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- 越中おわらと白川郷
今年の春、立山連峰を間近に見ながら、立山アルペンルートを旅しました。富山で生まれ育った私にとって懐かしいノスタルジックジャーニーとなり、故郷をもっと知りたくなりました。
八尾(やつお)のおわら
8月も終盤になると、「風の盆(9月1日)じゃね」と富山県民は八尾町に想いを馳せます。そして、あの哀切に満ちた情感メロディが胡弓の音によって流れると、初秋の到来を感じ、台風や稲の収穫を案じるのです。
富山県出身でありながら、私はまだおわら踊りを生で見たことがありません。「一度は見たい」と長年思っていましたが、宿がなかなか取れないことや、近年の厳しい残暑などの理由から「夢のまた夢」でした。
ところがこの秋、「月見のおわら」(9月30日)という観光ツアーがあることを知り、参加してみることにしました。宿泊は隣県の金沢市で、1泊2日のツアーです。
「風の盆」の縮小板と知りながらも期待してしまいますが、残念なことにその日は雨で「街流し(まちながし)おわら」でなく「舞台おわら」になりました。
とはいえ、胡弓と三味線の音に乗った優雅で艶っぽい「女踊り」や勇壮な「男踊り」は見応えがあり、おわらの鑑賞入門となりました。
私は一人参加で、ノスタルジックジャーニー感が強いのですが、一人参加の方が他にも数人いらして、その方たちは皆、2回目〜4回目の「おわらリピーターさん」でした。
私もリピーターになるのかしら……?
白川郷の散策
ツアーの1日目は、白川郷を散策しました。岐阜県の白川郷と富山県の五箇山の合掌造り集落は、1995年にユネスコの世界遺産に登録されています。
時折小雨がぱらつく天候でしたが、合掌造りの広い集落に日本人や外国人の観光客があふれていました。
「生きている世界遺産」とも呼ばれるこの集落は、今も人々が生活している場所です。合掌造りは意外に合理的で機能的な建物なのです。日本の懐かしい風景が広がるなか、野菜の無人販売もありました。
10年ほど前に娘と五箇山に2回旅したことがあります。五箇山も白川郷も、昔は厳しい気候風土のため秘境とさえ呼ばれていたのです。
昔、私が教師をしていた頃、五箇山から通学してくる生徒もいて、冬場は学校の近くで下宿していました。今は道路事情がよくなり、防雪トンネルもできたため、下宿する必要はないと地元の人から聞きました。
「生きている世界遺産」
白川郷を散策して、韓国の河回村(ハフェマウル하회마을)へ旅したことを思い出しました。朝鮮時代の面影を残す「伝統村」という観光地です。
歌手で俳優のリュウシオン류시원さんの一族が住んでいて、故エリザベス英女王も訪れたことがあるとのこと。村全体が韓国の民族文化財になっていて、伝統的生活様式を保存しており、ここも、白川郷・五箇山と同様に「生きている世界遺産」なのです。
知らない大勢の人がいつも家の前を歩いていたりする生活は、なかなか大変そうですが、「生きている世界遺産」は、住民と観光客が共存できるような場であってほしいものです。
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