南信州便り

南信州・民俗芸能 知らざあ言って聞かせやしょう

公開日:2024.03.12

【南信州 民族芸能 フェスティバル】があり、長野県・下伊那郡・下條村に行きました。南信州は【民俗芸能の宝庫】と言われています。今回は、静岡県や愛知県からの出演もありました。

南信州・民俗芸能 知らざあ言って聞かせやしょう
伝承される民俗芸能。和合の念仏踊り

オープニングは下條村こども歌舞伎教室の《白浪五人男》

オープニングは下條村こども歌舞伎教室の《白浪五人男》

《下條歌舞伎》の歴史は古く、伝承されてきました。小中学生の「下條村こども歌舞伎教室」や、保育園児の「下條カブキッズ」による活動など、今後も楽しみです。

その、こども歌舞伎教室の皆さんによる《白浪五人男》は、かわいらしく、うれしい気持で観ました。良くセリフを覚えたと感心しました。

何より、子どもたちが喜んでやってくれて、頼もしく思いました

下栗の かけ踊り

下栗の《二度いも・そば・桜》などを紹介してきました。飯田市上村です。素晴らしい景色でしょう!

下栗の かけ踊り
下栗・プロジェクターの画面から

下栗の《かけ踊》りでも、女子中学生のがんばる姿が見られました。

下栗の かけ踊り
赤い着物は中学生

《かけ踊り》は国選択無形文化財です。

下栗の かけ踊り
プロジェクターの画面から
下栗の かけ踊り
プロジェクターの画面から

説明の中で、「風流(ふりゅう)踊りの一種ですが、雨乞いの踊りと言われています。良く効きます。お帰り時には、雨にお気をつけて」とお話がありました。

全てが終了して帰ろうとした時、本当に雨が降ってきました!

遠州大念仏・寺島組の出演

遠州大念仏・寺島組の出演
プロジェクターの画面から

静岡県浜松市指定無形民俗文化財。時代劇で見るような笠の形を珍しく感じました。

遠州大念仏・寺島組の出演
下中央が鉦・プロジェクターの画面から

タライのような形の鉦(かね)の音、哀愁を帯びた音色が何とも言えず胸に染みてきました

身内を失った時の悲しみを思い出しました。

遠州大念仏・寺島組の出演
にぎやかな演舞

大海の放下(ほうか)

大海の放下(ほうか)

愛知県指定無形文化財。初めて見る大きなウチワ(3m・1.2m・6kg)を背中にしょって、前には太鼓。印象的なスタイルです。体力的にも大変そうです。

大海の放下(ほうか)
プロジェクターの画面から

やはり、新仏の供養だそうです。「♪放下♪」という独特な節回しの声がずーっと耳に残りました。

大海の放下(ほうか)
独特なポーズ・プロジェクターの画面から

和合の念仏踊りはユネスコ無形文化遺産登録

和合・念仏踊り
和合の念仏踊りはユネスコ無形文化遺産登録
片手で持つ太鼓は重たそう

和合の念仏踊りはユネスコ無形文化遺産登録

念仏踊りを見るのは初めてです。長野県下伊那郡・阿南町・和合で伝承されているお盆の行事です。

和合の念仏踊りはユネスコ無形文化遺産登録
プロジェクターの画面から
和合の念仏踊りはユネスコ無形文化遺産登録
一生懸命が伝わる・プロジェクターの画面から

体と体がぶつかり合うような激しい動きがあり、驚きました。

昨年、《念仏踊り》の舞台となる《県宝・宮下家》で、土雛を拝見しました。また、行ってみたい! と思っているところです。

講演を聞いて

坂本要先生(筑波学院大学名誉教授)は講演の中で、

『心の中は見えないでしょう。心に思っていることを、見えるようにしたのが芸能・芸術です』と話されました。

伝統芸能を伝承するためには、コミュニケーションが必要で、そこから皆の共感や結束力が生れ、仲良く楽しく暮らすことができるのかと思いました。

講演を聞いて
雪の日・水墨画のような柿の木
講演を聞いて
やっと咲いたのに思わぬ雪

春近し!

■もっと知りたい■

渡来夢

美しいものに触れたいとの思いから美術館に行ったり、植物を育てたり、きものリフォームなどの手芸を楽しんでいます。元気でいられるように、ピアノの練習やパンを焼くことにも挑戦しています。『やってみよう!』の精神で。日常こそ大切、工夫して、お金をかけずに楽しむこころ豊かな暮らしを目指しています。

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