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クリスマス時期に大好きなプラハの街に来るという翠さん。クリスマスグッズや路地裏の風景など、プラハの魅力をご紹介いただきます。
プラハ街歩き
見上げる王宮はここからが一番美しい、と思っている。
プラハの街が好きで、一年間働いたお金をやりくりしてはクリスマスの時期には来てしまう。夕方の川風は冷たいが、カワセミのレリーフのある橋のたもとに立ち王宮を見上げる。
迷路のように入り組んだ小道を抜けて、その夜行われるミニコンサートの看板を見ながら歩く。お気に入りの曲目や季節感あふれる楽曲を見つけると足を止めチケットを買う。小さな教会での四重奏だったり、古い建物の階段を上がった貴族の屋敷の一室だったり、日本よりお得にミニコンサートが楽しめる。
迷路の小道を抜けると広場に行きつく。広場には宗教改革者の像や、殉教者の処刑あとの白い十字、大昔から時を告げる大時計があり、観光客で埋め尽くされている。特にクリスマスの季節には、広場中央に大きなツリーがセットされ、それを取り巻くように可愛い小屋が並ぶ。小屋ではクリスマスグッズ、雑貨、レース、ハンドメイドのキャンドル、ハーブ類、そしてこの街名物のくるくる回しながら焼いたパン、ホットワインなどを売っている。
アツアツを20㎝ほどに切ってシナモンシュガーをかけて、紙にのせて手渡される。
観光客はホットワインのカップを手にツリーを見上げていたり、大時計の仕掛けが動く時を待っている。
ヨーロッパ各国の都市ではクリスマスの時期に広場のマーケットでホットワインが売られている。ホットワインとは、オレンジやグローブ、シナモンなどで香りつけがされて少し甘みを加えて飲みやすくなっている温かいワインのこと。ほとんどの街ではホットワインを5ユーロで購入できて、飲み終わったらカップを返しに行けば3ユーロを返金されるシステム(スイスでは少し物価が高いのでホットワインもお高めです)。
しかし、各都市、街では毎年カップのデザインが変わりそれを集めるのが楽しみなので、カップは返さずに持ち帰るのが私流。我が家のカップボードにはヨーロッパ各国、各街々のデザインが異なる何十客のカップがずらりと並んでいる。
陽が暮れてからは広場全体がブルーのイルミネーションに色づき、コーラスが始まったり、音楽が流れだす。そのころには広場の小屋も活気があふれいかにもヨーロッパのクリスマスという雰囲気で美しい街の様子が浮かび上がる。
そんな街は私の大のお気に入り。さて火薬塔を通り過ぎて市民会館まで足を伸ばして今夜はそのレストランで夕食にしよう。窓が大きなレトロ感あふれる店内に入る。戸口で黙って立っていてもなかなか座れないので、どんどん二階に上がってしまいそのフロア担当者に席を確保してもらうのがオススメ。
ここはお値段もお手頃でおいしいものにありつけますよ。
食事が終わったら、斜め向かいのピンク色の建物に入ってみよう。友人や職場などに配るためのお土産ならここのマーケットでの調達が便利。昼間なら、市民会館を背にして右手に歩き2本目を曲がるとムハ(ミュシャ)の美術館。
小さい美術館ながら見ごたえのある絵画が並ぶ。偶然入った近くの郵便局の壁面もミュシャの絵で囲まれているけれど、ここは残念ながらカメラ持ち込み禁止。
路地歩きを楽しむ
プラハの街は丘の上に王宮があり、モルダウ(モルタヴァ)川を挟んで旧市街が広がっている。川のほとりから広場への案内はすでにしたので……、反対の王宮側から丘を下り川の手前に広がる一般住民が住んでいる街を案内しましょう。そう、あまり観光客が来ない地域を。
王宮を出て坂を下り始めると100塔の街と呼ばれるプラハ特有の美しい景色が見渡せます。
そのまま坂を下りきる手前で右手の街に入り込んでみるとドイツやフランスの大使館の建つ地域に出てむかしの貴族の屋敷が並ぶ。時折り、東欧特有の陶器を売っている店に入ったり、雑貨店を覗いたり、街のパン屋さんに入り込んでコーヒーを楽しむ。
アンティークショップでは100年ほど前のカップとソーサーが1000円ほどで買えた。
カラフルな街並みに見とれて歩いていると、道がカーブしているので気をつけないと方向感覚が狂い迷子になることも。そんな時は、曲がり角で写真を撮り、逆にたどると元の道に戻れる。ヨーロッパの路地歩きにはコツが必要で。私は何度か迷子になって習得した。
貴族の屋敷街を通り過ぎると、中流家庭の住む地域に入り込んだ。
クリスマスの小さなテントでパンやクッキーなどを売っているのが微笑ましく、ゆっくり住人に交じって路地から路地を歩く。小さなクリップや人形はこの街の人のハンドメイドだ。
観光地のプラハの街の広場も素敵だが、こうして静かな住宅地の路地歩きも最近の私のお気に入り。
季節は変わって……
プラハは春のイースターの時期もとても素敵。
少し春めいてきて風も優しくなってくるこの時期のプラハも、浮き立つような気分で楽しめます。どこの店先にもイエスキリストの復活を祝うたまごやウサギの飾り付けがしつらえてあり、それを見て歩くのも楽しいもの。
広場や住宅街の小さなスペースにカラフルなイースターの小屋が出店する。
プラハではイースターの時期、柳の枝でできたムチを売っている。
柳の枝は若い芽吹きの生命力の象徴、イースターのシンボル。
若い娘さんのお尻を柳のムチで叩いてプロポーズすることで子孫繁栄を祈るのだといいます。日本だとセクハラと言われそうだが、お国柄もあるのだろう。
若いカップルがムチを買い求めて寄り添い帰る後ろ姿が思い出の一つになっている。
ぜひ、みなさんにも季節を変えて、プラハの魅力を探してほしいものだ。
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