「60の手習い」始めました(6)

いよいよ「60の手習い」、新しい世界「日舞」へ

公開日:2022.04.28

60歳を目前に介護を終えた私は、かねてから考えていた「60の手習い」を日本舞踊に決めました。還暦にして、まったく未知の世界へ飛び込むことに……。

いよいよ「60の手習い」、新しい世界「日舞」へ
初めて舞扇を手にしました

還暦にして初日舞は無謀?

還暦にして初日舞は無謀?

実は、私は若い頃からワイルド系。

女性ライダーがまだ珍しい時代に中型バイクを乗り回し、アウトドアも大好きでした。後輩女子から「先輩かっこいいー」と言われる始末。ダンスもバラード系よりもノリのいい系が好きでした。

ダンスの先生からは「日舞するなら、男踊りにしとき。女踊りはくわいさんには無理よ~」とありがたいおことばを頂戴しました。

ですが、今さら日本舞踊を極めることができるなどと思っていないし、あくまでも私の目的は着物の所作なのよー。それと今後の健康のため! だからこの際、舞台で踊るようなのじゃなくて、舞妓さんや芸妓さんがするお座敷踊りみたいなのがしたいのよ~。

しかし、確かに、無謀な60の手習いへの挑戦ではあったのです。

新しい世界はお辞儀から

新しい世界はお辞儀から

初レッスンは4月から3か月、1か月に2回で全6回のコースです。

「初めて」にはお手頃でしょう。生徒は3人のみで、他の2人は先生の生徒さんでした。まったくの初心者は私ひとり。

先生は私より年上でしたが、まさに「小股のきれあがったいい女」風情。先生の踊りに感激して入門した人も多そうでした。

60歳になろうという私に、丁寧にお辞儀の仕方を伝授。この年でお恥ずかしい事ではありますが、この年だからこそ新しい事を吸収できるわくわく感もありました。

お辞儀ひとつとはいえ、肘を入れるのかどうか、指をついてから頭を下げるタイミングなど、たかがお辞儀、されどお辞儀。

美しい所作というのは、なかなか一朝一夕にはできそうにありませんが、なにはともあれ

「さあ、これから、新しい世界をこじあけに行こう!」

初めてのお扇子

初めてのお扇子

日舞にはまず舞扇が必要です。

もちろんそんな物は持ってないので、初日は貸してもらいました。「次の回まで持ってていいよー、次回に新しいのを持ってきてあげるから」それはつまり、しっかり復習してきてね……ということでしょうか。

扇子の使い方と歩き方と簡単な振りで初日は終わりました。やがて扇子を持つと不思議と落ち着くようになるのですが、それにはもうしばらく時が必要でした。

帰宅してからも扇子を閉じたり、開いたり……。先生の姿を思い出しては、あんなふうになれるかな~?

そして、ふつふつと、解決しなければいけない課題が背後に湧き上がってくるのでした。

 

■もっと知りたい■

くわい

60歳になり、子育て・介護も終え、人生最後のステージへ。今まで想像できなかった60代!意外に楽しめる年代なんだと実感。今までやれなかったこと、いろいろと計画中。昔から考えいてた「60の手習い」は、ちょっとハードルが高い日舞を無謀と言われつつ選択。人生初は人生の終わりまでつきあっていけるでしょうか。

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