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- 更年期のつらい体調不良…1日1さじのオメガ3で解決
50代60代の女性はホルモンバランスの乱れなどから、イライラや疲れが出やすいもの…。そこで50代の美容ライター、中尾慧里さんが心の不調に加え、最近気になる「もの忘れ」改善のために、日本脂質栄養学会理事長の守口さんに話を聞いてきました。
もの忘れ、イライラ、疲れ…「なんだか不調」を改善!
50歳を過ぎると、誰でもいくつかの体の不調が出るのは当たり前。私も、もの忘れがひどくなったり、ちょっとしたことでイライラしてしまったり……。そこで今回、心と体の不調を改善するために、日本脂質栄養学会理事長で麻布大学生命・環境科学部教授の守口徹(もりぐち・とおる)さんに話を聞いてきました!
私たちの体は約37兆個の細胞からできていて、そのすべての細胞は脂(オイル)でできた細胞膜で覆われているそう。そこで、不調改善のためには細胞レベルから立て直すために「オイル」が必要なのだと言います。
でもオイルなんて、太るし、体に悪そうだから取りたくない……、と感じる人もいるかもしれませんね。守口さんによると、取りすぎてはいけないオイルと、積極的に取りたいオイルがあるとのこと。
50代の私が今取るべきオイルは「オメガ3」
「脂質(油脂)は糖質やタンパク質と並ぶ三大栄養素の一つで、生きていくために必ず取らなければならないもの。体を動かすエネルギーになる他、私たちの体を作っているすべての細胞、一つ一つを覆っている膜を作る大切な材料となっています。
どんなに体にいいものを食べていても、細胞膜が硬くては体内の栄養素をうまく細胞内に取り込めず、老廃物も排出しづらくなります。
そこで重要なのが細胞膜を柔らかくして、細胞内に栄養素をしっかりと届け、老廃物を排出し、細胞を元気にする手助けになる“オメガ3”です」と守口さんは言います。
オメガ3が改善してくれる3つの悩み
「オメガ3不足だから取る、取れば細胞の膜が柔らかくなって、栄養素が行き渡る」ということはわかりますが、具体的にどのような悩みが改善されるのでしょうか?
オメガ3のいいところ1:もの忘れを改善
人間の脳の約65%は油でできていて、脳が正常に動くには、脳の脂質バランスをよくする必要があります。バランスが崩れると脳の機能が低下し、物忘れがひどくなったり、感情の起伏が激しくなったり……さまざまな症状が現れます。
最近「記憶力が衰えた」「物忘れがひどい」と感じているなら、オメガ3不足かもしれません。(守口さん)
オメガ3のいいところ2:高血圧や動脈硬化予防
オメガ3には、血液を固まりにくくしたり、炎症を抑えたりする機能があるので、高血圧、動脈硬化などの血管性疾患の緩和・改善にも役立つことがわかってきています。(守口さん)
オメガ3のいいところ3:ホルモンバランスの調整
加齢とともにホルモン分泌量が減ることは当然のこと。そこで、ホルモンを受け取る細胞のコンディションを整えてくれるオメガ3の出番です。
細胞膜を柔らかくすることで、ホルモンバランス(分泌)を整えることができ、更年期などのつらさを軽減。加齢のスピードも自然本来のスピードに保持できると考えられ、症状が出たとしても緩和させられる効果が大いに期待できます。(守口さん)
オメガ3は美容・ダイエット・花粉症にも効果アリ!?
オメガ3が細胞を整え、細胞に栄養が巡る代謝もよくしてくれることで、肌や髪もしっとりつややかに!
また、オメガ3には中性脂肪の合成を妨ぐ働きがあり、脂肪を蓄えにくくして、皮下脂肪や内臓脂肪を燃焼させてエネルギーに変えてくれます。「油=太る」という従来のイメージと真逆の、太りにくくしてくれる効果が期待できるというのだから大注目です!
さらに、オメガ3の継続的な摂取により、アトピー性湿疹、花粉によるアレルギー性結膜炎の症状が改善されることが医学的な研究データでも証明されているそう。アレルギー症状の改善のためにも、オメガ3の摂取は重要と守口さんは話します。
毎日小さじ1杯のオイルで摂取完了!
特に青魚に含有量が多いオメガ3ですが、毎日魚を食べるのはなかなかハードルが高い……。そこでおすすめなのがアマニ油とえごま油だそう!
アマニ油やえごま油の摂取目安は小さじ1杯程度。酸化しやすく加熱調理には向きませんが、そのまま飲んでも、サラダやお味噌汁、お豆腐などにかけてもいいという手軽さも魅力です。
私も、お味噌汁やヨーグルトに入れて取っています。また、忙しい朝は卵かけご飯にプラス。ほんとにちょっとかけるだけでいいのでめんどくさくないし、忘れることもありません。しかも料理の味もよくしてくれるので一石二鳥です!
みなさんもぜひ試してみてください。
守口徹(もりぐち・とおる)さんプロフィール
麻布大学 生命・環境科学部 食品生命科学科 食品栄養学研究室 教授。
横浜市立大学卒 国立がんセンター研究所、東京大学 薬学部に研究出向の後、同大学で博士号を取得。 米国国立衛生研究所(NIH)で脂肪酸と脳機能に関して研究。 2008年より現職。 日本脂質栄養学会 理事長。気分障害を中心としたオメガ3系脂肪酸に関する脳機能研究の第一人者。
■もっと知りたい■
中尾 慧里
なかお・えり 1966(昭和◎41)生まれ。ビューティライター。チャイルドボディセラピスト1級取得。女性誌、WEBにて美容に関する記事執筆、コスメ開発のコンサルティングなども手掛ける。インスタグラム@erierikisekiをゆっくり更新中。
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