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- 尿漏れの原因は?女性に多いのはなぜ?NG行動も
尿漏れの主な原因は、骨盤底筋が弱って緩むことです。女性は妊娠や出産だけでなく、更年期の女性ホルモン低下によっても起こりやすいため、特に注意しなければいけません。尿漏れを予防・改善するためにも、日頃から骨盤底筋を意識して生活しましょう。
尿漏れの原因は?女性に多い理由は主に2つ
尿漏れは、女性に多い尿トラブルです。
一般的に、女性に起こりがちな尿トラブルには頻尿や尿漏れ、残尿感、排尿痛などがありますが、その中で尿漏れに悩む人がもっとも多いといわれています。
花王が行った「尿もれ」実態アンケートによると、過去に尿漏れの経験がある女性の割合は50代で49%、60代で46%とほぼ半数であることがわかります。
では、女性の尿漏れの原因は一体何なのでしょうか。ここでは、女性の尿漏れが起こる2つの原因について詳しく解説します。
男性と比べて尿道が短いから
女性の尿道は、男性よりも短いのが特徴です。
男性の尿道が約20cmでS字状になっているのに対し、女性の尿道は3〜4cm程度と短く、しかもまっすぐな構造をしているため、お腹に少し力が入っただけで尿漏れが起こることがあります。
骨盤底筋が緩むから
骨盤底筋とは、骨盤の底に位置する筋肉の総称。主な役割は、骨盤内にある膀胱や子宮、直腸などの臓器を正しい位置に保ったり、尿道を締めて尿漏れを防ぐことです。
女性は、妊娠や出産、肥満、加齢や更年期に伴う女性ホルモン「エストロゲン」の低下などで骨盤底筋が緩んでしまう可能性があります。
特に閉経後は、子宮や内臓を支える骨盤底筋の力が緩みやすいため注意が必要です。骨盤底筋が緩むと尿道の位置と骨盤底筋の位置がズレてしまい、筋肉の動きで尿をうまくせき止められずに笑ったり少し運動したりするだけで尿漏れが起こってしまいます。
女性に多い尿漏れは3タイプ
尿漏れには腹圧性尿失禁や切迫性尿失禁、溢流性尿失禁、機能性尿失禁、反射性尿失禁などいくつかの種類があります。
その中でも女性に多いのは、腹膜性尿失禁と切迫性尿失禁、さらにその2つの特徴を併せ持つ混合性尿失禁の3種類です。
ここでは女性に多い3つの尿漏れタイプについて、詳しく解説します。
腹圧性尿失禁
女性の尿漏れでもっとも多いのが「腹圧性尿失禁」。
咳やくしゃみをしたときや大声で笑ったとき、重い荷物を持ったときなど、お腹に力を入れたときに起こりやすいのが特徴です。
女性の場合、妊娠や出産、肥満、加齢などによって骨盤底筋が傷ついたり伸びたり、衰えたりすることによって起こります。
また、子宮筋腫などで増大した子宮によって膀胱が圧迫されたり、呼吸器疾患や便秘などによって骨盤底筋や繊維組織へ過剰な負担がかかったりすることでも起こる可能性があります。
50〜60代の女性では、約11%が週一回以上、約5%が毎日一回以上の腹圧性尿失禁を経験するといわれているほどポピュラーです。
切迫性尿失禁
突然強い尿意が起きてトイレまで我慢できずに漏らしてしまうのが「切迫性尿失禁」で、過活動膀胱(OAB)という病気の症状の一つでもあります。
食器を洗うなど、水を触ったときや寒いと感じたときに起こりやすいのが特徴です。
人によっては、トイレに行きたいと考えただけで尿漏れすることもあります。
尿血管障害などによって脳からの排尿の指令がうまくできないなど、原因が明らかな場合もありますが、多くは特別な原因がないにもかかわらず、膀胱が勝手に収縮することで起こっています。
女性の場合、膀胱瘤や子宮脱などの骨盤臓器脱も原因になることも。
骨盤臓器脱は、骨盤底の筋肉や靭帯が緩み、膀胱や子宮、直腸が下がってくることで起こる病気です。尿失禁など日常生活に支障をきたすような症状が現れることもあるため、早めに適切な治療を受けることが大切です。
混合性尿失禁
「混合性尿失禁」は、腹圧性と切迫性の両方の症状を併せ持つのが特徴です。
妊娠や出産、肥満、加齢、女性ホルモンの低下、脳や脊髄神経の病気、膀胱がんや子宮脱など、原因が複合的に関連し、尿漏れを引き起こすといわれています。
腹圧性尿失禁の症状が強く現れる人もいれば、切迫性尿失禁の症状が強く現れる人もいて、どちらの症状が強く現れるかは人によって異なるため、それぞれに適した治療を受けることが重要です。
尿漏れが悪化する?注意すべき日常の行動
通常は「おしっこがしたい」と感じてからトイレへ行き、膀胱が収縮して尿道が緩むことで排尿します。
しかし日常的に以下のような行動を取っていると、尿漏れが悪化しやすくなるため注意が必要です。
- おしっこをするときにお腹に強い力を入れる
- 排尿後や排便時にいきむ
- 尿意を感じる前にトイレへ行く
おしっこを腹筋の力で絞り出したりいきんだりする行為は、骨盤底筋が緩む原因となります。
また、おしっこが出終わっているにもかかわらず、残尿がないかいきんで確認したり、便秘気味で排便時に毎回いきんだりしている場合も要注意です。
女性に多いのが、「あとでトイレへ行きたくなると困るから念のため……」と尿意がないのにトイレへ行っているケース。この場合も、脳が尿意を感じ取れなくなり、尿漏れを悪化させる原因になります。
どうすればいい?尿漏れ対策は骨盤底筋がキーワード
尿漏れの原因の一つは骨盤底筋が弱ることでもあるため、日頃から意識的に鍛えておくと尿漏れの予防や対策につながります。
それにプラスして、骨盤底筋をサポートするグッズを取り入れると、骨盤底筋を意識しやすくなるでしょう。
骨盤底筋の筋力低下や尿漏れは、更年期の変化によって起こることも多いため、早めに対処しておくことをおすすめします。
ここからは、尿漏れ対策になるおすすめのトレーニングとサポートグッズをご紹介します。
「も・れ・な・いトレーニング」で骨盤底筋を鍛えよう
くしゃみや咳、重たいものを持ったときなどに起こりやすい尿漏れの予防には、骨盤底筋を鍛える「も・れ・な・いトレーニング」がおすすめ。
立ったままでも座ったままでもできて簡単なのに非常に効果的。3週間ほどで効果を実感する人も多いです。
以下は、「も・れ・な・いトレーニング」のやり方です。
- 肛門と膣を同時に締めながら骨盤底筋をキュッと中に引き込み、その後緩める
- 「締める・緩める」を連続10回繰り返す
- これを1日30〜50セット程度行う(最初は自分のできる回数でOK!)
