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- 国内外でひとっ風呂!私が訪れた温泉を紹介します
ひとり旅が大好きな翠さんは大の温泉好きでもあります。今回は、翠さんが訪れた国内外の温泉をレポートしてくれました。旅と温泉をセットで楽しむという、翠さんの旅のスタイルを試してみてはいかがでしょうか?
私が訪れた国内の温泉
近頃では、日本中の市内のあちこちに日帰り入浴の施設ができて便利になっています。
泉質を問うならば本格的な「日本秘湯を守る会」の提灯が下がった温泉に行くのがおすすめです。このコロナ禍ではそう気軽にあちらこちらへ出掛けるのもはばかられますが、Go Toキャンペーンで県をまたいでの旅行も可能になってきましたね。
私はご多分にもれず、大の温泉好き。しかし、「温泉は源泉かけ流しでないと」などと、ぜいたくは言いません。手軽に入れるのが便利です。
入館料金がお手軽な場所は、子ども連れが多く楽しげな光景が見られます。入館料が少し高いと静かに大人だけの温泉が楽しめる所もあります。どちらかといえば、静かな温泉でストレス解消をしたい温泉利用者の私です。
そして、月に一度、施設内でアカスリをしてもらうのが唯一の楽しみ。一皮むけてさっぱりしますので、私流には「脱皮」と呼んでいます。また、旅先では必ず温泉施設を探してひとっ風呂浴びるのが楽しみです。
海外の温泉の思い出 ブタペスト編
海外旅行先でも、温泉を探して入るのが楽しみになっています。中国の、華清池の玄宗皇帝の温泉は見るだけにとどめましたが、今思えば入浴しておくべきでした。観光施設の石の浴槽とは別に横に入浴施設がありました。また、韓国でも何回か入浴しましたが、日本の温泉とよく似ています。
そして、今でも最高のお風呂ではないかと思い出すのは、ハンガリー・ブタペストのお風呂、ドナウ川沿いにある「ゲレルト温泉」です。デポジット3000円ほどで入館できます。
ロッカーは、現在は少し改善されているとは思いますが、私が入浴したときは、係りの女性が並んだ箱を指差し、「はい、ここね」と首から提げている鍵で開けてくれました。そして、その場で裸になり水着に着替えます。終わると、その女性が「もう鍵を閉めていいかね?」とハンガリー語で言います(たぶん、そう言っていたと思う)。また鍵を閉めてくれますが……、パスポートもカードも入れたロッカーを全権で信頼するしかないのが何とも不用心な気がして心配でした。
しかし、その心配もなんのその、お風呂の施設は素晴らしい建築で目を見張りました。まずは大きなプールのようなステンドグラスに囲まれたローマ風呂に。足を入れてみると水温が低く、深くて背が立ちません。仕方なく犬かきのようにして泳ぎながら周囲を回ってみました。
男女混浴水着着用ゾーンで、みなさん同じように回って泳いでいます。次は、裸になって浅めの子どもプールみたいなお風呂に移動。何か白いスイカみたいなものが浮かんでいると思ったら、ビキニを着て横になっていた太った白人女性のお腹でした。少し深めのお風呂もあり、ゆっくり楽しめました。
最後にロッカールームに戻り、鍵を首から提げた女性に「ここです」と、指を差すと、ロッカーを開けてくれました。何とも不用心ですよね。疑うようで申し訳ないのですが、真っ先に裸のままでパスポートがあるかを確かめました。
海外の温泉の思い出 ウィーン編
もう一つの思い出の温泉は、何度も訪れているオーストリア・ウィーンの「オバラ温泉」。オペラ座前から地下鉄に乗り、途中で乗り換えて、終点のオバラ駅で下車します。大きな建物の階段を上ると、温泉施設が見えてきます。
まずロッカーキーを受け取り、支払いは後払い。ここのロッカールームは大きくて迷子になりそうです。大きな体育館ほどの広さのロッカールームで、渡されたキーナンバーのロッカーを探し、そこで水着に着替えます。
温泉は冷泉で冷たいですが、長い時間入っているとポカポカしてきます。浴槽も何種類もあり野外、屋内と移動でき、立ったまま入れるくらいの深さです。寒い時期には子どもが外の雪を大きい塊で放り込んできたりして、ますます冷たく感じます。
そこで遠慮なく日本語で「冷たいからやめてね」と言うと、言葉は通じなくても理解できたのか、肩をすくめて立ち去りました。日本のおばさんは海外でも口やかましいんだぞ。
話は変わりますが、オペラ座の格安立見席の列に並ぶためには寒い季節は事前に温泉に入り体を温めておくことが大切です。オペラ座の立見席は3ユーロ~4ユーロで楽しめますが、チケットを買うのに1時間ほど並び、開演中は2時間立っているので体力が必要です。なお、もちろんオペラの演奏はウィーンフィルの生演奏です。
そして、同じウィーンの「バーデン温泉」。オペラ座前で往復切符を買って乗車。バーデンまでは時間制のチケットでは乗れませんから要注意です。チケット売り場で口頭で伝えて購入する方がよいと思います。
ウィーンの電車内には、ときどき抜き打ちで検札があります。もし不正使用だと、観光客といえども容赦なしで罰金です。
ウィーンからバーデンまでは1時間ほどの電車の旅です。住宅街やショッピングモールなどを通過し、丘の斜面にブドウ畑が見え出すとそろそろバーデン地域ですが、温泉施設に行くには終点まで乗ります。温泉施設は水着着用の硫黄泉で、箱根の温泉と似ています。広々としたプールみたいでゆっくり楽しめます。
また、バーデン市内にはかわいいお店や雑貨店、カフェもありますので、湯上がりに買い物やカフェを楽しむのもおすすめです。小さいパン屋さんのコーヒーもビスケットを添えて楽しめます。また、地元の女性たちの小さな市も出ていて果物やジャム、野菜などもかわいらしい彩りです。
コロナ禍が収まり、海外にまた自由に行けるようになったらいいですね。みなさんもぜひ、水着持参で各地の温泉を楽しんでみてください。海外の地で入る温泉もいいものですよ。
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