公開日:2019/03/15

更新日:2020/11/01

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素朴な疑問

食後30分は、歯を磨かない方がいいって本当?

食後30分は、歯を磨かない方がいいって本当?
食後30分は、歯を磨かない方がいいって本当?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

ランチ後に歯を磨いていたら、友人に「食後30分は歯磨きをしないほうがいいって、最近よく聞くわよ」と言われました。まさかそんな……。私が子どもの頃からずっと言われ続けてきた「食べたらすぐ歯磨き」が違っていたなんて。しかも歯を磨かない方がいいってどういうことなの? 素人が考えても、歯の汚れを落とすなら一刻も早い方がいいと思うんだけど。いったい歯磨きってどんなタイミングでするのが一番いいのでしょう?

とっても気になったので調べてみました。

歯磨きの効果

歯の表面にはプラーク(歯垢)という細菌のかたまりが付着しています。食事にはたとえ砂糖が含まれていないものでも糖分が含まれており、そのまま放置するとプラーク内の細菌が糖分を吸収して酸を作り、それが歯を溶かす原因と考えられています。これを防ぐために、食事が終わったらすぐ磨くのが基本といわれています。

食後30分経ってから歯磨きをした方がいい説

一方、食後30分経ってから歯磨きをした方がいいという説もあります。唾液には食事によって「酸性」に傾いた口の中を中和させ「中性」に戻す働きがあります。食事によって溶けた歯の成分を補う「再石灰化」はおよそ30分から60分かかるので、その間は歯磨きをせずに唾液を出したほうがいいという考え方です。

「ニューヨークタイムズ」2012年5月21日掲載「Really? Never Brush Your Teeth Immediately After a Meal(本当に?食後すぐの歯磨きはNG)」という題で投稿されたアナハッド・オコナー(ANAHAD O'CONNOR)さんの記事によると、

『酸は歯を攻撃し、エナメル質とその下の象牙質と呼ばれる層を侵食します。食事後すぐの歯磨きによって、酸がエナメル質や象牙質の奥深くまで押し込まれる可能性がありますとAcademy of General Dentistry会長のハワードギャンブル(Howard R. Gamble)博士は言います』と記されています。

また記事では、ダイエットソーダを飲んだ後の歯磨きの影響を調べた実験では、炭酸飲料を飲んだ後の20分間に歯磨きをすると象牙質の損失が増加するが、炭酸飲料を飲んでから30分後、60分後に歯磨きをすると、20分に比べて象牙質の減少は減ったという研究が出たことも伝えています。

柑橘類などの果物、スポーツドリンクや清涼飲料などの飲み物、クエン酸・食酢・果実酒など酸の強い食べ物を飲食した後にすぐ歯を磨いてしまうと、酸によって柔らかくなった歯のエナメル質が溶けてしまったり、傷つきやすくなってしまうということ。そのため、食後歯を磨くまでに酸を取り除くためには、水で口をすすぐか、酸を中和する混合液(重曹1:水8)を使った方がいいとハワード博士は提案しています。

「歯磨きは30分後がいいのか」論争は決着がついていない様子

ただ、この「歯磨きは30分後がいいのか」論争。日本のメディアでも報道されたり、記事として伝えられていますが、ハワードギャンブル(Howard R. Gamble)博士の発表を基にしていることがほとんどであり、他の研究結果をもとにした情報を見つけることができませんでした。

歯科医によっても「歯磨きは食後30分後に」という説を否定する声や支持する声がどちらも見られ、決着はついていないようです。

ただ「虫歯を防ぐ」という意味では、やはり口の中の汚れは水でゆすぐなどで、すぐに落とした方が良さそうですね。でも、磨き過ぎには注意とも言えます。歯の表面のエナメル質が薄くなり、虫歯菌に弱くなってしまうんですって!歯磨きに加えて大事なのが歯間ブラシ、フロスを使うことです。歯周病の進行を防いでくれますよ。

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参照:

イラスト:飛田冬子

 


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