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2021年02月05日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
1年に一度、歯医者さんで定期健診を受けているワタシです。年齢を重ねると歯周病のリスクが高くなるから気を付けた方がいいと言われたので、最近は歯のケアには気を使っています。
年を取ると歯周病にかかりやすいというけれど、だいたい何歳くらいから気を付けた方がいいのかしら? ちょっと調べてみましょう!
歯周病とは歯と歯茎の間にたまった歯垢(プラーク)に歯周病菌が繁殖し、感染して起きる症状全般を指します。歯茎(歯肉)がぶよぶよと腫れたり、出血したりするだけでなく、症状が進行すると歯の土台となる骨が溶けて、抜歯が必要になることもあります。
歯周病というと、高齢者がかかるものというイメージもありますが、実はそうではありません。高校生の頃は同級生の間で歯がグラグラするなどの会話はほぼ0だったと思います。歯周病罹患率は5%以下ですからほとんどの方は自覚してません。
しかし、成人になると80%以上が歯周病にかかっているといわれています。さらに年齢が上がるごとに歯周病が悪化するリスクが高まっていきます。
50代になると、約3人に1人が歯の土台が弱っている可能性が高いという調査結果もあります。免疫力やホルモンの低下により体に変化が出やすい時期であるとともに、生活習慣も関係しています。
口の中の気になる症状は、歯の土台の危機と密接に関係しています。以下の症状が一つでも当てはまれば、歯の土台が弱り、歯を支える力が低下している可能性があります。
歯周病は歯垢を取り徐いて専門医のケアを受けることで大幅に症状を軽減することができます。しかし一度できた歯周ポケットや、痩せた歯茎は元に戻りません。状況次第で再発しやすいリスクを抱えた状態だといえるでしょう。
そして、その再発リスクの大きな要因として挙げられるのが、加齢による免疫力の低下です。歯周病の原因となる細菌に感染するかどうかは、それぞれの人が持つ免疫力にかかっています。年齢を重ねると免疫機能が低下するので、歯周病にかかりやすく、また悪化しやすくなるというわけです。
若いときには歯茎が腫れたり少量の出血が出たりすることで済んでいたのが、年齢を重ねてからの歯周病は、歯の土台に関わる状態まで進行することも珍しくありません。歯と歯茎の間にできた歯周ポケットが深くなると、歯を支える骨(歯槽骨)にまで細菌が侵入して溶かしてしまうので、注意が必要です。
昔は老化現象の一つとされ、歯周病がひどくなったら抜歯をするのが一般的でした。しかし最近ではできるだけ自分の歯を長く残せるよう、歯周病を予防することが推奨されています。
歯周病にかからない、かかっても軽度で済むようにするには、毎日の正しいブラッシングと、定期的に歯医者で歯石除去を行うなどのケアが重要です。歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシも使って、表面だけでなく、歯と歯の間にたまりやすい歯垢も小まめに除去するようにしましょう。
また、 生活習慣も見直してみましょう 。 理想の食生活は 、 適度に硬くて噛む回数を必要とする繊維質を含んだ食材を食べることです 。噛んで刺激を与えると、歯の土台の代謝を促進されるからです。また、カルシウムも歯と歯の土台にいいのでおすすめです 。 糖分が多く含まれていたり 、 柔らかすぎる食べ物ばかり取るのは控えた方がよいでしょう 。
【監修】
宝田恭子先生(宝田歯科院長)
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イラスト:飛田冬子