ポイントは、おしっことおならを同時に止めるようにして、前から後ろまで全体を引き込むよう意識すること。テレビを見ながら、食器を洗いながらなど、自分の好きなタイミングで行いましょう。
周囲に気付かれることもなく「ながら」で行えるので、忙しくてトレーニングをする時間が取れない人でも、家事や仕事中にこっそり骨盤底筋を鍛えることが可能です。
「健康サポート・骨盤底筋サポートショーツ」で骨盤底筋を意識しよう
尿漏れを予防・改善するためには、「も・れ・な・いトレーニング」などのトレーニングをするとともに、日常生活の中でも常に骨盤底筋を意識することが大切です。
骨盤底筋は自分の意思で動かせる随意筋の一つですが、複数の筋肉で構成されているため、どこからどのように動かしたらよいのか、そもそもどこを意識すればよいのかわからない人も少なくありません。
そのような場合におすすめなのが、はくだけで骨盤底筋の意識付けができる、ハルメクの「健康サポート・骨盤底筋サポートショーツ」です。
厚さ約5mmの股部分のハンモック状の生地には、尿漏れパッドが付いていて、ふとした瞬間のちょびっともれをしっかり吸収してくれます。
身生地も吸水布も抗菌・防臭機能付きなので、外出先でくしゃみをしたときなどに尿漏れが起こらないか不安な人にもおすすめです。
一般的に、丸めたタオルを膣に当てるなどの方法で骨盤底筋トレーニングを行いますが、それにプラスして「健康サポート・骨盤底筋サポートショーツ」をはくことで、日常生活の中でも骨盤底筋を意識しやすくなります。
その秘密は、骨盤まわりの引き締めサポート機能と持ち上げサポート機能。
骨盤底筋につながる骨盤まわりを左右から心地よく引き締め、適度な圧が自然と骨盤底筋に意識を向けやすくします。
「骨盤底筋&ヒップサポートショーツ」で骨盤底筋をサポートしつつヒップアップ
尿漏れの経験はまだないけれど、今のうちから骨盤底筋をケアしたいという人におすすめなのがハルメクの「ヘルスプラス・骨盤底筋&ヒップサポートショーツ」です。
こちらも「健康サポート・骨盤底筋サポートショーツ」と同様に、骨盤底筋につながる骨盤まわりを左右から心地よく引き締め、二重になったハンモック状のクロッチ部分が骨盤底筋を適度な圧で持ち上げるようにサポートするので、はくだけで骨盤底筋に意識を向けてくれます。
さらにおなか部分とお尻の下からサイドにかけて貼ったサポート生地が、おなかとお尻をしっかりサポート。気になるぽっこりおなかや下がったお尻も、すっきりきれいに整えてくれます。
サポート力は「健康サポート・骨盤底筋サポートショーツ」よりも強いため、よりしっかりと骨盤底筋を意識したい場合は「骨盤底筋&ヒップサポートショーツ」を選ぶとよいでしょう。
尿漏れ対策は骨盤底筋を意識することから始めよう
女性の尿漏れは、尿道の長さが短いことや骨盤底筋が緩むことで起こります。
もっとも多いのは腹圧性尿失禁。妊娠や出産、肥満、加齢などによって骨盤底筋が傷ついたり伸びたり衰えたりなど、女性なら誰にでも起こる可能性があるタイプです。
切迫性尿失禁のように、特に原因が見つからないにもかかわらず起こる可能性もあるため、今まだ尿漏れが気にならない場合も、早めから対策をしておきましょう。
尿漏れを予防・改善するには、骨盤底筋を鍛えることが大切です。
骨盤底筋をどう動かしてよいかわからない場合は、今回ご紹介したサポートグッズをうまく活用し、骨盤底筋に意識を向けることから始めてみてください。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
※記事内の価格は2024年2月21日時点のもので、すべて税込です。
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