冬から春へシフトする手軽なファッションアイテム

コートの代わりに大判ストールを着るコーデのメリット

公開日:2021.02.24

冬から春へ移行する季節。重いコートに飽きたなら、大判のストールがあると便利です。昼と夜とで寒暖差が大きいときは、ストールを「巻く」よりも「着る」コーデを。流行を問わないアイテムなので、一生使える上質素材のストールを持つのがおすすめです。

大判ストールの活用法1「温まる・隠す」

スカーフとストールの違いって何でしょう。

一般にスカーフはハンカチを大きくしたような正方形の布。ストールはマフラーに似た長方形の肩掛けを指し、オールシーズン使用できるタイプが多いですね。肩からずり落ちないよう、布を張り合わせてネックを作ったタイプもあります。私が冬に使うストールは、防寒アイテムとして温まりつつ、この年齢にしては派手かなと思うトップスを半分隠すために役立てています。

温まるための素材は上質で、薄くて軽いウール100%がベスト。洗濯機で洗えるアクリル製ストールも出回っていますが、重たいわりには寒いし、通気性が劣って湿気がこもるので避けています。

下の2点は撫で肩の私には助かる、張り合わせタイプのストールです。左側のブラックは海外高級ブランドのメリノウール100%、右側のチャコールは国内アパレルのチャイニーズラクーン100%で一生もの。肩に羽織ると、膝まである丈がゴージャスです。

大判のストールが役立つのはパーティーウェア。下のウールワンピースはノースリーブで胸開きが広く、私の年齢だと1枚で着るには勇気が要ります。わざわざパーティー用の上着を買わなくてもストールを羽織れば、適度に腕とデコルテを見せられて一石二鳥。貴族の配色といわれるネイビー&ブラックでまとめました。

おじさんっぽく見える綿シャツとチノパンのコーデにも、大判のストールを足すと女性らしさがアップ。横に膨張して見える白いシャツを、目の錯覚で隠して狭めることも可能です。

ストールで隠すパターンをもう一つ。目の覚めるようなロイヤルブルーのブラウスに、チャコールの大判ストールを羽織りました。1枚では派手すぎる色も、見せる分量の調節ができます。

 

大判ストールの活用法2「高見え・若見え」

若々しいカラーや大きな花柄のストールは、今ひとつ自信のないコーデをアップデートするのに役立ちます。アクセサリー代わりに使うなら首周りに巻くスカーフで充分かもしれませんが、どうせなら控えめなおしゃれよりも、存在感のあるおしゃれ。「布地」は全体のボリュームを占める分量が多いほど、高見えして若々しくなります。

次の画像、上側は夏でも使える薄いパシュミナのストールで、欲しかった水色を妥協せずに色選びしました。小さく畳んでバッグに入れておくと、冷房の効いた電車に乗るときに便利です。下側は植物と動物が描かれたシルクストールで、水彩画を羽織るようなイメージ。ボディの曲線の上で立体的な「絵」になります。

先ほどチャコールのニットストールを羽織ったパーティー用ワンピースに、今度は柄物ストールをふんわりと。冬カラーのネイビーにパステルカラーの春が加わりました。シルクの大判ストールなので保温効果があり、冷やしたくない肩がぬくもります。

白いTシャツとジーンズという平凡な服装でも、花柄ストールを大きくふんわり羽織ったけで、ご近所コーデからお出かけコーデにシフトできます。

上品な色なのに老け見えするグレーのトップスには、ストールマジックを。ボトムスも地味なカラーですが、グレンチェックから一色を拾って、水色のパシュミナストールを肩掛けすると全体が華やかになります。

温まる、隠す、若見え、高見えなどなど、大判ストールのメリットは盛りだくさん。購入するときに失敗しないコツは、どんなに勧められても「ま、いいか」と妥協しないこと。暖色でも寒色でも、顔の近くに当てて肌がきれいに見えるかを吟味することだと思います。大きな布をサッと羽織る数秒間は、大人の女として最高に優雅な仕草ではないでしょうか。

 

■もっと知りたい■

織田ゆり子

作詞家、WEB制作プランナー、パーソナルスタイリスト。着せ替え人形で服をデザインしていた子ども時代からおしゃれが一番の趣味。アパレル・美容関係の交流が広く、同世代の女性が10歳若見えするファッションコーデを提案しています。ブログ「歳を隠すのをやめました」を毎日更新中。

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