ゆるっとふざけて暮らしたい

老いるほど、自分で自分を楽しませるように意識する

公開日:2023.03.13

先日、通所デイサービスで「ハーバリウムのプチワークショップ」を開催しました。ほんの数時間のこの経験で、私の狭い狭い視野が少し広がったような学びがありました。

老いるほど、自分で自分を楽しませるように意識する
癒やしのハーバリウム

介護認定を受けたあとの楽しみって…

介護認定というのは、対象の方の運動機能や認知機能、生活状況等々が中心ではありますが、対象者の方が主役ではなく、「介護、介助がどれくらい必要か」という介護者側が主役の考え方といえます。

もちろん、それで安全でより良い(と思われる)生活が送れるようになるのですが……。

同居家族の事情や介護ストレス等を軽減するためというのも、介護サービス利用の大きな利点です。

ほかでもない私も、義母がデイサービスに行ってくれるようになり、ほっとする時間ができたのは事実です。ありがたいことですが、あまり楽しそうではありません。

介護認定を受けたあとの楽しみって・・

リハビリデイサービスでワークショップ

「私はセンスがないから…」と乗り気でなかった方が、少し考えながらすいすいと花材を並べて「瓶に入れたらいいの?」と。脳梗塞後で自由に手が動きにくいなか、左右の指を上手に使い、瓶に詰めていかれました。

その後、オイルを注ぐのは少し難しいかなと思いましたが、まずはポイントだけ説明して自分で入れてもらったのですが、まぁ上手でした。空気を抜いて出来上がりです。

「こんなきれいなのができるんですね…知らなかった」と満足げな笑顔。

もう一人の方も、リウマチでやはり指先が動きにくいため時間をかけてゆっくり、でも自分ひとりで完成させられました。

「どこに飾ろ~」「写真撮って娘にみせよ~」と。

リハビリディサービスでワークショップ

感覚、想像を形にして作り上げる作業

まず、美しい色とりどりの花材を見る「綺麗」「鮮やか」等の感覚。

その花材を「どのように瓶に入れよう」と出来上がりを想像しながら考えてもらう、そして実際にその想像したことに向かって、両手、両指先をふんだんに使って制作していく。

この過程で最初乗り気でなかった方の、前向きな言葉がどんどん増え、真剣かつ穏やかで柔らかい笑顔が多くなられました。一時的にも、ワクワクや楽しさや達成感を味わっていただいたようでした。

感覚、想像、想像を形にして作り上げる作業

これからの老いは、人もうらやむ楽しみ方が必要

老いによって、できないことが増えたり少し忘れやすかったりと、いろいろ出てくるのは、自然の原理です。

私にもそう遠くなく訪れるでしょう。でもその時は、何をしてもふざけて笑って、自分で自分を楽しませてあげれたらなと思います。

これからの老いは、人もうらやむ楽しみ方が必要

■もっと知りたい■

たこりん

看護職として無我夢中で駆け抜け、気づけば定年。少しゆっくりできればと思う間もなく、いろんな課題が降ってきます。でも今の時間を無駄にするのも輝かせるのも自分次第。環境とともに「しあわせ」の尺度や考え方が変化していく様を、文字にお手伝いしてもらいながら可笑しく前向きにお伝えしていきます。
 

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

いまあなたにおすすめ

注目の記事 注目の記事