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2024.12.202024年12月28日
目標を叶える人がやっている「人生の余白」の作り方
大人の手帳術3:新しいチャレンジの前に「人生の棚卸し」手放すべきは?
「なりたい自分」に近づくには、新しいことを取り入れる“余白”が必要です。新しい挑戦の前に行いたい「手放し方」を、ライフコーチの本橋へいすけさんと内向型カウンセラーの井上ゆかりさんの著書『人生の純度が上がる手帳術』から一部抜粋して紹介します。
夢や目標をを叶えるためには、まず「手放す」
ありたい自分・なりたい自分になろうとすると、新しい生活習慣を身に付けたり、新しいチャレンジをしたり、新しい分野を学んだりする機会が増えていきます。
新しいことを取り入れるには、何かを「手放す」ことで、その分の余白をつくる必要があります。
ここからは、「コト」「モノ」「ココロ」の3つの視点で、「手放すものの決め方」や「実行していく方法」について考えていきましょう。
視点1:コトを手放す
「やりたいことは見つかったけれど、やる時間がない」という課題を持つ人は多いです。
しかし、忙しそうな人ほど、ありたい自分・なりたい自分を叶えているように見えませんか?
1日24時間という時間は平等なのに、何が違うのでしょう?その理由は、「やるコト」の取捨選択ができているからです。
ここからは取捨選択の「捨」、すなわち「手放すコト」について深掘りしていきます。
一人の時間を消費するコトを手放す
体的には、テレビ・SNS・動画配信サービス・マンガなど。誤解がないようにお伝えしておくと、これらが悪いということではありません。それぞれに感性が豊かになったり、学びがあったり、交流があったりと、いいことがたくさんあります。
しかし負の側面として、これらには中毒性があります。
「気付いたら時間がたっていた」のは、あなたの意志が弱いせいではありません。世界の優秀な人たちが集結し、そうなるように考えてつくっているのですから、ある意味仕方がないともいえます。
スマホには、1日にどのアプリをどれくらい使ったかわかる機能があります。そこをチェックしてみると、意外に多くの時間を費やしていることがわかります。
この時間を手放せば、思ったより余白を増やせる人も多いのではないでしょうか。
お茶会/飲み会を手放す
もちろん、お茶会や飲み会にも長所があります。お付き合いで必要なときもあるでしょう。本当に必要なのかを今一度考えてみるといいでしょう。
これらのお付き合いは「ずっと手放す」「一時的に手放す」の2つに分けて考えるのがおすすめです。
前者なら「行かないキャラ」を定着させる、後者なら「自分のやりたいことのため、一時的に飲み会は断ります」と伝えるのもいいでしょう。あなたにとって本当に大切な人は理解してくれます。
それで距離が離れてしまったり、何か言ってきたりする人は、あなたのことを大切にしている人ではないので気にしなくて大丈夫です。
視点2:モノを手放す
心が「ドキドキ・ゾワゾワ」するほどのモノを手放すと、大きな余白ができます。
すぐ決断できるくらいの簡単なモノを手放しても、現状は大きく変わりません。心が「ドキドキ・ゾワゾワ」するのは変化のサインとポジティブに受け止め、決断していきましょう。
時間泥棒の原因を手放す
先ほどはテレビを見る時間を手放すという「コト」で考えましたが、テレビそのものをなくすという方法もあります。
結局テレビがそこにあるから、電源を入れてダラダラ時間を過ごしてしまうのです。テレビという「モノ」を手放せば、テレビを見ないことを、意志力に頼らなくても実行できます。
スマホでYouTubeなどの動画をダラダラと見続けてしまう人は、スマホの中にある時間泥棒になるアプリを思い切って削除してみてはいかがでしょうか。
どうしても抵抗のある人は、アプリをスマホの中の起動させにくい不便な場所や、すぐ目に入らないところに移動させるのもいいでしょう。
ミニマリストをお手本にする
ミニマリストと呼ばれる人たちは、モノをたくさん手放して自分にとって本当に必要なモノ、好きなモノだけで暮らしています。
モノを減らすことによって、選択するための時間を手放すと、思考の余白が生まれます。例えば、自分の着る服がいつも決まっていれば、朝、着る服に悩む時間はなくなり、その分ほかのことを考えられます。
視点3:ココロを手放す
ココロを手放すとは、自分を縛っている余計な「思い込み」「決めつけ」「承認欲求」「見栄」「一般常識」などの「have to」を手放していくイメージです。
