小池真理子さん|人生の伴侶を亡くして、今思うこと
2024.09.292022年05月01日
健康診断に引っかかってしまいました……
はじめての大腸内視鏡検査
健康診断の検査結果が悪く、年齢が進むとはこういうことなんだな、と思い知りました。特に心配だったのが、「便潜血+」。これはもう大腸内視鏡検査をするしかない、ということでした。
きつかった10分刻みの下剤
「便潜血+」の結果を受け、大腸内視鏡検査をすることに。胃の内視鏡検査が死にそうなほど苦しかったので、私は震え上がりました。
検査は朝9時集合。私の他に3人の方がいました。図書館の学習室のような仕切りのある席に皆着席です。まず、大腸をきれいにするために下剤を飲みます(すでに前日の午後3時と午後9時にも下剤を飲んでいます)。
便がきれいになり透明になった人から内視鏡検査をしてもらえます。10分間刻みで下剤、下剤、水の順番で200mlをゆっくり少しずつ飲みます。それを2サイクル繰り返します。
この下剤がとてもまずいです。絶対売れないスポーツドリンクという感じです。
でも我慢して飲まないと先へ進めません。最初に下剤を飲み始めて約1時間後に、トイレに行きたくなりました。私よりずっと早くにトイレに駆け込む人もいて焦ります。この競争はキツイです。
便の状態を記入するシートには5回目の便まで書けるようになっていますが、私は4回までで便意が止まってしまい、看護師さんも「昨夜あまり食べていない?」と困っていましたが、追加の下剤をもらって飲んだところ、やっとお通じが復活し、無事に合格しました。
なお、お仲間の3名の方は、余裕で私より早く合格して、部屋には私一人残っていました。
いざ、内視鏡検査!
いよいよ内視鏡です。
検査用の上着とパンツに着替えます。パンツには穴が開いていて、そちらが後ろですから、と説明を受けました。
ベッドに横たわり、麻酔の点滴から。麻酔といっても意識ははっきりあります。カメラ挿入の痛みはそこまでの苦痛はなく、私にとっては胃の内視鏡より100倍楽でした。
ですから、モニターに映る自分の大腸をしっかりと見届けることができました。「意外ときれいなのでは?」と思いましたが、お医者様は無言でカメラを進めて行きます。「こ、これは、私に言えないほど重篤な何かがあるからなのか!?」と心配になりドキドキしました。
そうしている間に、「ハイ終わりです」となりました。いやあ、この『やり切った』感は、いつ以来だろう?
その後のお医者様の結果説明は、「異常なし」とのこと。ポリープもなかったと。「じゃあ、便潜血+というのは?」「痔でしょうね」(なにぃ? 痔!? ないはずだけど……)「痔じゃなくても、歯の出血でも+反応が出ることもあるんですよ」とのことでした。
二人に一人が癌にかかる時代ですし、私の家族5人の中に2人も大腸癌を患った者がいるので、入院から手術になる可能性も当然考えて、新しいパジャマも買ってありました。
9時に集合して、私がすべての診療を終えたのは4時過ぎでした。
とても疲れたけれど、腸がきれいになったことで、生まれ変わったような気がします。でもお尻はちょっとヒリヒリしました。
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