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50代女性の紫外線対策は、メガネのレンズを「カラーレンズ」にするのがおすすめ!おしゃれ&機能的に、カラーレンズを選ぶコツを紹介します。
更新日:2024年09月23日 公開日:2022年08月29日
腕が上がらない、寝れない、ズキズキ…治し方って?
一口に肩が痛いと言っても、こわばる、ジンジンするなどさまざまな症状があります。まずはセルフチェック! 肩の痛み方(症状)や痛む原因となる病気、50代に多く見られる五十肩について、肩の痛みの対処法や予防法を医師監修のもと詳しく解説します。
日本整形外科学会認定整形外科専門医。関西医科大学卒業後、京都大学整形外科に入局。脊椎、上肢疾患の臨床研究をおこない、脊椎、手関節、肘、肩関節に精通する。その後米国トーマスジェファーソン大学で人工肩関節の臨床研究を主な目的に留学。京都下鴨病院で肩関節外来を担当し、脊椎機能の重要性を唱えている。
肩は両腕を動かしたり、手をあげたりするときに大切な部分。肩に痛みが起こると、スポーツや仕事だけではなく、服を着る、家事をするなど日常生活の何気ない動作が不自由になってしまいます。
肩の痛み方はさまざまで、主に以下のような症状が見られます。
肩は人間の関節の中でも最も大きく動く部分で、ほぼすべての方向に動きます。このような動きを支えるため、肩は3つの関節、腱板、靭帯、筋肉、滑液包(動きをなめらかにする液の袋)が複雑に組み合わさって構成されています。
しかし、年齢を重ねていくにつれて、肩を構成する部位は少しずつ衰えていきます。また、運動量が減るなど肩を動かす機会が少なくなると、血行が悪くなり、柔軟性が低下して傷つきやすい状態に。
ここからは、肩が痛むさまざまな原因や病気について解説します。
四十肩や五十肩は肩関節周囲炎とも呼ばれ、あるとき急に起こることが特徴です。名称は異なるものの実際にはどれも同じ病気で、40代に発症した場合は四十肩、50代で発症した場合は五十肩といわれます。医学的には、特発性拘縮肩や特発性凍結肩と呼ばれます。
四十肩や五十肩は肩こりと混同されがちですが、別のものです。四十肩や五十肩については、この後の項目でさらに詳しく解説します。
肩こりとは、筋肉の緊張や血液循環の悪化から起こる痛みや張りのことです。悪い姿勢の習慣化、ストレス、運動不足などによって引き起こされます。肩や首筋、首の付け根、背中にかけて痛みや張りを感じ、吐き気や頭痛が起こることも。
肩こりは、マッサージ療法や運動療法、温熱療法、薬物療法、安静などで治療します。
肩峰下インピンジメント症候群とは、肩峰下滑液包(クッションとしての役割を果たす部位)が炎症を起こすことで、肩に痛みを生じる病気です。骨同士や靭帯、腱、軟骨がこすれたり衝突したりすることが原因と考えられています。
肩腱板断裂は40歳以上の男性に多く見られる病気で、発症年齢のピークは60代です。利き手に多く見られ、寝ているときに痛み、睡眠を妨げてしまうことがあります。
四十肩や五十肩との違いは、関節の動きが固くなるのが少ないこと。また、手をあげるときに肩からジョリジョリと音がすることがあることも特徴です。
肩の関節には回旋筋腱板という4つの筋肉(インナーマッスル)が上腕骨に付着する腱があります。回旋筋腱板である「棘上筋腱」「棘下筋腱」「肩甲下筋腱」「小円筋腱」がどれか一つでも損傷すると、肩峰下インピンジメント症候群と同様の症状が起こります。
腕の力こぶをつくる筋肉である上腕二頭筋の長頭と呼ばれる部分に炎症が起こった状態を、上腕二頭筋長頭腱炎といいます。炎症によって痛みが起こり、肩が動かしにくくなります。肩の前の方が痛くなることがこの病気の特徴です。
「そのうち治る」と放っておくと痛みが強くなることもあり、注意が必要です。
石灰沈着性腱板炎とは、回旋筋腱板に石灰が沈着することで急性の炎症が起こり、強い痛みが出る病気です。自然回復することもありますが、治るまでには時間がかかり、痛みが強いため治療が推奨されます。
重労働やスポーツ、トレーニングなど肩の使い過ぎ(オーバーユース)によって肩に負担が蓄積されると、肩を痛めてしまうことがあります。
