特集|839人のリアル年金生活ボイスで不安解消!
拝見!「やりくり上手」のリアル年金家計簿
拝見!「やりくり上手」のリアル年金家計簿
公開日:2021年06月27日
先の見えない時代で老後がなんだか不安という方は、ぜひこの特集を読んでください。雑誌「ハルメク」読者839人アンケートによるリアルな年金生活からわかった「幸せ年金生活を送るコツ」をお届けします!
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ケース1:年金暮らしでも旅行費は削らない!特技を生かして節約中♪
Aさん(78歳・文化センター講師・一人暮らし)
染め織りの講師としての報酬は多くはなく、収入は年金がメインというAさん。水道光熱費は1万円を切る堅実ぶりなのに、趣味・レジャー費に月6万円というメリハリ家計です。
「海外旅行が何よりの楽しみ。旅費を12か月で割るとこれくらいになってしまって」と笑います。旅行に気持ちよく使う分、普段はできるだけムダを省くそう。
「お風呂の残り湯を洗濯に使うのはもちろん、洗い物も、えんぴつの芯ほどの細い水を心掛けています。ウェスで汚れを拭き取って洗い桶で洗えば、すすぎはそれで十分」。きものリフォームで衣類費も節約します。
さらに、お中元とお歳暮も、毎回すべてを買うのはやめたそう。「どこにでも売っている物ではなく、その方に合う物を考えて差し上げたくて」と、染め織りの手作り作品や、手製の梅干しや味噌にしたところ、それまで8万円ほどかかっていた費用が3分の1程度に減ったと言います。
「節約というより、お金を含めてムダな資源を使わないようにしているだけ。100歳まで生きるかもしれないならなおさら、人生の助けや喜びになるものにはお金を惜しみたくないと思っているんです」

Aさんの家計簿
収入(1か月の手取り):14万2000円
共済・国民年金 9万2000円
その他(講師料含む)5万円
支出:16万5000円
食費 3万2000円
趣味・レジャー 6万円
衣類 5000円
生活用品 5000円
通信費 1万2000円
水道光熱費 7000円
その他 4万4000円
深田さんの家計診断
支出合計は平均通り。立派なメリハリ家計ですね。単身老後世帯の平均支出は約16万円(2017年総務省調べ)。レジャー費が多いものの、他を削ってほぼ平均額に収めているのは立派!
耳より節約コラム「お中元・お歳暮はどう節約できる?」
Aさんのような腕前ならお中元やお歳暮に手作り品を送るのもおすすめですが、そうでなければインターネット通販も検討しては。お中元、お歳暮の時期には特集が組まれて、割安になったり送料が無料になるキャンペーンもたくさんあります。ハルメク通販が割安になる「感謝市」を利用するのもおすすめです。
ケース2:夫の施設代のため68歳でヘルパーに初挑戦!
Bさん(70歳・パート・一人暮らし)
音訳のボランティア、グラウンドゴルフ、カラオケ、裁縫……など多趣味で充実した日々を過ごしているBさん。 それでも趣味・レジャー費は月5500円という堅実ぶりです。「地元の町会で紹介してもらった集まりで趣味を楽しんでいます。会費が安いですし、地域の先輩方と交流できるのも楽しみなんです。生きがいになっている音訳のボランティアを始めたのも、地域の無料講座がきっかけでした。プロが無料で『話し方』を教えてくれるというおトクな講座があり、そこで勉強をさせてもらいました」
身近なものをうまく活用して、節約しつつ楽しむBさんのワザは他にも。「洋服はあまり買いません。その代わり、服より金額が抑えられるスカーフなどの小物を定期的に新調しています。素材で季節感を出したり、気分で色を変えたりできて同じ服でも着回しが増えるんですよ」
趣味の裁縫で服を作るときにも節約のために決めていることがあるのだそう。「新たな生地は買わず、昔買った布や、古いきものだけを使うようにしています。自分で作るとお気に入りの1品になり、大切に長く着られるんです」
専業主婦歴の長かったBさん。5年前に夫が認知症を患い、3年間入院した際の費用と現在入居している有料老人ホームの施設代が月15万円と出費がかさむため、2年前からホームヘルパーのパートを始めました。「これから先どれだけお金がかかるかわからず心配でしたが、少しでも働くことで不安がやわらいだのと同時に、68歳の未経験からでも働けるのだと自信になりました。無理に家計を切り詰めるのではなく、大きな出費は働いて補いながら、小さな工夫を重ねて少しでも長く、自分の趣味や生きがいを楽しみたいです」
Bさんの家計簿
収入(1か月の手取り):41万1900円
国民年金 5万4900円
パート 7万2000円
夫の年金(企業年金+厚生年金) 28万5000円
支出:29万7500円
住居費 1万円
食費 3万5000円
趣味・レジャー 5500円
衣類 5000円
美容・生活用品 1万1000円
医療費 2万円
保険料 1万1000円
水道光熱費 1万9000円
通信費 2万1000円
夫の施設代など 16万円
深田さんの家計診断
楽しく支出を抑え、無理がないところが◎。生活水準を保ちつつ、衣類や趣味・レジャー費を工夫して抑えられている点がいいですね。一方で通信費はもう少し削れる可能性があります。
耳より節約コラム「介護費用を抑えるには?」
何かしら支援が必要な状態であれば、早めに要介護認定を受けるようにしましょう。家を介護用にリフォームする際の初期費用なども、認定が下りていれば介護保険でまかなえる部分があります。また、意外と費用がかかるのがおむつ代。地域によりおむつの支給や助成金があるところもあります。地域の包括支援センターや役所の担当窓口(介護保険課や高齢者福祉課など)で聞いてみましょう。インターネットで検索し、申請書をダウンロードすることも可能です。
ケース3:生活費は年金、趣味はパートでやりくりを

