- ハルメク365トップ
- ハルトモ倶楽部
- 人生の転機
- 60歳の姿が想像つかないまま、介護生活の50代
セカンドライフとして、50歳からの着物生活を実現できないまま2年。介護はいつまで続くのか……。60歳の自分の姿を思い浮かべる事もできないまま、日々が過ぎていきました。着物生活は挫折してしまうのでしょうか。
介護する者、される者の覚悟
父は、施設に入って半年足らずで亡くなりました。
梅を漬けようと、黄熟させて一日目ぐらいだったと思います。葬儀が終わってから帰宅すると、ざるの中で梅は少ししぼんでいました。それは私の後悔の象徴のように、今も深く心に刻まれています。自身の誕生日を目前に、私は泣きながらその梅を漬けました。
母が元気なら、私たちに覚悟があったなら、家で静かに老死を迎えることができたかもしれません。しかし今にして思えば、父にも覚悟が必要だったのだと思います。
介護する者、される者。両者に死に対する覚悟がなければ、穏やかな老死は難しいものなのかな……と。
けれど、当時は、そんなことを考えている余裕はありません。なぜなら、今度は母の介護が始まったのです。
つかの間の着物ライフ
母の介護が始まりました。その時はまだ、病院や買い物に連れて行ったりの通い介護でした。母自身が着物好きで、私が着物を着ると喜ぶので、なるべく着物を着るようになりました。
普段着でしかなかった着物は、ちょっぴりお出かけする着物に……。もっとも帯はまだ半幅帯で、着付けに時間がかかるし、下手っぴですが、なんとなく新しい自分がそこにいるようでした。
その頃、漠然と60歳になったら、「60の手習い」というのをやってみようと思うようになりました。
介護しながらでできるかどうかはわかりませんが、それでも、このまま終わってしまうよりは、人生のラストステージに今までやった事のない何かに挑戦してみたいな……と思ったのです。
やっぱり着物生活はムリ~?
父が亡くなってから、少し元気になった母です。私も54歳にしていよいよ着物……のはずが、今度は息子が大学を卒業して戻ってきました。
だいたいにおいて世の父は、「いやー、おめでとう。よかったねえ」とおっしゃるが、世の母は「そりゃ、大変だね、お疲れ様(クスっ)」となります。お弁当に、朝食、夜ごはん。ばたばたとした日常に、再び着物は縁遠くなっていきました。
着物を毎日着てらっしゃる方々は、どんな生活をされているのだろうかと不思議でした。私はといえば、なにせ着物の所作というものがまったくできてなかったのですから、着にくいのも道理だったわけです。
着物を着こなしたいという思いと、やっぱり無理なかのかなあという思いの交差する50代半ばでした。
■もっと知りたい■
-
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?