つらくない!筋肉ゆるませトレーニングで読者も変化
2025.03.12
更新日:2025年03月12日 公開日:2021年07月16日
ぽっこりお腹&顔たるみ解消メソッド大特集#2
若さMAX南雲医師が実践する体スッキリトレーニング
65歳になった今も、スッキリお腹とたるみのない若々しい肌をキープしている医師の南雲吉則(なぐも・よしのり)さん。前回「ぽっこりお腹と顔たるみは健康状態がわかるバロメーター」と教わりました。今回は南雲さんが実践するトレーニングをお伝えします!
お腹も顔もすっきり!硬くなった筋肉を“ゆるめる”習慣
前回、加齢とともにぽっこりお腹と顔たるみの悩みが深くなる原因は、「筋肉が硬く縮んでいく」「代謝が落ちる&腸内環境の悪化」「会話や活動が減り表情も姿勢も衰える」「過度な日焼け対策によるビタミンD不足」と教わりました。
それらを解消していくには、日常の悪習慣を改めることが大切です。さらに「股関節と肩甲骨まわりにある筋肉をしなやかに動かせるようにすることが大切」と南雲さんは言います。
若い人の肩甲骨は可動域が広く、よく動き、まわりの筋肉もしなやか。同様に股関節も柔らかく弾力性があり、足の動きにも柔軟に対応します。
「例えば肩甲骨をグッと寄せたり、股関節をしっかり曲げる。たったそれだけでも股関節まわりの筋肉を柔らかくするのに効果があります。また入浴の際に、背中を洗うタオルを短めに持って体を洗うことも肩甲骨ケアになります。
大切なのは無理なくできる方法で習慣化すること。毎日コツコツ続けることが効果を上げ、健康で若々しい体を維持できるようになります」
ゆるめる動き1:背中で握手
両手を背中の上下から回し、手と手がつなげるかを確認。左右の手が5cm以上届かない場合は、 肩甲骨が硬くなり始めているので要注意。入浴で背中を洗うとき、タオルを短く持つなどを心掛けて。
ゆるめる動き2:お花ストレッチ(※1日5回くらい)
- 胸の前で手のひらを合わせる
- ゆっくり腕を上げていく
- 左右のひじをつける
- 手首が目の高さより上に来たら、ひじをつけたまま手で花をつくる
左右のひじをぴったりつけて、肩甲骨をしっかり開くのがポイントです。
顔たるみ(表情筋の低下)は“喜怒哀楽体操”で解決!
また、下のイラストの表情筋を動かす体操も、ぜひ毎日の日課にしてほしいストレッチです。外出や友達と会うのを控える時期が続き、このところ会話が少なくなっていたと感じた人もぜひやってみてください。
表情筋体操は全部で6種。表情筋をすべて上げる「喜び」、表情筋をすべて開く「驚き」、表情筋をすべて閉じる「恐れ」、表情筋をすべて下げる「悲しみ」、表情筋にすべての力を入れる「怒り」、そして表情筋の力をすべて抜く「安らぎ」の表情です。
目安は、この6種類を1セットにして1日3回。1回目は表情だけで、2回目は呼吸と連動させて、3回目は手のジェスチャーも加えて行うと効果的です。
「僕もテレビに出るときや外来で患者さんと会う前には、鏡の前でスマイルを作ってから出るようにしています」と南雲さん。こんな習慣の積み重ねこそが、健康で若々しい体を維持する秘訣なのです。
次回は、読者が2週間実践して見た目もサイズも大きく変わったトレーニング方法をご紹介。お楽しみに♪
南雲吉則(なぐも・よしのり)さんのプロフィール
ナグモクリニック総院長。医学博士。乳腺専門医。1955(昭和30)年生まれ。全国4か所にある医院で乳がん手術を行う傍ら、がんから命を救う食事と生活の指導・講演にも注力。『病気が逃げていく!紫外線のすごい力』(主婦の友社刊)など著書多数。
取材・文=大門恵子、野田有香(ともにハルメク編集部)、イラストレーション=コウゼンアヤコ 撮影=安田裕 ※この記事は雑誌「ハルメク」2020年6月号を再編集、掲載しています。記載の年齢は、取材当時のものです。
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