バレーボールのスパイク、テニスのサーブ、野球の投球動作など頭の上で腕を振る動きをするスポーツは「オーバーヘッドスポーツ」と呼ばれ、これらの動きは肩に負担がかかります。
また、「持ち上げて上に物を乗せる」という動作も肩に大きな負担がかかります。重労働やトレーニングをする人も、肩を痛める可能性があるでしょう。
転んだときに手や肘をついたことで肩に衝撃が伝わり、痛みが出るケースもあります。また、転んだときに直接肩を強打した場合も痛みが起こります。この場合、肩鎖関節脱臼や肩甲骨・鎖骨の骨折が起こることも。
また、肩を思いっきり伸ばしたときや引っ張られるなどして腕を背中側に持っていかれたときは、肩の脱臼が起こることがあります。
その他にも、肩に痛みが起こる病気として、変形性肩関節症や関節リウマチなどがあります。
痛む場所によって、考えられる病気は異なります。以下で、痛む部位別にご紹介します。
肩の痛みで多いのは筋肉の疲労や損傷、関節の炎症などによるものが多いですが、内臓の病気が原因となり、痛みが出ていることもあります。
中でも注意したいのが、狭心症と心筋梗塞です。これらは心臓に血液を届ける冠動脈が詰まったり、狭くなったりすることで起こる心疾患で、強い胸痛が特徴ですが、左肩や背中などに痛みを感じる人もいます。
左肩が痛んだ数日後に狭心症を起こした例も見られるなど、左肩の痛みは心疾患の前兆の可能性もあるため、注意が必要です。
肩の痛みに悩んでいる人は、以下の項目からセルフチェックしてみましょう。
上記の項目が1つでも当てはまる場合は、病院でしっかり検査するのがおすすめです。また、これらに当てはまらない場合も、気になる肩の痛みを感じている場合は早めに病院を受診しましょう。
治療のためには、肩の痛みの原因を突き止める必要があります。肩の痛みがある場合、肩を専門とする整形外科を受診するといいでしょう。
整形外科では、痛み止めなどの内服薬、ステロイド(副腎皮質ホルモン)や麻酔剤などの薬物療法などの保存療法を行います。保存療法では改善しない場合、手術療法による治療も可能です。手術後はリハビリテーションを行い、動作の回復を目指します。
50代は年齢的にも肩関節の耐久性が落ちてきているのものの、肩をよく使うことも多いと考えられる年齢です。50代の人が「肩が痛い」症状を感じる場合、五十肩が多いといわれています。
五十肩では、以下のような動作をしたときに肩甲骨と上腕骨をつなぐ肩関節に痛みが起こります。
ただ肩が痛むだけではなく、日常生活でのさまざまな動作が困難になり、不便を感じることもあります。
五十肩は腱板に起きた炎症が関節全体に広がることで起こります。加齢の影響によるものと考えられているものの、実際には原因ははっきりしておらず、原因不明とされています。
五十肩には痛みの段階があり、段階によって異なる症状が見られます。経過とともに痛みが改善していくことが多いようです。
五十肩では、振り子運動、ストレッチなどの運動療法をメインにしてリハビリテーションを行います。
また、マイクロ波、ホットパックなど機器を使った治療を行うこともあります。自宅では入浴や蒸しタオルによる温熱療法や温湿布を貼付する方法があります。しかし温湿布はかぶれることがあるため同じ場所に長時間貼り続けることは避けましょう。
ここからは、肩の痛みの対処法・予防法をご紹介します。
肩の痛みがあるときは、寝るときにも痛みが起こる「夜間痛」が見られることもあります。そんなときは、以下のように寝方を調整するといいでしょう。
肩を動かす運動やストレッチも肩の痛みに有効です。ただし、痛みが強い場合などは無理に動かさず、まずは病院を受診しましょう。
まずは、腕を前方に伸ばすストレッチの手順をご紹介します。
続いて、手を後ろに回すストレッチの手順をご紹介します。
肩が痛む原因はさまざまです。50代に多い五十肩は原因がはっきりしていないものの、加齢による影響が原因の一つと考えられています。
肩の痛みは、筋肉の疲労や関節の炎症などが原因となっている場合がほとんどですが、内臓の病気が隠れていることもあります。関節が原因の場合も放置すると痛みが悪化する可能性もあるため、早めに病院で治療を受け、つらい痛みに対処しましょう。
※この記事は2022年8月の記事を再編集をして掲載しています。
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