「60の手習い」始めました

50代、いざ着物でセカンドステージ!のはずが……

公開日:2022.02.16

更新日:2022.02.10

50歳を迎えるその年の3月、息子を大学の下宿先へと送り出しました。寂しさ半分……というより、うれしさの方がちょっぴり勝っていました。

50代、いざ着物でセカンドステージ!のはずが……
着物生活を楽しみ始めて1年、やっと写真を撮れるほどになりました

 自由な時間に何しましょ

自由な時間に何しましょ

現在60歳のくわいです。50歳を迎えるその年の3月、息子を大学の下宿先へと送り出しました。寂しさよりも、ちょっぴりうれしい気持ちでわくわく。

だって、これからは夫婦二人の生活です。遠出のドライブもしたいな、休日には一日お出かけできるな、とあれこれ楽しみいっぱい。とはいえ、お互い仕事があるので、夫婦二人のハネムーンの再来というわけにはいきませんでした。

それでも、息子一人がいなくなったことで、こうも自由な時間ができるのか、とにんまり。せっかくの時間を何して過ごそう。やりたい事はいろいろあるけれど、学費があるので、趣味にそうそうお金をかけることはできません。

そうだ、着物生活だ

そうだ、着物生活だ

そうだ、そろそろ着物生活にチャレンジしよう。母が着物好きで、ある程度のものは持たせてくれました。私自身も小さい頃から着物が好きでした。いつか着物で生活するようになれたらなあと憧れていたのです。

着付けは習ったことはなかったのですが、そこはヤル気とネット検索! 動画もありますし、便利です。見よう見まねでなんとか着付け。とても外出するレベルではありませんでしたが、家の中なら、へっちゃらです。ささやかな、ちょっと特別な日々の始まりでした。

その頃はまだいい着物がヤフオクで安く入手できました。1000円、2000円の着物を競り落とし、いよいよ本格的な着物生活に……と思っていた矢先、実家の父が介護生活に。頭も口も達者ですが、体の自由が利かなくなったのです。

田舎のあるある……?きたー!

田舎のあるある……?きたー!

同窓会でよく「60がきて、定年になって、やっと自由になるーと思ったら、親の介護が待ってる。これって、田舎のあるあるよね」と話していました。兄弟がいても、結局一人地元に残った者が、親の介護を担うことになるのです。

高校の同級生で、末っ子なのに夫婦両方の両親4人の介護生活をしている方もいました。その友達を気の毒に思いながら、お互い「いつかは自分も……」が合言葉のようなものでした。漠然とわかっていても、いざ自分が……となると、なかなか気持ちがついていきません。

実家からの呼び出しも度々で、介護にさすがに着物はムリ! というわけで、洋服の日常に逆戻りです。たまに着てみても、直後に実家から呼び出しの電話があって、洋服に着替え直しという日もありました。

どうなる!? 私の着物セカンドライフ!

 

■もっと知りたい■
「ハルトモ倶楽部」読者ライターの記事はこちら

くわい

60歳になり、子育て・介護も終え、人生最後のステージへ。今まで想像できなかった60代!意外に楽しめる年代なんだと実感。今までやれなかったこと、いろいろと計画中。昔から考えいてた「60の手習い」は、ちょっとハードルが高い日舞を無謀と言われつつ選択。人生初は人生の終わりまでつきあっていけるでしょうか。

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