上野千鶴子さんの終活「在宅ひとり死は孤独ではない」
2023.08.192021年10月09日
高齢者の住居探しの条件とその根拠
「壮大な計画......終活婚」(2)
終活婚をした あ・らかん です。さて、結婚するとなると住むところの問題が発生します。今回は「壮大な計画(2)」と題して、住居探しの条件とその根拠など、私の場合をお伝えします。
夫・子ども・私……それぞれの思い
さて、結婚するとなると住むところの問題が発生します。
当初夫は、同居を想定して私のためにリフォームしてくれました。夫の気持ちになれば、25年前に思い切って購入した駅近の高層階角部屋、亡くなった奥さまとの思い出いっぱいのマンションです。でも、私的にはもうひとつ気乗りがしません、同居しないまま過ごしていました。夫に「こちらにあなたが引っ越してきたら?」といってみましたが、当然のことながら「NO」でした。
関東にいる娘は帰省先が無くなると思ったようで
住居探しの条件1:子どもとの距離感「スープの冷める距離」
夫のマンションは子どもの住む町からだと車で1時間半の距離でした。今はいいけど、先々、私一人になったときに子どもたちが頻繁に来てくれないのでは? 病院の送り迎えを頼めるかしら? と不安を感じていました。私自身、若いときに感じていた距離感と現在の距離感が変化しています。将来、車で1時間半の距離が、遠く感じて負担になるだろうと思いました。
上の子の住んでいるマンションに売りが出たので、
住居探しの条件2:利便性「高齢者の生活環境としての条件」
そこで、今後、車を手放す場合に備え、
これらをクリアし、現状のマンションより築年数の浅いマンションを見つけたので
今ではなく、先を見越した「高齢者の生活環境としての条件」を考えて探すことを大切にしました。私の場合、病を得たことで、先々の見越し方がより慎重になるという変化がありました。
高齢になるほど、地域のコミュニティに溶け込むことが難しくなります。前職で高齢者福祉に携わっておりましたので、年齢的にもこの引越しを最後にするべきだと思っていました。今なら老後の二人の新しい生活を積極的に始められると考えた結果でした。
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