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- 歴史を感じながら美濃赤坂・お茶屋屋敷
友人との二人旅。「好きなように予定を組んで」といわれた翠さんが選んだ旅行先は……?美濃赤坂ボタン園を見学しつつ、大垣名物をランチで堪能します。
友人と旅に出る
2018年3月に参加した「おひとり様モロッコツアー」で知り合った方と2019年のゴールデンウィークに3泊4日で旅をすることになりました。
「好きなように予定を組んで、ついて行くから」という設定です。そういわれてしまうと、ありきたりの観光名所めぐりと美味しいものを食べるだけの旅ではダメだ、とあれこれ考えました。
そこで予定を組んだのが、「歴史を感じながら歩く旅」。その一つに選んだのが、美濃赤坂のボタン園見学です。
御茶屋屋敷の今と昔
日本列島のほぼ真ん中あたり、天下分け目の関ヶ原からほど近い場所に大垣はあります。JR大垣駅から美濃赤坂行きに乗り換えて終点の美濃赤坂で下車し、少し西に歩くとお茶屋屋敷があります。1605年(慶長10年)街道往来の際のために徳川家康が造った城郭形式を持った宿泊所です。約200mの方形で四隅に櫓、正面に大手門、周囲を土塁、空堀で囲った、いざという時には戦闘、守備を兼ね備えた城としての機能を持っていた屋敷です。土塁は版築(はんちく)という構造で土を叩き固め、また土をのせ、水で叩き固めることを繰り返す、いわゆる日本の旧家に用いられる「土間」の造り方でできています。
この地域は、古より重要な地域として機能して、かつて国衙(こくが・今の県庁の様な役所)があり、美濃赤坂から西の方向には国衙跡が発掘保存されています。北の福井から、大阪・京都から、江戸から、と街道が交差する地理的に重要往来拠点にもなっているので、その様な砦としての機能を持った屋敷が徳川家康の時代にも必要だったのです。
しかし、現在では手入れの行き届いた庭を開放して5月、6月は見事なボタン園となっています。土塁、空堀のまわりの木々が緑の影を落とし清々しい庭でボタンを楽しめるのが素晴らしい御茶屋屋敷です。
鷹狩りとお茶屋屋敷の意味
徳川家康は、鷹狩りを好んで行ったといいますが、宿泊所としても御茶屋屋敷のほかにも、鷹狩りの際の休憩所を兼ねた屋敷、宿泊所なども完備させていたのです。その宿泊所には日ごろから常駐する留守居役の侍が詰めていて砦や城の機能も併せ持ち、周辺の街や街道の監視、警備の役目も担っていたのです。もともと鷹狩りは、武器としての弓矢の扱い、馬の調教などを念頭に置いて、常に戦闘訓練、集団行動の訓練の意味を持っていました。
また鷹狩りの主役になる鷹の飼育、調教などは位の保証されたお鷹係が担当し、屋敷内に鷹専用の座敷を設け、餌の食べ具合、羽の抜け落ち方、フンの具合など日々丁寧に見守りながら大切に飼育調教されていたといいます。
江戸には鷹のための生きた餌となる小鳥専門に取引売買をする「餌鳥商人(えどりしょうにん)」が存在し、江戸近郊の里山などで農家や町人が捕えた餌となる小鳥を仕入れ、生きたまま取引をしていました。小鳥の良し悪しにより、値段も変わったようで、鷹のための小鳥を取引することも大切な仕事として存在していたのです。のちには餌鳥専門の捕獲職として機能していました。
それだけ、徳川家康はいざという時の戦闘訓練を怠らずに重要視していたというわけです。
同じ様な観点で御茶屋屋敷も存在したはずであり、それだからこそ城郭様式で建設造営されていたのです。
美濃赤坂の御茶屋屋敷もそのように見る角度を変えると、ただ単にボタンがきれいな庭という以外に深い歴史的な意味あいを持つ屋敷構えとして浮かび上がってきます。
多種多様なあでやかな姿を見せるボタンの花も素敵なのですが、歴史を超えて見え隠れするこの屋敷の存在、用意周到な徳川家康のありようを興味深く感じます。
友人と共に歴史のはざまを垣間見る思いでこの庭に立ち、ボタンの花を愛でて雨の庭を歩きました。
しかし、そこは、それ、歴史だけ味わうわけにもいかないので、当然ですが大垣名物「水まんじゅう」とヒロノヤの「ステーキランチ」は外せません!
しっかり堪能させていただきました。やはり女二人連れには美味しいものが大切ですね。
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