- ハルメク365トップ
- ハルトモ倶楽部
- 健康部
- 秋の薬膳
国際薬膳師の資格を持ち、中医学を勉強中の森taitaiです。日本の四季の移り変わりは、とても美しく貴重なものですが、それぞれの季節に適した体の養生はとても重要です。
一息つく秋
厳しい猛暑、度重なる台風襲来、ジメジメした秋雨前線。そんな自然現象を乗り越えて、爽やかな秋風が肌に心地よい本格的な秋真っ盛りです。
地球温暖化の影響で季節の後倒しがあり、気持ちよいと感じる秋の陽気を楽しむ時間も短く感じられます。
それでも、空には赤とんぼが飛び、金木犀、萩、コスモスなどの秋の花々が見られ、木々の緑も色づいて、私たちの目も心も癒やしてくれます。
何よりうれしいのが、秋の味覚。“食欲の秋”と言われますが、秋刀魚、キノコ類、サツマイモ、栗、秋茄子……など食欲をそそりますね!
乾燥が与える影響
寒さ、暑さ、湿気は体に感じる影響もストレートで、防寒、暑さ対策、日焼け対策を注意しますが、乾燥が体に与える影響も大きいです。
自覚症状がなくても、皮膚や喉の乾燥は少しずつ、私たちの体を侵食しています。コロナ禍でほどんどの人たちがマスク生活なので(マスクの中は潤ってますよね)喉の乾燥感を感じる人は少ないかもしれません。
中医学では、自然界の気候変化を六気と言って、寒気・風気・湿気・暑気・火気・燥気と呼び、それぞれが体に悪さする要因を六淫邪気(寒邪・風邪・湿邪・暑邪・火邪・燥邪)と考えています。
秋はまさしく燥邪の影響を受けます。
燥邪を感受すると体は乾燥する、体の水分(中医学的には津液と呼ぶ)の不足、肺を傷つける、などの特徴があります。症状としては、口鼻乾燥・喉の渇き・皮膚の乾燥・咳・痰(ひどくなると喘息)です。
秋の食養生
秋はどんな養生をすれば良いでしょう。
古い中医学の経典には「秋は早く寝て早く起きる。心安らかにして陽気をひそめてすごすべき」と書かれています。
秋は何となく物悲しく、気持ちが後ろ向きになりやすいですが、努めて安定した気持ちを保つことが大切です。
前の投稿でもお話ししましたが、秋に向いている食材は白いものが多いです。白胡麻・蓮根・白きくらげ・百合根・大根・牛乳・豆乳・松の実など。これらは、肺を潤す働きをしてくれます。
また来る冬の季節に備えて気を補う食材、キノコ類・栗・さつま芋なども積極的に取り入れると良いですね。
![秋の食養生](https://halmek.co.jp/media/uploads/db7b6a89923fd6cfc4c926a43f86c4991666321240.413.jpg)
ずばり旬の食材は、その季節の体の養生にぴったりなんだと実感します。
秋、冬に向けての茶材の準備もしましょう! おすすめは、プーアル茶・マイカイ花・金木犀(桂花と言います)・陳皮などです。
無理なく、おいしく食養生しましょう!!
■もっと知りたい■
-
いきなり来る強い尿意…
尿モレを心配し過ぎて水分摂取を控えるのは絶対NG!生活習慣を変えれば、尿モレ対策は出来ます! -
圧倒的においしい「水」
国際味覚審査機構(ITI)主催のiTQi優秀味覚賞で、最高ランク「三ツ星」受賞!モンドセレクション金賞!「真においしい水」の条件とは一体? -
クーポン進呈!尿モレ対策
ハルメク読者の約8割が「不安」な尿モレ。その対策に、注目の「夜~朝専用」吸水パッドをご紹介。特別クーポンも進呈! -
突然の出費はこれで解決!
住宅ローンや子の教育費などお金がかかる50~60代。一方で親は高齢となり、その金銭面の援助も不安。解決策を探ります。 -
「疲れ」感じにくい体に!
気温も湿度も高い夏は疲れやすい季節。夏バテになる4つの原因と猛暑を乗り切る「体づくり」の方法を解説! -
何歳からでも若返り!
老けた印象に見える「顔たるみ」は簡単なケアの継続で解消できます!年齢のせいと諦めず、2週間チャレンジしてみましょう!