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- 【実録】荻原博子さんがダイエットも節約も成功した訳
家計経済のパイオニアとして知られる荻原博子さんに、健康と節約の密接な関係について伺う特集。第1回目は、荻原さんの身に実際に起こった「悲劇」についてです。それがきっかけで、お金が貯まる「健康こそ最高の節約」に転じていきます。
教えてくれたのは:荻原博子(おぎわら・ひろこ)さん
1954年、長野県生まれ。経済ジャーナリスト。大学卒業後、経済事務所勤務を経て独立。経済の仕組みを生活に根ざして解説する、家計経済のパイオニアとして活躍。著書に『年金だけでも暮らせます』『保険ぎらい』(ともにPHP新書)など多数。
「太りすぎ」で起こった悲劇……
「痛いっ!」
椅子から立ち上がろうとした矢先のことです。腰に激痛が走り、思わず悲鳴をあげました。
痛む足を引きずりながら急いで医者に行くと、「症状から見て、坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)のようですね」と同情のかけらもない口ぶり。
レントゲンを見せながら、医者はこう続けます。「まだ初期段階ですね。過度な運動や、同じ姿勢での長時間のデスクワークなどが原因で腰痛に至るのは珍しくない。しかも、荻原さんの場合、それだけでなく、『太りすぎ』も原因の一つだと思います。もう少し痩せないと、腰だけでなく、そのうち体のいたるところが痛んできますよ」と。
長時間のデスクワークに加え、仕事中なんとなく口寂しくなって、気分転換に「おやつ」を食べてしまう。さらに、原稿を一本書き上げると、“がんばった自分にご褒美 ”ということで、またまた甘いものを口に入れる。
しかも、それだけおやつを食べながら、夕食はしっかり食べ、さらには「ストレス発散」などと言い訳しながら、夕食時には必ずお酒を飲む。こんな生活を長年続けてきたのですから、太らないわけがありません。
お酒をやめたら、背中に羽が生えてくる!
暴飲暴食の生活習慣を続けてここまで太ってしまったのだから、その習慣を改めない限り、無理なダイエットをしても、またリバウンドしてしまう……。そこで、これからの長い老後を考えて生活習慣を改善しながら、無理なく体重を減らせる方法を模索することにしました。
実は、腰痛で医者に駆け込む3か月前から、私は、あれほど好きだった「お酒」をやめていました。私の友人に、私と肩を並べる飲兵衛がいたのですが、その彼女が、ある日ピタッとお酒をやめました。理由を聞くと「お酒をやめたら、背中に羽が生えてくるのよ」と言うのです。
半信半疑のまま、その日は私もお酒を飲まないで寝たのですが、まさかと思うくらいにぐっすり眠れ、翌日、まるで羽が生えたように気分が爽快でした。そしてそのときに決めたのは「好きなお酒を飲むか、好きなドラマを見るか、どちらかにしよう」ということ。
お酒をやめたら1か月で1万5000円の節約に!
夕食時は、お酒の代わりにお茶を飲み、夕食が終わるとさっさと自分の部屋に行って、ドラマを見ながらお酒の代わりに「りんご黒酢」を炭酸で割って飲む。この新しいマイ・ルールに従い、お酒を飲まない生活を続けて気付いたことがあります。
「驚くほどお金が貯まる!」
おつまみも含めて1日500円を酒代に使わなければ、1か月で1万5000円。1年間だと18万円の節約になります。元来の飲兵衛だった私も、これには驚き、断酒を続ける励みとなりました。
そして、さらに3つのマイ・ルールを決めました。
- 夕食は夜8時までに食べ終わり、翌朝10時までは、何も食べない。お昼は、軽めに済ませる
- 野菜を中心にとり、主食は玄米にする
- なるべく、間食はしない
「なるべく」としたのは、どうしてもちょっとは間食をしたくなりそうだからです。
食事と生活習慣を改善して1か月。驚いたのは、1年前と比べて健康診断の数値が、驚くほど良くなったこと。血液検査の結果を見ると、悪い数値がほとんど見当たらなくなったのです!
ここまで長々と私のダイエット話にお付き合いいただき、ありがとうございます。私がお話ししたかったことは、“体重を減らすこと”を目的としたダイエットの話ではありません。“老後と家計を助ける"「お金と体のダイエット(節約)」についてです。
健康で長生きできれば、医療費も少なくて済みます。「節約はガマン、つらいもの」と思いがちですが、健康を維持できれば、生き生きとした生活ができるし、結果として医療費を抑えることができるので、老後を安心して過ごせるのです。
※本記事は、『5キロ痩せたら100万円 「健康」は最高の節約』(PHP新書/990円・税込)より一部抜粋して構成しています。
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