50代からの髪悩みをプロが解決!「正しい髪の洗い方&乾かし方」
50代からの髪悩みをプロが解決!「正しい髪の洗い方&乾かし方」
公開日:2025年10月27日
教えてくれた人:化け子(ばけこ)さん
1966(昭和41)年生まれ。大御所女優から指名される現役のヘアメイクアップアーティスト(本名・岸順子)であり、登録者数40万人超えのYouTubeチャンネル「ヘアメイク職人_化け子」も人気。
これが正解!50代からの正しい髪の洗い方、乾かし方
「髪を健康に保つのは何より頭皮が大切」と、ヘアメイクアップアーティストの化け子さんは言います。シャンプーも髪を洗うというよりは、頭皮の汚れを落とすため。そのために頭皮にシャンプー剤が残らないように、洗うときの倍の時間をかけてしっかりすすぐのが大切だそう。
また、「スタイリングの良し悪しを決めるのは、ドライヤー使い!」とも。ドライヤー使いといっても難しい技ではなく、「自分が一番悩んでいるところからドライヤーを当てればいいんです。そのときクセを矯正するように、少し引っ張ってテンションを掛けながら乾かせばスタイルが持続します」と化け子さん。
簡単にできるので、ぜひ今日からやってみましょう!
50代からの髪の洗い方、乾かし方「3原則」
- 肌ケア同様、しっかり洗って汚れを残さない
- ドライヤーは悩んでいるところから当てる
- 実はブラッシングも髪の健康に重要
洗い方の正解!「シャンプー前後にひと手間かける」
「シャンプー前のブラッシングと、後のすすぎが大事!」と化け子さん。コンディショナーやトリートメントは、毎日でなくてもOK。
1.シャンプー前のブラッシングで汚れ落ちが決まる!

シャンプー前にブラッシングをすると、ほこりなど表面についた汚れが取れるのと同時に、キューティクルを整える効果があるので、シャンプー時の髪を保護してくれます。
2.予洗いでシャンプー量も少なく!
お湯で予洗いを丁寧にすることで、シャンプーの量を抑えることができ、頭皮や髪への負担も減ります。
3.洗えていない場所に注意!
無意識に洗っていると後頭部など洗い残すところも。頭頂部→前→横→後ろなど、順番を決めて洗っていくと洗い残しを防ぐことができます。
4.すすぎは洗うときの倍の時間をかける!

シャンプーが頭皮に残ったままだと、毛穴が詰まり、薄毛や細毛の原因になります。洗うときの倍ぐらいの時間をかけてしっかりとすすぎましょう。
乾かし方の正解!「ドライヤーでスタイリングの9割が決まる」
「髪を乾かすのは、メイクでいう下地、土台を作るのと一緒」と化け子さん。根元を乾かすときにクセを矯正しておけば、スタイリングもラクになります。
1.まずはタオルで自然乾燥を防ぐ

タオルドライの際には、髪の毛に摩擦が起きないよう注意しましょう。タオルを巻いておくだけでもOKです。
2.仕上がりをイメージして髪を整える
ドライヤーの前に、歯が粗めのコーム(くし)またはブラシでとかし、キューティクルを整えます。その際、仕上がりをイメージしながら、方向づけをしておきましょう。
3.一番悩んでいるところからドライヤーを当てる

頭頂部のぺたんこがお悩みなら、頭皮に直角にドライヤーを当てて、根元を立ち上げるように乾かすなど、一番悩んでいるところから乾かして、クセを矯正しましょう。
4.仕上げのブラッシングでツヤツヤに
乾かした後にはクッションブラシで丁寧にやさしく、ゆっくりとブラッシングしましょう。まだ髪が温かいうちにブローするようにテンションをかけてブラッシングすることで、ツヤが出やすくなります。
今さら聞けない、ヘアケアのあれこれ
トリートメントは、週2回でOK
「シャンプーで毛穴の汚れを落としていれば、自然と髪が健康になるので、トリートメントなどは週2回程度でOK」と化け子さん。地肌にはつけず、髪に万遍なくつけ、しっかり流すこと!
ドライヤーは、風量を基準に選ぶ
「ドライヤーは風量が強く、温度が上がり過ぎないものを」と化け子さん。温度を選べたり、温冷モードがついたドライヤーがおすすめです。
ブラシは、2種類あればいい
「歯が粗めのコームかブラシと、密度の高いクッションブラシの2種類あれば」と化け子さん。濡れている髪には粗めのコームかブラシと使い分けましょう。
シャンプーは、頭皮にやさしいアミノ酸系で
「洗浄力が強過ぎるのは肌によくないので、アミノ酸系がおすすめ」と化け子さん。頭皮につけるシャンプーだからこそ、余計な成分が入っていないものを選びましょう。
育毛剤は、毎回シャンプー後につけて!
「育毛剤はシャンプー後、毎回頭皮につけて」と化け子さん。頭皮の環境を整えて髪にハリ、コシを持たせるにはトリートメントよりも効果的でおすすめです。
次回は髪悩みが一気に解決するヘアスタイリングの新常識をお伝えします。
取材・文=三橋桃子、岡島文乃(ともにハルメク編集部)、イラストレーション=高篠裕子
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年5月号を再編集しています




