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素朴な疑問魚を食べると頭が良くなるって本当?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
クイズ番組を見るのが好きな息子。どんな難問にも鮮やかに正解を答え続けるタレントさんを見てこう言いました。「あ〜。頭が良くなる食べ物ってないのかな〜」
そんな食べ物があるならすぐにでも出したいわよっ! という言葉を飲み込んで、ちょっと考えてみました。そうそう。先日見たテレビで魚を食べると頭が良くなるって言ってたっけ。これ本当? 気になったので調べてみました。
魚にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といった成分が多く含まれています。これらは人間の体内ではほとんど作ることができない必須脂肪酸の一種で、イワシやサバなど青魚で脂ののった魚やマグロなら霜降りのトロの部分に多く含まれています。
また、DHAは、脳細胞の海馬という部分にあり、脳の中で信号を伝える働きのある「シナプス」と呼ばれるつなぎ目の流れをスムーズにしています。
EPAには中性脂肪や悪玉コレステロールを下げる働きがあり、血液をサラサラにして血栓を予防し、脳梗塞や心筋梗塞リスクを下げるのに役立つといわれています。一度体内に取り込んだEPAは、体の中で増えることもわかっているそうです。
DHAとEPAはどちらも血液の流れをよくし、動脈硬化などの生活習慣病を予防することがわかっていますが、一番の違いはDHAが直接脳と目に入っていける数少ない物質であり、脳にとって不可欠な存在ということです。循環器系(血液や血管)の健康維持のために欠かせない、いわゆる血液サラサラ効果が期待できるEPAは大人が、また脳の構成成分であるDHAは成長期の子どもが意識して取りたいものなのです。
しかし、DHAは体内作れない物質なので、積極的に摂取しなければ少なくなっていきます。1日に取りたいDHAの摂取量は、およそ1g~1.5g。焼いたサンマなら約1尾、小型のイワシなら約2尾です。刺し身であれば、マグロ(トロ)で2~3切れ、ブリで4~5切程度。青魚のような脂肪の多い魚は200g~300gを週に3回程度食べるのがいいでしょう。
これらのことから考えると、魚を食べると頭が良くなるというのは「DHAとEPAを含む魚を食べると脳の働きが良くなる」ことと同じだと考えられますね。
さらにDHAとEPAが多く含まれる魚をたくさん食べている人は、途中で目覚めることなくぐっすり眠れているという研究結果もあります。研究者たちは、魚を食べる人にIQの高い人が多い理由に、魚に含まれるオメガ3脂肪酸という物質により深い睡眠をしっかり取れることと関係があるのではとみています。
「寝る子は育つ」ということわざがありますが、睡眠の質を高めることで脳の働きをする良くするのが、魚に含まれるさまざまな成分のおかげというわけです。
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参照:魚由来の人気成分!! 血液をサラサラ、脳を元気にする!DHA

イラスト:飛田冬子
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