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2021年02月21日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日、「歯周病はキスや口移しでうつる」という雑誌の見出しを見かけました。歯周病って歯磨き不足や加齢で起きるものだと思っていたけど、うつるってどういうことかしら? ワタシもそろそろ歯のケアに力を入れたいお年頃になってきたことだし、歯周病についても知る必要があります。早速、いろいろと調べてみました!
歯周病とは細菌に感染して起きる病気です。口腔(こうくう)内に生じる歯垢(プラーク)の中に細菌が繁殖して、歯茎(歯肉)に炎症や出血が生じます。症状が進行すると歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)が深くなり、より深い部分にまで炎症が進行し、歯の土台となる奥の歯槽骨を溶かしていき歯が抜けてしまいます。
歯周病の患者数は非常に多く、厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の2017(平成29)年調査によると、国内で治療を受けている人数だけで400万人近くに上るとされています。
健康な歯茎は引き締まったピンク色をしているものですが、歯周病菌に感染すると下記のような症状が現れます。歯周病は自覚症状に乏しく、これらの症状が現れた時点で、すでに一定段階まで進行していると考えてよいでしょう。
歯周病は細菌感染によって起こる感染症の一つです。細菌は歯垢だけでなく唾液にも含まれているので、唾液を介して感染する可能性があります。主な感染経路として、スプーンやグラスの共有、キス、食べ物の噛み与えなどが挙げられます。
ただし、歯周病菌が口腔に入ったからといって、必ず歯周病を発症するとは限りません。歯周病の発症背景には、原因となる細菌に加えて免疫力や口腔内の衛生状態、生活習慣などが大きく関係しています。糖尿病などの基礎疾患や喫煙習慣のある方、ストレスや疲労などで免疫が低下している方は、感染によって歯周病を発症する可能性が高まるといえるでしょう。
また、妊娠や更年期などでホルモンバランスに変調を来たしやすい女性の方が、男性に比べて歯周病を発症しやすい傾向にあります。
歯周病の感染を防ぐためには食器の共有を避けるなど、細菌をもらわない対策も重要ですが、まずは自身の口腔環境をよくして、万が一感染しても発症しないように予防することが大切です。
歯周病の予防法
口内を清潔に保ち、歯周病の発症リスクを高める要因を遠ざけることが大切ということですね。歯周病は自分が発症するだけでなく、家族やパートナーに感染させてしまうというリスクもあります。セルフケアと定期的なメンテナンスを行い、しっかり対策を取るようにしたいですね。
【監修】
宝田恭子先生(宝田歯科院長)
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イラスト:飛田冬子