せっかくなら役立てたい!どこに寄付するのが正解?

古着を寄付する方法とは?おすすめ団体・企業も紹介

公開日:2024.10.11

更新日:2024.10.25

「古着を寄付したいけれど、どんな方法があるの?」いらない洋服を捨てずに手放す方法には、主に5種類あります。古着を寄付するだけでなく、社会貢献ができる方法も。どこに寄付すればいいかわからないときは、おすすめ団体と企業の中から選ぶのもおすすめ。

古着を寄付する方法は主に5種類

古着を寄付する方法は主に5種類
Klenova / PIXTA

古着を寄付したいと思っていても、具体的な方法がわからずに困っている人もいるのではないでしょうか。

着なくなった衣料品を寄付する方法には、主に以下の5種類の方法があります。

  • NPO法人や市民団体を通じて寄付する
  • 児童養護施設や孤児院に直接寄付する
  • 自治体の回収ボックスを利用する
  • ファストファッションブランドの回収ボックスに持ち込む
  • 寄付付き商品・サービスを利用する

ここでは、古着を寄付する5種類の方法についてそれぞれ詳しく紹介します。

NPO法人や市民団体を通じて寄付する

一つ目は、古着で海外や国内への支援を行っているNPO法人や市民団体へ送る方法です。

寄付の方法は団体によって異なる場合もありますが、ほとんどは洋服を寄付したい側が自分で段ボールなどを用意して、送料元払いで郵送します。

団体によっては、衣料品の種類や寄付を受け付けている期間が指定されていたり、事前の連絡が必要だったりする場合もあるため、事前にホームページや電話で確認しておくとスムーズです。

衣類以外に寄付を受け入れている品目も確認しておけば、さらに幅広い支援につながります。

児童養護施設や孤児院に直接寄付する

児童養護施設や孤児院に直接古着を持ち込んで寄付することもできます。

厚生労働省が2020年に発表した「児童養護施設入所児童等調査の概要」によると、児童養護施設に入所している子どもの平均年齢は11.5歳、入所時の平均年齢は6.4歳です。

幼児から18歳までの幅広い年齢の子どもたちが入所しているため、小さい子ども服だけでなく中学生、高校生くらいまでが着られる衣類を寄付すれば喜んでもらえます。

ただし、古着の寄付を受け付けていない施設も多い点に注意が必要です。事前に連絡を取るか、ホームページで寄付が可能かどうか、必ず確認しましょう。

自治体の回収ボックスを利用する

服の処分というと、自治体の燃えるゴミや資源ゴミとして出すという人も多いですが、自治体によっては自治体内の公共施設に古着専用の回収ボックスを設置して、回収を行っている場合もあります。

例えば、東京都港区では区内18か所の拠点で古着を回収しています。

回収された洋服は再商品化に実績のある事業者を通じて、国内外できちんとリユース・リサイクルされるため、寄付した後にちゃんと役立っているか心配な人にもおすすめです。

回収可能な品目は、、ホームページに記載されています。事前に確認して洗濯をしてから中身が見える袋に入れて回収ボックスへ入れましょう。

ファストファッションブランドの回収ボックスに持ち込む

低価格でおしゃれな服が手に入るようになった現代ですが、その一方で買い替えのサイクルが早まり、それに伴って服の廃棄が問題となっています。

このことから、ファストファッションブランドでは、店頭に回収ボックスを設置して古着を回収し、リサイクルやリユースする取り組みが積極的に行われるようになりました。

例えば「ZARA」では、社会的、環境的な取り組みの一環として、古着や靴、アクセサリー(ZARAの商品に限らない)を回収し、提携する非営利団体を支援するプログラムを行っています。

店頭に設置されたコンテナに不要な衣料品を入れると、提携する団体を通じてリユース・リサイクルされます。

買い物のついでに寄付もできるため、忙しくて寄付のために時間を取れない人や手軽に寄付したい人におすすめです。

企業が運営する寄付サービスを利用する

NPO法人や市民団体だけでなく、企業が運営する寄付サービスを利用するのも古着を寄付する方法の一つです。

服を寄付したい人が宅配用の段ボールや袋などを購入し、自宅で不要な衣類を詰めて発送するだけで寄付が完了します。

サービスによっては、寄付された衣類を国内外のリユース業者が買い取り、その収益金を別の支援に使用しているため、古着の寄付以外にも社会貢献になることがしたい人に向いているといえます。

古着の寄付はどこがいい?おすすめ団体・企業3選

古着の寄付はどこがいい?おすすめ団体・企業3選
bluet / PIXTA

せっかく古着を寄付するのであれば、きちんと活用してくれる団体や企業を選びたいもの。

寄付した古着が国内で活用されるのか、海外で活用されるのか、リユースもしくはリサイクルされるのかは団体によって異なるため、自分が共感できる活動を行っているところへ寄付するとよいでしょう。

ここでは古着の寄付を受け付けているおすすめの団体・企業を3つ紹介します。

日本救援衣料センター

「日本救援衣料センター」は、寄付された衣料品を世界各地の難民や被災者などに寄贈する活動を行っている認定NPO法人です。

1982年に創立された歴史ある団体で、設立から1年後の1983年にウガンダへ約2トンの衣類を初めて寄贈して以来、継続して活動を行っています。

Tシャツやポロシャツ、ワイシャツ、ブラウス、トレーナーやセーター、ジーンズなどの一般的な衣類をはじめ、新品であれば下着や靴下、パジャマなどの寄付も可能です。

ただし、シミや傷のある衣類は原則として受け入れていません。また、スーツのジャケットやブレザー、スカート、ワンピース、和服、ベビー服なども受け入れ不可となっているため、事前に確認しておきましょう。

