なにより、大事なお友達ですからね。

エサを持っていかれても「お友達だからいいの」2019年10月撮影
エサを持っていかれても「お友達だからいいの」2019年10月撮影

 


<編集部から>
毎週水曜日に、高氏さんのシャンシャンの写真とエピソードを紹介しています。週の真ん中にシャンシャンを見て、元気をもらいましょう!

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高氏貴博さんの写真でつづる、毎日シャンシャン!シャンシャンのかわいくて、おかしくて、時々せつない写真に、めくるたび元気をもらえます。

高氏貴博

毎日、上野動物園のパンダをレポートするブログ「毎日パンダ」が大きな反響を呼び、テレビ、雑誌など多くのメディアで取り上げられる。著書に『毎日パンダ-365日上野動物園に通っているよ日記』(平凡社刊)ほか。さいたま市在住、一児の父。

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