大人女性のリアルな声でつくる服をサブスクに

体型や顔立ちが変化するにつれてどんな服が似合うのかわからなくなったり、仕事や家庭にと忙しくて服を買う時間がなかったり。おしゃれ迷子になりがちな大人女性に人気なのがファッションのレンタル。

月額制でプロのスタイリストが選ぶコーディネートが宅配便で届き、洗濯もしないで返却できるなど使い勝手の良いサービスが多く、働く女性を中心に人気を集めています。

ハルメク365では、これまでも「エアークローゼット」や「アナザーアドレス」「ドローブ」など、話題のファッションレンタルやスタリングサービスを取材してきましたが、今回お話を伺うのは自社ブランド品の衣類コーデをレンタルできる定額サービス「EDIST. CLOSET（エディスト クローゼット）」。

お客様の声を服づくりに反映して満足度を高めているという同社の取り組みについて、ディレクターの長谷川直子さんに教えてもらいました。

体型カバー服や程よいトレンド感に支持

「もうすぐ7年目を迎えるエディスト クローゼットには、現在約3万人の会員がいます。公式サイトやフィッティングイベントなどでヒアリングを重ねて、お客様がどんな服が欲しいのかを探り、自社デザインの服づくりに生かしてきました。

それもあってか、1か月のトライアルプランや3か月のレギュラープランから6か月のゴールドプランに移行するお客様も多くいらっしゃいます」と長谷川さん。

例えば大人女性が気になる二の腕やお腹など、年齢による体型の変化をカバーしてくれる服。また、自転車に乗りやすくしたり、下着のラインを拾わないデザインなど。ファッションに感じる日々のお困り事を解決するような服を提供してきたということです。

カジュアル化でセンスが問われる昨今

「利用者の8割以上は働く女性ですが、当社では、オフィスからプライベートまで幅広く着回しできるラインナップを揃えています。コロナ禍でのテレワーク浸透やクールビズの普及もあって、最近はビジネスシーンもカジュアル化しており、自由度が高いからこそ服選びにセンスが問われています。

プロならではのコーディネートをセットでレンタルできるので、程よいトレンド感のある装いができます」（長谷川さん）。

若い頃は好きだったファッションも、仕事や家事育児にと追われているうちトレンドに疎くなりがち。しかも年齢を重ねて変化した自分に、どんな服が似合うのかもわからなくなりますよね。

今回お話を伺った長谷川さんは、実はファッション業界では有名なメディアプロデューサー。これまで、数々のトレンド誌・ファッション誌を手掛けてきた長谷川さんは、「エディスト クローゼット」でもプロダクト開発や公式サイトの制作に深く関わっています。

「着映え力抜群！盛り袖トップスとカラフルボトムスセット」とか「オフィスで高見えするレディライクセット」といったコーデに付けるキャッチコピーを書いているのも長谷川さん。雑誌のようなワクワク感とわかりやすさがあると好評だそうです。

コーデ丸ごとも１点ずつ選んでもよい、自由さが魅力

「エディスト クローゼット」の利用料は月額8360円（税込）から。契約期間が長いほど安く、トライアルは月額1万120円（税込）です。1回にレンタルできるのは約4万円相当のアイテム４点。自宅に届いたら、1か月後にクリーニングも返送料もなしで同梱されていた着払い伝票で服を返すだけ、という手軽さです。

いくつもある洋服サブスクの中で、「エディスト クローゼット」の特長といえばもう一つ、借りられるアイテムの自由度。スタイリストやインフルエンサーなどプロのコーデお任せでそのまま借りることはもちろん、1着ずつ自分で取捨選択することもできます。

「例えばブラウスやジャケットといったトップスだけを4点借りることもできます。スタイリスト監修のコーデは便利ですが、すでにボトムスは手持ちのアイテムが揃っているということもありますよね。その時々のニーズに柔軟に対応できるように、月ごとにコーデセットにするか、カスタマイズするか選べるようになっています」（長谷川さん）。

50代前後のリアルな声を受けて新たな商品展開も

来春からはさらにリラックス系の服を増やすなど、テイストの幅を広げていく予定だという「エディスト クローゼット」。

長谷川さんによると、「コロナ禍を経てテレワークと出社を組み合わせた勤務なども増え、ファッションに求めるものが変化した」からだそう。他人からの評価だけでなく、着ていて心地よいなど、自分視点で服を選ぶ人が増えているようです。

また、これまで要望の多かったコスメでもオリジナル商品を企画するなど、新しいチャレンジにも取り組んでいるとのこと。

「特に50代前後の女性でニーズの高かったヘアコンシーラーをこの秋に出しました。白髪や生え際の薄毛などのボリュームをカバーして、気になる部分をパパッと隠せるというもので、こちらはレンタルではなく公式サイトのWebストアでの販売のみとしています」（長谷川さん）。

大量の廃棄がたびたび話題になるなど、環境への負荷が大きいアパレル産業にあって、洋服サブスクはサステナブルな取り組みとしても注目されています。流行りのファッションは好きでも、すぐに着なくなってタンスの肥やしになることに罪悪感のある人にはぴったり。

ファッションレンタルは複数のサービス事業者が参入していますが、各社で特徴や個性があり自分の好みやライフスタイルに合うサービスを見つかるはず。レンタルなら費用的にも負担が小さいので、ぜひ試してみてはいかがでしょう。

取材協力：EDIST. CLOSET（エディスト クローゼット）

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