支える側、支えられる側。どちらも自分と気付いて

村木厚子さん「誰かのために動けてこそ、強くなれる」

公開日:2020/05/06

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郵便不正事件で無罪判決を受けた村木厚子さん。2015年厚生労働省事務次官を退官した後も、多忙な日々を送っています。「心が揺れたとき、座標軸をよそにゆだねずに自分の中に持ち続けようと決めた」と当時を振り返りつつ、今社会に必要なことを考えます。

村木厚子さんハルメクインタビュー

今、村木厚子さんはどんな日々を送っている?

村木さんの「フィランソロピー名刺」も社会貢献。ハンディキャップのあるアーティストの作品を福祉施設で印刷しています
村木さんの「フィランソロピー名刺」も社会貢献。ハンディキャップのあるアーティストの作品を福祉施設で印刷しています


――雑誌「ハルメク」の連載「毎日はじめまして」を執筆中の、村木厚子さん。「いつもは文章だけですから、顔を出して読者のみなさんにごあいさつするのは初めてですね」と、満面の笑みでお話が始まりました。


今、2つの大学で教壇に立ち、3つの企業で社外役員として働き、そして瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)さんと共に「若草プロジェクト」の代表呼びかけ人を務めて、生きづらさを抱えた少女や若い女性を支援する活動をしています。

60歳で退官した当時はもう少しゆとりのある働き方を思い描いていたんですが、いつの間にやら忙しくなっていました(笑)。

中でも、教える仕事は以前からやってみたいと考えていたので、話があったときはありがたくお受けしました。

津田塾大学ではピカピカの1年生の女子を、社会福祉教育が専門の日本社会事業大学では、専門職大学院で社会人のクラスを担当しています。社会人の方は仕事を終えた後の夜の授業なのに疲れも見せず、視野を広げて現場に生かそうと真剣そのもの。私もそれに応えようと、例えば「最新の政策を学ぶ」がテーマの授業では厚労省時代の後輩を呼んで話をしてもらいます。

公務員は政策の裏側で黒子になって働くもの、と思って私は仕事をしてきましたが、生徒たちは政策を作る過程の彼らの葛藤や取り組む情熱に強く反応してくれて。こんなふうに思いを表に出すことは、共感や理解を得るには大切なのだなと感じました。

 

164日間勾留された郵便不正事件を振り返る

村木厚子さんインタビュー

2009年の郵便不正事件で勾留された164日間は、終わりの見えないトンネルに入っているようでしたが、今振り返ると、気付きの多い出来事だったとも思います。

勾留されてすぐの頃、「私は変わったか」「私は失ったか」と自分自身に問いかけました。

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