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- 『されど われらが日々』と『時雨の記』の間で
私が大好きな本、『されど われらが日々』と『時雨の記』についてご紹介します。どちらも恋愛に関する物語です。
『されど われらが日々』(柴田翔著)
『されど われらが日々』(柴田翔著)に出合ったっとき、ヒロインの節子の生き方にとてもひかれた。そして、もっと早くにこの本に出合いたかったと思った。私と同世代の人たちが迷い、煩悶(はんもん)しながらも、しっかり生きている姿にひかれた。作者の柴田翔のことが知りたくなり、作者の本をいろいろと読んだ。彼は当時、東大の文学部の先生で、奥様はピアニストをされているようだった。
私はこの本を1975年11月に住まいの近くの本屋さんで買ったと記録がある。私が33歳の時で、やり始めた塾の仕事に没頭していた。
それ以前に、私がまだ20代の頃、1つ年下のいとこにこの本を見せてもらったことがあった。いとことは、この本がきっかけで親しくなった。「挫折文学の典型だ」「いや、そんなことない」と意見を交わしたものである。
いかに生きるべきかを考えさせられた1冊。私のやっぱり1番好きな本である。しかし、今は読むのに苦労する。
『時雨の記』(中里恒子著)
私の心も年を取ったのであろうか。そう思うと悲しくなり、2番目に好きな本『時雨の記』(中里恒子著)を手に取ってみた。本を買うときは装丁も気になるのであるが、この本の表紙は私好みの藍色の布地である。読みやすく、すいすいと読めた。
堀川多江は40歳過ぎの一人暮らしのヒロインで、壬生孝之助は50歳を過ぎているとある。二人の物語である。
『されど われらが日々』は子どもの恋愛、『時雨の記』は大人の恋の物語だといった友達がいたが、まったくそうだと思った。『されど われらが日々』は理屈っぽくって読むのに苦労したが、やっぱり節子の手紙は好きである。何度読み返してもいいなぁと思う。
40歳過ぎて、こんな二人のような出会いはメルヘンであろうが、好きなものに囲まれてひっそりと生きていくのもいいなぁと思う。愛されたという思いでだけで生きていけると思った。
次は3番目に好きな本宮本輝の「錦繍」を読みたいと思う。
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