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- 70代でもできた! 韓国留学
70代の留学体験談。異文化体験を綴ります。今回は1週間の短期留学で言葉を学びに韓国へ。大邱(テグ)大学でのキャンパスライフや、慶州で見たもちつきの様子を紹介します。
覚えられないならば行ってしまえ
もう10年以上前でしょうか、日本中が「冬ソナ」ブームに沸いたのは。その頃、私はお隣の国の韓国について何を知っているのだろうかと自問してみましたが、ほとんど何も知らないことに気づきました。学生時代もあまり勉強しませんでした。
そんなわけで、まずは隣国の言葉を学ぼう、言葉から歴史の一端や風俗習慣が見えてくるかもしれない、と思い勉強を始めました。ところが、いろいろと忙しかったのと70歳を過ぎての覚えの悪さのせいで、遅々として上達しません。そこで無謀にも韓国留学を思い立ちました。
期間は一週間、観光旅行のような短期の留学プランにいくつか参加してみました。宿泊は大学の寮で、午前中は勉強をみっちり、午後は文化活動と称して近辺の観光地へ行ったり、演劇を鑑賞したり、おいしい食事会に参加したり。「留学」ではなく「遊学」ですね。
学生のたまり場へ飛び入り参加も
なかでも印象深かったのは「大邱(テグ)大学」への遊学です。ソウルや釜山と違って、大邱は韓国第三の大都市ですが、丘陵地帯にあって静かで落ち着いた街です。
大学のキャンパスはとても広く、繁華街は遠いためバスやタクシーを利用しなければなりません。キャンパスの中にはたくさんのレストランや映画館やスポーツジムがあり、校門の前に数軒ある居酒屋のような店は学生たちのたまり場になっていて、一度飛び入り参加させてもらいました。
ソウルや釜山(プサン)の大学の留学プランは若い方の参加が多く、大邱大学は若い方もいらっしゃいましたが、中年の方が多かったです。私はどこへ行っても最高齢で、成績は最低ラインでした。でも「遊学」ですから、大いに楽しみました。
餅つきのスタイルにカルチャーショック!
休日には、私たち遊学生は大学の世話係の方と慶州へ遠足に出かけ、たまたま遠足に来ていた小学生たちと「ケンケンパ」をしたり、韓国時代劇でよく見る弓矢の講習も一緒に受けたりしました。子どもたちはしゃがんで先生の話を聞くとき、砂いじりをしたりおしゃべりしたりするものですから、先生に怒られていました。日本の子どもたちと全く同じです。
地元のご年配の方々が子供たちや私たちに餅を振舞って下さったのですが、餅のつき方にもカルチャーショック。臼ではなく分厚い板の上でつくのです。聞くところによると、韓国の西側では臼を使うこともあるそうです。
ここ数年ほどは他のことで忙しくて「韓国遊学」をしておりませんので、とてもなつかしい思い出です。
あとどれぐらい元気でいられるかを考えて、これからもいろんな体験をしていきたいです。
次回はイギリスでしてきたロングステイの経験を綴ります。
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