Cさん(64歳・パート・夫と二人暮らし)
夫婦でお酒と食事が好きというCさん。「コロナ前まではワタミの株主優待券を利用しておトクに外食して節約していました」。コロナ禍では、スーパーの牛肉セールをチェックしたり、小料理店のお弁当を取り寄せて、孫たちと「プチ贅沢」を楽しむ日々。
一方で、毎年5万円以上かかっていた、お寺への寄付を昨年から思い切って5000円に減額。
スマホ、自宅の電話、インターネット、電気をauにまとめ、お酒も少し減らしました。「今の一番の楽しみは、孫の服を作ることと塩絵です。1m880円の生地で1着作れます。塩絵は部屋に貼っておくと浄化作用があると言われているんですよ」。こうした費用は娘の会社で週5~6時間、楽しく働き、まかなっています。
Cさんの家計簿
収入(1か月の手取り):23万950円
妻の厚生年金(特別支給分)3950円
パート 2万2000円
夫の厚生年金 20万5000円
支出:21万7000円
住居費2万7000円
食費5万円
趣味・レジャー4万5000円
医療費・薬代1万8000円
医療保険7000円
水道光熱費1万5000円
通信費2万円
その他3万5000円
深田さんの家計診断
上手にやりくりしていると思います。好きなことを我慢する必要はありませんが、これ以外に年間でかかっている費用がないか、月々の収支だけでなく特別支出をチェックをするといいでしょう。
耳より節約コラム「株主優待券を上手に選ぶポイントは?」
株主優待は、業績がいい、少額で買える、自分が使いやすい優待がある、有効期間が十分ある、といった条件を考えて選びましょう。お酒や外食が好きなCさんがワタミを選んで、賢く楽しく活用しているのは参考になります。
ケース4:年を重ねてこそ自己投資を!キャッシュレスをフル活用
Dさん(62歳・アルバイト・夫と二人暮らし)
「買い物は基本的にキャッシュレス。2000円程度でもクレジットカードを使ってポイントを貯めています。それより少額ならペイペイも利用します」というDさん。使わなくなった物はフリマアプリで売って「3万円以上にはなったかな。売買のときコメントをやりとりするのも楽しいです」。
生活費の節約と、ポイント集めに余念がない一方、習い事には積極的に投資。英語に絵画教室、ギター、コーラス、フィットネスジムと毎日大忙しです。高校の運動部のボランティアコーチとしても活躍中。「お金に特別余裕がなくても、興味があるものは全部やりたい。子どもも独立して、やっとできた自由時間を楽しまなくちゃ!」
Dさんの家計簿
収入(1か月の手取り):38万円
個人年金 10万円
アルバイト 4万円
夫の共済年金 15万円
その他 9万円
支出:16万円
食費 3万円
趣味・レジャー 5万円
生活用品 1万円
水道光熱費 1万円
通信費 1万8000円
その他 1万8000円
深田さんの家計診断
無理のない節約でよいと思います。スマホ上級者のようなので、格安スマホも検討されては。通信費がさらに節約できるはずです。
耳より節約コラム「キャッシュレスで無理なく節約するには?」
よく行くスーパーに独自のプリペイドカードがあれば作りましょう。買い物のたびにそのカードに自動的にポイントが貯まります。クレジットカードを、「dカード」「楽天カード」など、ポイント還元率の高いものに変えるのも有効です。
家計簿診断してくれたのは深田晶恵さん

ふかた・あきえ 1967(昭和42)年北海道生まれ。ファイナンシャルプランナー(CFP)、生活設計塾クルー取締役。日本経済新聞やダイヤモンド・オンラインなどでマネーコラムを連載中。著書に『知識ゼロの私でも! 日本一わかりやすい お金の教科書』(講談社刊)他。
取材・文=松尾肇子、塚本由香、原田浩二(すべてハルメク編集部)、撮影=大西二士男(Aさん、Bさん)、鈴木真弓(Cさん)
※この記事は、雑誌「ハルメク」2020年11月号に掲載の記事をWEB特集として再編集しています。
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先の見えない時代で老後がなんだか不安という方は、ぜひこの特集を読んでください。雑誌「ハルメク」読者839人アンケートによるリアルな年金生活からわかった「幸せ年金生活を送るコツ」をお届けします!




