- ハルメク365トップ
- 暮らし
- 生きるヒント
- 山中修さん「これでいい」と思える最期の迎え方とは
横浜市寿地区で、独居高齢者の看取り医療に取り組むポーラのクリニック院長、山中修さん。孤独死と隣り合わせの寿でも、感謝の言葉とともに穏やかな死を迎える人が少なくないといいます。最終回は、「これでいい」と思える最期の迎え方について伺いました。
新型コロナウイルスに感染して突然亡くなったAさん
3回目の今回は「最期の迎え方」について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。
今、新型コロナウイルスが猛威を振るっていますが、実は私の患者さんの一人もこの感染症による肺炎で亡くなりました。横浜港に入港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗船していた方で、享年87歳。仮にAさんとしましょう。
Aさんは寿の住民ではありませんでしたが、2019年12月、わざわざ私のクリニックにやって来られました。「先生にかかりつけ医になっていただきたい」「最期の看取りをお願いしたい」と。日本尊厳死協会に入っており、協会の会報に載った私の記事を読んで、受診を決めたとのことでした。
Aさんは心臓病や喘息など、多くの持病を抱えていました。年齢も年齢だし、もう体が言うことをきかない。管理に手の掛かる郊外の持ち家を処分し、駅から至近の便利な場所に新たな居を構え、新しいかかりつけ医も見つけました。
いずれやって来る最期の時に備え、いわゆる“終活”をされていたのですね。そして、「あとは妻とゆっくり船旅でも……」ということで、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客となったわけです。
生と死は、コントロール不能な世界
連載の第1回で人生における起承転結の話をしました。起承転結の“起”はこの世に生まれること、“結”はこの世にさよならすること。誰しも生まれる場所や親は選べません。死ぬことも回避できませんし、思い通りにもいきません。“起”と“結”は、どちらも同じくコントロール不能な世界といえます。
そのことを改めて思い知らされたのが、2020年2月、神奈川県逗子市で起きた痛ましい事故でした。...
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
上質な美酒がずらり!
希少で高価な「貴腐ワイン」を美味しく飲める場所をご存知ですか?何年も工夫を重ねて作られた美酒を、家族やお友だちとご一緒に!ギフトにもおすすめです。 -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
ボクと一緒に歩こう!
日々の歩数を記録して、かわいい「うごくま」がカロリー消費を応援してくれる!独自の歩数計アプリを搭載した便利スマホって? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって? -
自分に似合う「眼鏡」は?
見た目の印象が若返る♥「自分に似合う眼鏡」を知って、ワンランク上のおしゃれを!