台湾を好きになり、私の人生は豊かになっていきました
2021.02.222024年04月24日
私の挑戦(1)
広島観光ガイドになります
私の人生最期の挑戦です。初めは気楽に構えていたのですが、次第に「これは大変だ」と思うようになりました。そんな私の悪戦苦闘の記録です。
きっかけは新聞記事
昨年(2023年)9月初め頃、地元の新聞に「広島案内ボランティア不足、増える依頼 受け入れ断念相次ぐ」という記事がありました。
記事を読むと、広島の歴史や案内の技術を学ぶガイド養成講座(全6回)の募集をしているとのこと。
広島平和記念公園は、観光旅行や修学旅行のまさにメッカです。コロナ明けで観光客の足が戻ったところに、G7で世界の注目をさらに集めるようになりました。原爆資料館への入館待ちの長い行列が、度々ニュースになっていました。
ふるさとの友人たちが広島を訪ねてくれた時、平和記念公園を案内するのですが、単なる道案内ではなく、その歴史や由緒も詳しく説明できたらいいなぁ、とかねがね思っておりました。
知識不足を痛感していたところでしたので、よーし、ガイドの勉強をしよう! と即断してしまったのです。
ガイドになるために
ガイドが案内するのは主に広島平和記念公園・広島城・縮景園の3か所です。広島平和記念公園には、世界遺産の原爆ドームや原爆死没者慰霊碑などたくさんの碑やモニュメントがあります。
広島城は平城(平地に建つ城)で、その工夫や歴史を学びました。縮景園は城主が造った大名庭園ですが、城外に造られた大名庭園は日本で唯一だそうです。
観光客の許容見学時間に合わせてコースを考える必要がありますが、私たち研修生はまず、全ての場所を確認し、その由緒の説明を受けました。
9月から12月までに6回研修があり、そのうち5回は現場で、すでに稼働している先輩のガイドさんの案内で歩き回りました。
知らないことをたくさん教えてもらい、これまで間違って覚えていたことにも気づきました。覚えなければいけないことが山ほどあり、正直なところ、最後までやり遂げる自信は初めからなかったのですが、自信喪失が増すばかり。
私はいつ挫折するだろうか自問自答していたのですが、なんとか修了までたどりつきました。受講開始時に59名いた受講者は、修了時には45名になっていました。
修了証書をいただきました
市長の名前で修了書をいただいたものの、研修はまだまだ続きます。ある意味では私はホッとしました。ここですぐに「一人立ちを」と言われたら、私はアウトです。
年があけて1月から3月までに12回の実践研修が組まれていました。続けるべきか、リタイアするか、悩みながら通い続けました。ここまで来たからあともう少しがんばろう、と自分を励まし、そしてようやく広島の観光ボランティアガイドになりました。
私のモチベーションを維持したのは、親しい友人や家族をガイドしたいという思いでした。まだ実際に一人でのガイドデビューはしておりませんが、八十路の挑戦、なんとか達成できました。
■もっと知りたい■
やっぱり、とし古さんはスゴイ!そういう挑戦する気持ち、尊敬します。卒業したシニア大学の仲間の一人が、とし古さんのように【桜ガイド】の勉強を始めました(。飯田下伊那は年代物の一本桜が多いため)歴史から樹木の事まで学んでいるようです。頭が下がります。とし古さんがガイドデビューしたら、広島へ行ってみたいなと思いました。もし行けたなら3回目。頑張ってください!・渡来夢
やはり、さすがです。尊敬のとし古さんです。是非是非、いつか広島をお訪ねして案内していただきたいです。これは必ず実現させたいです.渡来夢さんとご一緒出来たら夢見たいですけどね。 翠
渡来夢さん、翠さん、ありがとうございます。今でも時々ガイドをギブアップしたい心境になります。後戻りしないように友人に話したところ、周囲の数人に知れてしまい、「やるしかない」気分です。来年は被爆80年のせいでしょうか、当地の新聞には被爆関連の記事が毎日のように載っています。斜め読みなのでなかなか頭に残りませんが、一生懸命スクラップしています。エールありがとうございます、勇気100倍です。広島でお会いできることを夢見ながら…。とし古