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- 落語教育委員会をYouTube生配信で楽しみました
落語が大好きなさいとうさん。落語を聞いて笑うことが元気の源なのだそう。今回は、大人気の「落語教育委員会」について、ファンならではの視点で語ってくれました。
落語教育委員会とは
柳家喜多八・三遊亭歌武蔵・柳家喬太郎の3人で始めた「落語教育委員会」は、第1回目から大人気でその日は月曜の夜にも関わらず、会場の中野芸能小劇場から中野サンプラザまでお客が並んだという伝説があります。
この劇場は、自由席でしかも当日券を買う方が多いので、このような現象が起きたのだと思います。「キャパ110名の所で、あなた方がやるのは無理です」と、警察に叱られたそうです。当時すでに喬太郎師匠の人気は右肩上がりどころか、垂直登りでしたので、3回目からは自分たちで会場を借りるのはやめて、企画会社「夢空間」にお任せしたそうです。私も何度も足を運びましたが、残念ながら2016年5月に喜多八師匠が66歳の若さでお亡くなりになり、その後、三遊亭兼好さんがメンバーに加わりました。
落語教育委員会はとにかく面白いと評判で、幕が開くと同時にまずは3人のコントがあります。これが大評判で、コント見たさに開演時間に遅れてくる人はいないとまで言われています。そんな人気シリーズですので、みなさんにぜひご紹介したいと思ってチケットを買ってあったのですが、コロナ禍で公演が中止になってしまいました。ところが、「夢空間」が、YouTubeの公式チャンネルを開設することになり、なんとその第1回目の配信が落語教育委員会と知り、もうワクワクしながら、パソコンをテレビに繋ぎ、大画面で観ようと待機していました。残念ながらYouTube配信では、開演前のコントはありませんでした。
落語教育委員会・第一夜 「猫の皿」三遊亭歌武蔵
元力士という異色の経歴を持つ歌武蔵師匠は、季節を意識したのでしょうか? 紫陽花色の着物で登場しました。
お得意のネタは「支度部屋外伝」で、師匠ならではの視点で語る角界の裏話は、相撲ファンならずとも楽しめますが、今回は古典落語「猫の皿」。
旅人がふと立ち寄った茶店で、店主をだまそうとたくらみますが、店主の方が一枚上手で、旅人をだましていたという滑稽噺(こっけいばなし)です。歌武蔵師匠の描く店主は、いかにも人がよさそうですが、実はひと癖あるというのを見事に演じています。「はい、こうしていると、ときどき猫が3両で売れます」というサゲまでテンポよく、一気に聞かせました。
落語教育委員会・第二夜 「干物箱」 三遊亭兼好
サラリーマンから落語家に転身、三遊亭好楽師匠の二番弟子で、五代目圓楽一門会きっての人気者です。鋭い視点で世の中を観察し、その爽やかな毒舌にいつもハッとさせられ、やがて心地よさを感じます。兼好師匠の今宵の演目は「干物箱」。
代役を立て、監視者の目を逃れるという古くからある噺で、伊勢屋の若旦那が父親をだまして遊びに出掛けようと、一計を案じます。声色の得意な友達に頼んだのですが、嘘がばれてしまうまでの友達と父とのやり取りを実に楽しく聞かせます。短い噺ですが、そう感じさせないのはさすが兼好師匠だと思いました。
落語教育委員会・第三夜 「転失気」 柳家喬太郎
2014年11月に、よみうり大手町ホールで行われた「柳家さん喬一門師弟五人会」で喬太郎師匠の「転失気(てんしき)」を聞きました。師生が話し始めた途端、頭の隅で私は不覚にも「なんだ、転失気か」と思ってしまいました。途端に師匠が「今、なんだ 転失気かって思ったでしょう?」と言ったのでビックリしました。
「転失気」は反則技、真打がやるネタではありませんし、前座や二ツ目でも頻繁に高座に掛けると、お席亭に叱られます。新作も古典も縦横無尽、振り幅の広い師匠だからこそ許されるのだと、そのとき思いました。喬太郎さんもその場の雰囲気を感じたようで「もう話し始めてしまったから仕方がない」と言って続きを語り始めました。そんな思い出の演目です。
寺の和尚が「てんしき」が何かわからずに、知ったかぶりをしたためにおこる騒動です。小憎の珍念を呼んで、それとなく尋ねてみますが、珍念も知らなかったので、「ここで、てんしきについて教えてもいいが、それではお前のためにならない」とうそぶき、近所で転失気を借りてくるように命じます。知ったかぶりをする人々と、珍念とのやりとりがおかしくて笑いを呼びます。最後は珍念が一転和尚をだますのですが、喬太郎師匠の演ずる珍念は、かわいらしくて憎めず、お仕舞いまで楽しく聞けました。
「落語教育委員会」は、いつの日かまた生で見たいのですが、最近また新型コロナウイルスの感染者が増えてしまい、生で見る日が遠ざかった感が否めません。しばらくは無理かなと思い、それなら配信でもう一度と「夢空間チャンネル」をクリックしました。
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