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横浜にぎわい座で年2回開催される「横濱小せん会」には、毎年必ず行っていたのですが、コロナで中止になったり、配信になったりで、今回は3年ぶりでした。
横濱小せん会
チラシには1番弟子の柳家あお馬さんと漫才の風藤松原さんとなっていましたが、蓋を開けたら、2番弟子の柳家ひろ馬さんや、3番弟子の柳家小じかさんもいらして、賑やかな一門会となりました。
「狸札」小じか
開口一番の小じかさんは、2022年11月に前座となりました。間もなく24歳ですが、落ち着いていて、すでにベテランの雰囲気です。良く通る声で、難なく狸が恩返しをする噺を演じました。
「やかん泥」ひろ馬
2021年5月に前座となりました。柳家小せん師匠はあらかじめ挨拶で、前座が二人も出るのは有り得ないことですが、私の会ですのでお許し下さいと断わり、本来は料金外ですが、同じ前座でも1年半程のひらきがありますので、そのあたりをご覧いただければと思っております。と、弟子のハードルをいきなり上げました。
それを受けてのひろ馬さん、やりにくいと言いながら、縁起の良い泥棒の噺を始めました。泥棒が主人公の演目はたくさんあり「鈴ヶ森」か「花色木綿」と予想したのですが「やかん泥」でした。これはあまり聴いた事がないので、新鮮でした。
「風呂敷」あお馬
ここからが料金です。と、小声で言ってから「ハードル高いわ」と呟きます。白い着物に黒の羽織、どちらも深みがあり、その光沢が上質なものだと遠目にも分かります。
マクラでの、車の中の夫婦の会話に大爆笑、一気に場が温まります。
ことわざ「三度目の正直」の解説に、場内が笑いで大爆発。「覆水盆に返らず」の説明で、さらなるパワーアップ!
ことわざは、行間を読まなければと言って、客席を熱くします。あお馬ワールドが確立していて、どんどん引き込まれ、周囲からも「上手いね」の声が漏れ聞こえました。
磨きあげられた極上の一席でした。
「あくび指南」小せん
古典落語の演目の一つで、主な演者は4代目の小せん師匠ですが、こちらは5代目です。
主人公の熊五郎は、芸を習うたびに事件を引き起こすので、一緒に行こうと誘われても、八五郎はちゅうちょしますが、習うのが「あくび」と知り、見学に行くことにしました。あくびを習うという、何ともバカバカしい噺です。
繰り返しが多く、くどい感じの噺ですが、師匠はサラッと演じて、もやった舟の中の情景が目に浮かび、心地良かったです。
漫才・風藤松原(ふうとうまつばら)
2007年第6回漫才新人大賞コンクール最優秀賞受賞、2013年THE MANZAI 決勝に進出されています。
「寝床」小せん
以前にも、ここ「にぎわい座」で聞きましたが、好きな噺なのでまた聞けて、ワクワクしました。
義太夫の会に誰も来ないと知り、すねる旦那の気持ちが痛いくらいに伝わります。
そして聞きたくないのに、無理やり聞かされる人々の気持ちも、手に取るように分かり、面白さ倍増、終始笑いを誘いました。
ほのぼのとしていて、いつもながら心が温かくなる会でした。
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