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- 長持ちする花で年末年始を豪華に!少しの工夫と飾り方
年末年始に花を飾るなら、長持ちをする種類を使って豪華に飾りませんか?「花を知り、楽しむ」がコンセプトの第一園芸のWEBサイト・花毎(はなごと)の連載で、スタイリングを手掛ける谷中直子さんに季節の花の飾り方を伺います。
長持ちするのはどんな種類の花?
慌ただしい年の瀬には、お手入れが簡単で長持ちする花はいかがでしょうか?
一般的に水分の少ない植物は長持ちするものが多く、ドライフラワーにしても色の変化が少ないものも長持ちタイプといえます。
長持ちする代表的な花材は次のようなものがあります。
- ラン類
- 菊
- ユリ
- カーネーション
- ワイルドフラワー類(ピンクッション、リューカデンドロなど)
- ユーカリ類
- コニファー類
- 松
こうしてみると、お正月によく使われる花材は長持ちするものが多いことがわかりますね。
今回はこの中のワイルドフラワーに分類される花を使って年末から年始にかけて長く楽しめる、ひと味違った花材使った花のあしらいをご紹介していきます。
ユニークな花!色と形を活かして1種類でいける
木琴のバチのような姿がユニークな「クラスペディア」はオーストラリア原産の花。英語ではその姿から、ドラムスティックやイエローボールとも呼ばれています。とても丈夫な花で、ドライフラワーになってもほぼこのままの姿です。葉がない分、いけ方が難しそう……。こうした花のあしらいは、どうしたらよいのでしょうか?
谷中「クラスペディアはアップでみると柚子や柑橘を思わせるような個性的な花です。器にまんべんなく広げていけるよりも、ブーケのように束ねて器に傾けていけた方がスタイリッシュにきまります。
長さはあまりきちんと揃えないで、花の黄色が不規則な固まりになるイメージで!すっきりとした茎とまんまるの花のコントラストがかわいいので、茎は見せるほうがおすすめです。」
今回は花の色と形に合わせた、個性的なガラスの器にあしらいましたが、とても丈夫な花なので、好きな花瓶・好きな場所で自由に楽しんでOKとのこと。お手入れが苦手な方にもおすすめの花だそうです。
長持ち花材をプラスして年末の華やぎを演出
クラスペディアだけで数日楽しんだら、花材をプラスしてクリスマスやお正月に向けた華やかアレンジにする、ちょっとしたコツを聞きました。
谷中「クラスペディアは日にちが経っても(相当なことがない限り)見た目は変わらないと思います。年末年始に向けて、花もちょっと豪華にイメージチェンジしましょう。グリーンと蘭を加えて、器もガラスから陶器に替えました」
クラスペディアに加えたのは、どれも長持ちする花や葉です。赤味を帯びたハート形の葉「プロテア・コルダータ」、葉の表と裏の色や質感が全く違う「タイサンボク」、黄色い蝶のような蘭「オンシジューム」の3種類。
特にオンシジュームは模様が入っていないスポットレスと呼ばれる種類のほうが、主張が少なく他の植物と合わせやすいのでおすすめです。
大人のクリスマスツリー
クリスマスの定番「コニファー」も長持ちする花材のひとつです。クリスマスツリーも素敵ですが、コニファーの枝を使った花瓶への投げ入れなら飾る場所に合わせてサイズ調節も簡単。今年は大人っぽいこんなクリスマスデコレーションはいかがでしょう?
谷中「コニファーの香りには抗菌・防虫・消臭・抗炎・癒やし効果もあると言われているので、コロナ禍で迎える今年のクリスマスにぴったりな花あしらいではないでしょうか。コニファーは丈夫で長持ちするので特別なお手入れはいりません。しかし、葉からの蒸散が多く花瓶の水が驚くほど早く減るので、水をこまめに足してあげてください。
オーナメントはミカンを輪切りにしたドライフルーツ!ヒモを通せば、さわやかな香りも楽しめるオーナメントに。小型で軽いタイプのLEDイルミネーションを絡めても素敵です。お好みのスタイルでフレッシュなクリスマスデコレーションを楽しんで!」
年末を彩った花々を束ねて作る、スワッグのお飾り
クリスマスまで楽しんだコニファーとミカンのドライフルーツ、冬至の頃に飾ったクラスペディアとプロテア・コルダータを使って、なんとお正月を迎えるためのお飾りにリメイク!そんな楽しくエコなアイデアです。
谷中「これまでの材料に松と水引をプラスしてお正月らしさを演出しましょう。一番大きなコニファーをベースにして、小さな材料が一番上にくるように、順に重ねて束ねるだけで簡単に出来上がります。コニファーや松は触れると香りが立つので、作っている最中も癒やし効果が抜群!
大切に楽しんだ花材は捨ててしまうのではなく、去年と今年を花でつなぐ、エコなお飾りにリメイクして楽しんでみましょう。
また来年も最後までお花を楽しみつくすアイデアをご紹介していきますね!」
年末年始は花を飾る機会が一番増える時です。いつもは見慣れたお家の風景も、花を飾るだけで、一年の疲れを癒やし、気分よく新たな年を迎える場になります。
来年も花のある暮らしをご一緒に楽しみましょう。
文=石川恵子(第一園芸・花毎)※この記事は、花毎での連載「二十四節気の花あしらい」を基に制作しています。
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