若見せが叶う! 好印象ファッションの掟
2024.12.282021年03月11日
高校時代から履いたジーンズは100本超えの結論は?
2本持っていればいい大人のジーンズの選び方と履き方
ジーンズ(デニム)は老若男女を問わず、カジュアルにもエレガントにも履けるアイテム。65歳まで100本以上のデニムを履いた結論は、本命が2本あればいい!でした。ジーンズマニアが知っている選び方、大人っぽいおしゃれな履き方をお見せします。
私のジーンズ(デニム)ヒストリー半世紀
オールシーズン履ける便利なアイテムとして、おそらく誰もが1本は持っているジーンズ。近頃デニムパンツと呼ばれるようになったのは、デニム生地のバリエーションとデザインが多様化したからでしょう。
これまで私は100本を超えるジーンズを購入してきました。そのバリエーションたるもの、高校生のとき初めて履いたベルボトムから始まって、シルエットはスリム、ストレート、バギー、ブーツカット、ワイド、テーパード。素材はコットン100%だけでなく、伸びるポリウレタン入りや、レーヨンやテンセルなどソフトな風合いのもの。加工方法はユーズド感のあるワンウォッシュ、ストーンウォッシュ、シェービングなどなど。
下の画像のように、今や流行遅れとなったローライズタイプも、10年近く愛用していた時期がありました。
こだわるジーンズ(デニム)2本は真剣勝負で選ぶ
65歳になった現在ですが、ジーンズは2本持っていればいいという結論に達しております。ブラックデニム、ホワイトデニムなども履くので、正確に言えばブルージーンズは2本の意味です。
レギュラーな1本は、ジーンズの定番であるストレート(上の画像:左側)。脚のラインを程よく矯正してくれて、どんなファッションコーデにもマッチします。
もう1本はデザイン性のあるシルエット(上の画像:右側)。流行に合わせてときどき買い換えますが、プチプラではなく、生地と縫い方にこだわりのある逸品を選びます。
ジーンズメーカーのこだわりはどこで判別するか。わかりやすいのは裾をロールアップしたときに見えるステッチの美しさでしょう。下の画像はどちらも老舗ブランドの丁寧なステッチです。
さらにプレミアムデニムには、生地の端がほつれないように処理した「耳(セルビッジ)」というパーツがあります。中央に青いラインが入る左側のデニムは「青耳」と呼ばれ、両端の白い部分がセルビッジです。このパーツを残すためには、横幅の狭い布しか対応できない旧式の織機を使うので、生地が一般のジーンズの倍以上必要になってコストが嵩むのです。
購入時のチェックポイントをもう一つ。私はゴムウエストのジーンズは買いません。なぜならヒップのシルエットがきれいに出ないからです。ローライズが廃れた今はハイウエストが主流ですが、ジーンズはいかにお尻がカッコよく見えるかが命。試着室では横向き・後ろ向きで、ポケットが高い位置にあるか、変なたるみがないかをチェックします。
トップスをウエストインしたときに見える四角いパッチも、洗うほど味が出る本革製を選びます。ジーンズは履いて洗って育てていく宝物だから、時の経過とともにかすれていく縫い糸の色までも、真剣勝負で選ぶのです。
普段着にならないジーンズ(デニム)コーデの方法
ジーンズを購入するとき、悩むのは裾の丈ですよね。ストレートデニムの場合、ハイヒールもスニーカーも履けるよう、私は踵から4cm上の位置で裾上げしてもらいます。
さらにコーデでよく取り入れるのは、裾のロールアップ。下の画像で比較しましょう。10cmほどロールアップした右側の履き方は、裏側の耳(セルビッジ)を見せるだけでなく、足首から甲までの肌を出すことにより「抜け感」が生まれます。履いているジーンズはマリリン・モンローが履いて「モンローデニム」と愛称の付いた型ですが、足元に抜け感を作ることで、女性らしさのアップを狙っています。
赤いパンプスを履いて、ネイビーのテーラードジャケットを羽織れば、パリのマダムのようにもなれそう。
シューズに関して、昔だったら「ジーパンにはスニーカー」が一般的でしたが、いっぱい歩くとき以外はパンプスを履くことにしています。下の画像で履いているジーンズは、流行しているバルーン風のシルエット。スニーカーを履き、Tシャツの裾を外に出した着こなしだと、普段着感が満載で、男子たちの間で流行した「腰履き」のようです。
きちんと感のあるトップスで、裾はウエストイン、シューズは大人っぽく。トレンチコートを羽織れば、ニューヨーカーみたいなお出かけスタイルになります。
ジーンズはカジュアルウェアだと思う固定概念から外れると、コーデの幅は一気に広がります。エレガンスを知っている大人の女として着こなせば、90歳になっても活躍するアイテムではないでしょうか。
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