これらを捨て、TO BE思考100%で生きていけると、人生の充実感が増していきます。
思い込みを手放す
・間違えちゃいけない
「間違えてはいけない」と心を縛ってしまうと、行動ができなかったり、はじめの一歩が踏み出せなかったりします。
もし、あなたが正しい答えを出せなかったとしても、問題はありません。
それは失敗ではなく「経験値」として資産になります。その経験を生かして、ありたい自分・なりたい自分へ近づいていけるのです。
また、間違いを恐れる心の裏には「人から〇〇に見られたらどうしよう、恥ずかしい」のような、他人軸の目線が入っていることも多いです。
あなたが本当にありたい自分・なりたい自分へ向かってまっすぐに生きていたら、他人の評価は関係なくなります。気にしなくても大丈夫なはずです。
・休んだら取り残される
仕事が好きで休みのいらない人もいるかもしれませんが、「休んではいけない」と思い込んでいるのなら、あまりいい状態とは言えません。
有給休暇が使いにくい環境の人もいると思いますが、周りには配慮しつつ、あなたの人生に大切なことに目を向けてみてください。
「休んだらいけないと思っていたけれど、休んだら心が穏やかになった」「自分のペースがつかめた」という人はたくさんいます。あなたもきちんとお休みをとってくださいね。
決めつけを手放す
・私には強みなんてない
周りが「強みはある」と言っても、なぜか必死で認めない人もいます。そして周りの人を見て「自分には足りない......」「何もない」と感じてしまうのです。
しかしほとんどの場合、自分の過去の経験や自分でも意識せずにやっていることの中に強みはあります。
過去に褒められた物事を思い出したり、周りの人に自分の強みを聞いたりして、自分の内側を深掘りしていくと気付くことがあるはずです。
・ネガティブになってはいけない
悲しい、不安、つらい、イライラする、といったネガティブな感情には、自分を知るヒントが隠されています。
例えば、仕事ぶりを人と比べて落ち込むのは、「もっと上達したい」という向上心の表れかもしれません。
もしくは「すべての仕事を完璧にこなさないと認められない」というhave toが強いのかもしれません。
すべての感情には意味があります。自分をより深く知るいい機会だと思って、その時々の気持ちの奥にある、自分の本心や思い込みに目を向けてみましょう。
・もういい年だから
多くの人は年を重ねるごとに、チャレンジをしなくなります。よくも悪くも経験を重ねることで、過去の出来事から結果を想像し、「自分の限界はここまで」とラインを引いてしまうことが少なくないのです。
でも、いつも生き生きとしている人は年齢に関係なくいろいろなことに取り組み、変化に柔軟なスタンスの人が多いものです。
「もういい年だから」を手放すと、人生の可能性が広がるのではないでしょうか。
手帳にも「手放すこと」を記入する
「手放す」という行為は、どうしても後回しになってしまいがちです。
なので、手帳に毎月のテーマや目標などを書くときに「手放すこと」も記入し、こまめに確認できるようにしましょう。
「ああでもないこうでもない」と悩んだとしても、考える時間そのものに価値があります。
時間がかかってもいいので、手放すために何ができるか、何をすべきか、実際の行動や意識にまで落とし込んでみましょう。
次回は、「手帳が続かない」「手帳を使いこなせない」というお悩み解消に役立つ、「自分にやさしくなれる」手帳との付き合い方を紹介していきます。
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教えてくれたのは
井上ゆかりさん
いのうえ・ゆかり 内向型カウンセラー。『pure life diary』共同開発者。手帳歴は約10年。単なるスケジュール管理やタスク管理ではない、本来の自分を深く知り自己肯定感が自然と上がるようなやさしい手帳をつくりたいという想いから、『pure life diary』の開発に加わり、ワークショップなど各種サポートの運営を行う。
本橋へいすけさん
もとはし・へいすけ feppiness株式会社 代表。感性をみがいて自分にやさしくなれるセルフコーチング手帳『pure life diary』開発。プロコーチ、コミュニティ運営、ビジネスプロデューサーとして活動。
※本記事は『人生の純度が上がる手帳術(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)』より一部抜粋して構成しています。
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