熟年離婚のメリット・デメリットとは?弁護士が解説
2023.08.022023年04月01日
素朴な疑問
不倫と浮気の違いって?不貞行為の線引きはどこ?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
何気なく昼ドラを観ていたときのこと。「これは不倫よ! 」「いや、不倫じゃない、たった1回浮気しただけだろう! 」と夫婦役の2人が言い合っています。
1回でもダメなものはダメよねぇなんて思っていると、ふと疑問が……。不倫と浮気ってどう違うのかしら。1回なら浮気で、続けると不倫なの? それとも本気だと不倫で、出来心だと浮気とか?
気になるので早速調べてみましょう!
不倫と浮気の違い
一般的に「不倫」は配偶者がいるのに男女の関係になること、「浮気」は独身・既婚に関わらず、パートナーがいるのに他の異性に気を引かれたり、好意をもって接触したりすることをいいます。
また、不倫の場合は肉体関係があった場合にのみ使われることが多く、浮気は肉体関係がなくデートや食事のみの場合でも使われることがあります。
わかりやすくいうと、広義的な「浮気」という言葉の中に「不倫」が含まれるようなイメージです。
浮気や不倫になるのはどこから?不貞行為の線引き
浮気や不倫には、ここからが浮気でここからが不倫など、定義が明確に決まっているわけではありません。だからこそ、食事に行ったら浮気、キスをしたら浮気、肉体関係をもったら浮気など、人によってその線引きに違いがあるのです。
一般的に、不貞行為とは配偶者のある人が配偶者以外の異性と性的関係をもつことをいいます。
重要なのは、夫もしくは妻が「配偶者以外の異性」と「自分の意思」で「肉体関係をもったか」どうか。つまり民法上の「不貞行為」にあたる行為があったかなかったかです。
このことから考えると、配偶者が異性と抱き合っていただけ、食事していただけという場合は不貞行為があったとはいえないということになります。
不倫や浮気における慰謝料請求について
婚約者がいる人や内縁関係にある人が慰謝料を請求できるケースもありますが、原則として不倫や浮気で慰謝料を請求できるのは「配偶者がいる人のみ」です。
法律事務所の広告などに「浮気の慰謝料請求」と書かれていることがありますが、浮気に該当するような行為があったとしても、慰謝料を請求できない場合もある点に注意しましょう。
なお、不貞行為が認められ、弁護士を通じて慰謝料を請求すると、不倫相手から慰謝料を獲得できる可能性があるほか、不倫相手との関係を断ち切るような文言を示談書に入れることも可能です。
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参照:離婚弁護士ナビ
イラスト:飛田冬子