広島雑遊

紅葉狩りに行こう

公開日:2023.12.21

更新日:2023.12.21

記録的猛暑の夏が過ぎても、9月、10月も暑い日が多く、秋は来るのかしら。そんなことを思いつつ、紅葉を見たくてワンデイツアーを申し込んだのは10月中旬のことでした。

紅葉狩りに行こう
佛通寺(広島県三原市)

紅葉の名所は数々あれど…

「紅葉狩り」。なんという優雅なネーミングでしょう。すでに平安時代からそう呼ばれていたそうです。忙しい現代こそ、時には悠久の古から続いている紅葉を愛でる「遊び」を楽しむ余裕が必要ですよね。

11月下旬、「三景園・佛通寺・今高野山」紅葉狩りツアーに参加してみました。

三景園(1993年造園)

広島空港の近くに造園された築山池泉回遊式庭園です。広島県の山・里・海の三つの風景をイメージして造られたとのこと。

三景園(1993年造園)

あれ? どこかで見た風景。三段峡(県北部の名勝地)みたい。あれ! これは宮島だね。あっ、縮景園(広島城の浅野城主が造った庭園)だ。まるで瀬戸内海のよう。という具合で池をめぐりながら紅葉を愛でつつ、散策しました。

佛通寺(1397年開基)

日本三景の宮島と1・2を競う広島県の紅葉の名所と言われています。

昔、人影もまばらななか、紅葉のトンネルを夫と歩いたことがあります。今回はG7の影響か円安の影響か空港から近いせいか、アジア系の外国人観光客も多く、人の間をすり抜け、車をよけながら紅葉のトンネルを歩きました。

佛通寺(1397年開基)

山門を通り、境内をしばし散策。きれいに掃き清められたお庭を楽しみ、荘重な伽藍を拝むと心が落ち着きます。

今高野山(いまこうやさん・822年開基)

世羅町甲山(こうざん)に、紀州高野山が西の拠点として建立したとのこと。「今」という字は「新しい」という意味があるとか。なるほど。

紀州高野山には、20年ほど前に四国八十八ヶ所参りの締めで、詣でたことがあります。深々とした重厚な墓所に圧倒されたのを覚えています。

今高野山(いまこうやさん)(822年開基)

ようやく山門を通り抜けると、色づいた紅葉が目に入ります。その鮮やかな色合いに思わずシャッターを切りました。が、私の膝がそろそろ悲鳴を上げそうなので、目前の石段を登って標高差約170mの「今高野山」見学を断念しました。しばらく休んでから、下り坂をゆっくり降りました。

「新緑もいいが紅葉もいい 芽吹きもいいが落葉もいい」

これは佛通寺境内の掲示板に書いてあった言葉です。「諸行無常」感も、四季を愛でる心情も伝わってきます。

ツアーの2・3日前から急に朝晩冷え込んできたおかげで、美しい紅葉の色合いに出会い、大満足の1日でした。

「新緑もいいが紅葉もいい 芽吹きもいいが落葉もいい」
宇野千代記念館:広いお庭はもみじの落ち葉やまだ鮮やかな紅葉が目を楽しませてくれました

紅葉といえば、以前、山口県岩国市へ行った時、宇野千代記念館を訪ね、広い庭の紅葉の色に魅せられたことがあります。紅葉をこよなく愛した千代さんの「人生はいつだって今が最高の時なのです」という言葉を思い出しました。勇気づけられる言葉です。

■もっと知りたい■

とし古

祖母は60歳の頃、針仕事や寺参りを日課にしていました。母は70歳の頃不自由な体で家族のために働き趣味の書道教室にも通っていました。そして私はいま八十路を歩いています。体力・知力は衰えを感じますが考える事・感じる事は昔と変わらないと思っています。死ぬまでにやっておきたい事に色々チャレンジしたいです。

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