なお、認定NPO法人である日本救援医療センターへ寄付する際に発生する海外輸送費は、寄付金控除の対象となります。

日本ファイバーリサイクル連帯協議会(JFSA)

「日本ファイバーリサイクル連帯協議会(JFSA)」は、寄付された衣類を選別してパキスタンで販売することで、パキスタンのスラムにある学校「アル・カイールアカデミー」の運営を支援しているNPO法人です。

国内でのリユース販売も行っていて、そこで得た収益はJFSAの活動費にあてられています。

寄付を受け付けているのは、2月〜と6月〜と10月〜の年3回。受付品目は期間ごとに一部変わるため、事前の確認が重要です。

例えば、シャツやカットソー類、トレーナー、パーカー、アウター類、パンツ類、子ども・ベビー服などは新品中古を問わず受け付けていますが、スカートやキュロット、女性用スーツ、制服などは受け付けていません。

また、発送には段ボールを使わず、ビニール袋や紙袋、大きめのバッグなどに入れて中身が出ないように梱包する必要があります。

古着でワクチン

古着でワクチン」は、不要な衣料品を回収してカンボジアなどでリユース品として販売することで、開発途上国の子どもたちにポリオワクチンを届けられるサービスです。

2010年に「日本リユースシステム株式会社」が開始しました。

回収キットを購入して古着を詰めて送るだけで2つの寄付が完了するため、手軽に社会貢献をしたい人に向いています。

「怪しい」と思う人もいるかもしれませんが、「古着でワクチン」はSDGs推進本部主導の「ジャパンSDGsアワード」で「特別賞 SDGsパートナーシップ賞」を受賞している安心できるサービスです。

寄付できるのは、Tシャツやセーター、ジーンズなどの衣類や靴、バッグ、アクセサリー、手袋やマフラーなどの服飾小物、帽子など。名入りのものや上下揃っていないスーツや喪服、作業着、学生服なども送ることができます。

ホームページに記載されている「送れないもの」に該当しなければ、すべて再利用できるため、クローゼットの中のものを丸ごと寄付したい人にもおすすめです。


「古着でワクチン」なら古着を送るだけで子どもの命や雇用にも役立てられる

「古着でワクチン」なら古着を送るだけで子どもの命や雇用にも役立てられる

古着をリサイクルして活用するために寄付したい人、さらに社会貢献したい人におすすめの「ハルメク 古着でワクチン」は、ハルメクと日本リユースシステム株式会社が協力して生まれた特別版です。

ここでは、「ハルメク 古着でワクチン」のサービスについて詳しく紹介します。

1つ購入するごとにワクチン20人分が寄付できる

1つ購入するごとにワクチン20人分が寄付できる

ハルメク 古着でワクチン」は、回収キットを1つ購入するごとに、ミャンマーやラオス、ブータン、バヌアツ共和国などの開発途上国の子どもたち20人にポリオワクチンを寄付できるため、できるだけ役に立つ形で古着を処分したい人におすすめのサービスです。

ワクチンの寄付は「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)」を通じて行っていて、これまでに累計267万人分(2020年4月6日〜2024年8月31日まで)のワクチンを寄付しています。

ハルメク 古着でワクチン」は使い方も簡単です。

ハルメク公式通販サイトから回収キットを注文し、いらなくなった服や靴、バッグなどを回収袋に詰めて集荷依頼をするだけで、古着とワクチンの寄付が両方完了します。

古着でワクチン

国内外の障害をもつ人の新たな雇用を生み出している

国内外の障害をもつ人の新たな雇用を生み出している

ハルメク 古着でワクチン」に寄付された古着は、一度千葉の選別センターに集められ、輸出準備を行います。届いた回収袋を一つずつ丁寧に回収し、種類ごとに仕分けしているのは、言語の壁によって就労が難しかったフィリピンの女性たちです。

その後、輸出された古着をカンボジアで販売したり適した国へ再輸出したりしているのは、カンボジアのストリートチルドレンだった若者や、ポリオの後遺症で歩行に障がいのある方々です。

また、回収キットの封入作業は、千葉の福祉作業所「約束の樹」など、日本国内の障害をもつ方々が行っています。

ハルメク 古着でワクチン」は、利用するだけで国内外の障害をもつ人の新たな雇用を生み出し、自活するきっかけ作りに貢献しているすばらしいサービスです。

古着の寄付は寄付先の選び方が重要!

古着を寄付する方法にはNPO法人や市民団体を通じて送る方法、児童養護施設や孤児院に直接送る方法などさまざまですが、重要なのは寄付した衣類がどのように活用されているか知り、納得できる寄付先を選ぶことです。

服を捨てずに寄付してリサイクルすれば、製造や廃棄に至るまでの資源やエネルギーの削減につながります。

ぜひ、古着を寄付して部屋も心もスッキリさせてみてください。

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小西 由希

こにし・ゆき 「ハルメク おしゃれ」編集部。副編集長・ビューティー部門の編集担当。京都の日本海側出身のため色白。毎朝、美白パックをしている。

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