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昨年末、初めて冬の鎌倉 長谷寺にお参りしました

公開日:2023.01.20

昨年末、鎌倉 長谷寺を参拝しました。観音様に一年の感謝をし、美しい由比ヶ浜を眺めながらお寺のカレーをいただきました。その後、弁天窟や観音ミュージアムを見学。水仙や椿、ロウバイなど冬の花咲く境内を散策しました。素敵な一日のレポートです。

昨年末、初めて冬の鎌倉 長谷寺にお参りしました
金色の提灯が下げられた鎌倉 長谷寺

鎌倉 長谷寺とはどんなお寺でしょうか?

鎌倉 長谷寺とはどんなお寺でしょうか?

正式名称は「海光山慈照院長谷寺」です。鎌倉にあるので鎌倉時代のお寺かと思いましたが、実はもっと古く、奈良時代天平8年(736)に開かれた鎌倉有数の古刹で、坂東三十三観音霊場の第四番に数えられています。

ご本尊の十一面観音菩薩は、高さ9.18mもあり、木造の仏像では日本最大級といわれています。花のお寺ともいわれていて、特にあじさいの径が有名です。

※江ノ電長谷駅から徒歩5分。拝観料400円。拝観受付時間などはHPで。

ご本尊 十一面観世音菩薩立像について

ご本尊 十一面観世音菩薩立像について
和み地蔵

ご本尊に関しては、興味深い言い伝えがあります。

養老5年(721)、大和国(現在の奈良県)で徳道上人(とくどうしょうにん)が1本の楠の霊木から2体の観音像を造り、1体は大和長谷寺のご本尊とし、もう1体を衆生済度の願いを込めて海に流したそうです。

それから15年、観音像は相模の国(現在の神奈川県)の沖合に忽然と現れ、鎌倉 長谷寺開創の礎となりました。

2021年は「十一面観世音菩薩像」造立1300年の年に当たり、それを記念して通常の赤い提灯が金色の提灯に代わりました。訪問した昨年(2022年)末もまだ金色の提灯でしたが、2023年にはすでに元の赤色の提灯に戻っているそうです。

金色の提灯は2022年末をもって従来の赤い提灯に戻りました

弁天窟について

弁天窟について
弁天窟

長谷寺には「弁天窟」とよばれる神秘的な洞窟があります。

赤い鳥居の向こうにある洞窟の壁には、弁財天と十六童子が彫られています。奉納用の蝋燭に名前を書き、ご利益を授かりたい神様にお供えすると願いが叶うそうです。

お食事処「海光庵」

お食事処「海光庵」
海光庵で相模湾を眺めながら「お寺のカレー」

長谷寺境内の見晴台の奥には、お食事処「海光庵」があります。

窓際の席からは、相模湾の素晴らしい景色が広がります。そこでいただけるお寺のカレーやお寺のパスタなどはお肉など一切使わず、代わりに大豆やこんにゃくが入った精進風料理でした。

「お寺のカレー」には少々違和感を感じましたが「仏教もカレーも、もとはインドが発祥」という説明書きを読んで納得しました。

精進風料理と言うと、素材を生かした優しいお味が定番と思い、正直カレーにそれほど期待していませんでしたが、スパイシーで本格的なおいしいカレーでした。

今回は「お寺のカレー」と「カレーうどん」をいただきましたが、どちらもリピートしたくなるお味でした。

観音ミュージアム

観音ミュージアム
観音ミュージアム 

2015年に宝物館が「観音ミュージアム」として生まれ変りました。

展示スペースはあまり広くはありませんが、映像機器などを使い長谷寺の縁起や観音信仰について解説しています。観音菩薩が三十三変化した圧巻の群像が見られたり、別料金(大人300円)ですが一見の価値ありでした。

おしまいに

書院の前には枯山水の庭が広がります
おしまいに
金色の提灯を内側から見ると英語です

あじさいの季節などには幾度となく訪れたことがある鎌倉 長谷寺ですが、年末に参拝したのは初めてでした。日本人はもとより外国人もたくさん見かけました。

金色の提灯の裏側には(寺内から見ると)英語が書かれていました。さまざまな人々に敬愛されるお寺で、一年の締めくくりの参拝ができて本当に良かったと思いました。

鎌倉 長谷寺

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上野真香

趣味は陶芸、旅行、料理、華道、手芸など多岐にわたるが根っこは一緒。美味しいものを食べて楽しい人生を送りたいというもの。ワインと犬とコーヒーとTVドラマが大好き。シャンシャンと誕生日が一緒のため他パンダ(?)とは思えず、現在年パスを購入しシャンシャンウォッチャーを続行中。

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