ちょっといいところ

横浜山手西洋館 ブラフ18番館と外交官の家

公開日:2024.02.21

1月下旬、横浜山手イタリア山庭園内の2つの西洋館を訪問。石川町駅から徒歩5分、港が見える高台に優雅に佇む邸宅。ブラフ18番館では往年の外国人住宅を見学。重要文化財の外交官の家で開催中だった白い器に手描きした器の作品展も、併せて楽しみました。

横浜山手西洋館に行きました

外交官の家 外観

埼玉在住の友人に、横浜らしいところを案内して欲しいと頼まれました。

彼女の希望で、山手の西洋館を見学してから中華街に行き、山下公園をそぞろ歩きするコースをプランニング。1月下旬に石川町駅より近い、山手イタリア山庭園にある2館を訪問した時のレポートです。

イタリア山とは、1880年(明治13年)から6年間イタリア領事館がおかれたことからその名がつきました。イタリアで多く見られる庭園様式を模し、水や花壇を幾何学模様に配するデザインで作られた庭園を楽しめます。また、ベイブリッジやみなとみらい21も一望することができます。

ブラフ18番館

ブラフ18番館
ブラフ18番館外観

JR石川町駅に一番近い館は、ブラフ18番館です。

元町口の改札を出て右に行くとコンビニ(脇には郵便局)があります。その角を右折して坂道を登ると右側にイタリア山庭園の入口が見えてきます。ちょっとわかりにくいのですが、その扉を入り階段を登って行くとオレンジの屋根に白い漆喰、そして緑の窓枠の館があります。所要時間にして徒歩5分強です。

ブラフ18番館
ブラフ18番館サロン

ブラフ18番館は大正末期に建てられた外国人住宅で、1991年(平成3年)まで司祭館として使用されていたそうです。ブラフとは崖を意味し、高台にあります。

ブラフ18番館
ブラフ18番館寝室 素晴らしいベッドメイキング

1991年に横浜市が部材の寄付を受け、1993年(平成5年)に現在の位置に移築復元されたものです。家具なども復元展示されていて、1993年より一般公開されています。

入館は無料です。ホールの貸し出しも行われていますが、利用するには費用がかかります。

外交官の家

外交官の家
外交官の家 食堂 ペイントされた食器たち
外交官の家
外交官の家 客間

1910年(明治43年)に明治政府の外交官 内田定槌氏の邸宅として、渋谷区南平台に建てられたものです。

海外暮らしが長かった氏の意向を反映して、当時の日本人邸宅としては珍しい徹底した西洋建築になっています。

1997年(平成9年)横浜市が寄贈を受け現在の地に移築復原され、一般公開されました。同年、国の重要文化財に指定されています。

外交官の家
外交官の家 寝室とバスルーム

今回の訪問時には、白い器に手描きのペイントを施した器類が展示されていて、アメリカン・ヴィクトリアン様式を色濃く残したこの邸宅に一層の彩を添えていました。

外交官の家
美しいペイントの作者さんと壮麗な作品
外交官の家
食堂のテーブルに置かれた作品

付属棟には喫茶コーナーがあり、お庭を楽しみながらお茶や軽食がいただけます。また、物品販売コーナーもあり薔薇をモチーフにした優雅なグッズなども販売されていました。薔薇の紅茶(ティーバック8個/280円)を購入しました。こちらも入館無料です。

おしまいに

おしまいに
山手イタリア山庭園と横浜を望む

横浜山手西洋館と呼ばれる館は全部で7館あります。いずれも入館料無料です。休業日はそれぞれ異なっていますので、良く調べて訪問するのが良いと思います。

今回は午前中の数時間のため、石川町駅に近い2館のみの訪問でしたが、他の5館もそれぞれが個性的で素敵な館ですので、おすすめいたします。

■もっと知りたい■

上野真香

趣味は陶芸、旅行、料理、華道、手芸など多岐にわたるが根っこは一緒。美味しいものを食べて楽しい人生を送りたいというもの。ワインと犬とコーヒーとTVドラマが大好き。シャンシャンと誕生日が一緒のため他パンダ(?)とは思えず、現在年パスを購入しシャンシャンウォッチャーを続行中。

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

注目企画