老後資金のために!50代から始める資産運用#3
資産運用の魅力は「複利のパワー」10年で資産2倍に
資産運用の魅力は「複利のパワー」10年で資産2倍に
更新日:2023年10月04日
公開日:2023年10月18日
教えてくれる人は福田猛さん

ふくだ・たけし ファイナンシャルスタンダード代表。大手証券会社を経て、IFA※(独立系ファイナンシャルアドバイザー)法人であるファイナンシャルスタンダードを設立。アドバイザーやセミナー講師など幅広く活動。一般社団法人ファイナンシャル・アドバイザー協会理事。著書に「考えない投資生活」(飛鳥新社刊)など。楽天証券と業務委託契約。無料の個別相談、資産運用について学べるセミナーを好評開催中。
※IFAとは、特定の金融機関に属さず、独立した立場でお客さまに資産運用のアドバイスを行う専門家です。
資産運用ってどのぐらい期待できるものなの?

前回は、なぜ世界の株式に分散投資すると資産の拡大を期待できるのかについてお伝えしました。今回は、どのくらい「期待」できるのか、長期的に実行した人としなかった人でどのくらいの差が出るのかについてお伝えします。
「世界株式」への分散投資を実行するとき、私は長期的な期待リターンを年率7%と考えることをおすすめしています。もちろん単年で見ると世界株式は20%下落する年もあれば30%上昇する年もあり、大きくブレます。しかし時間軸を長くした長期だと年率7%で見ていいと考えています。
50年で見ても100年で見ても、年率7%以上のリターンがあります。年率7%で運用できれば、ほとんどの人が満足されるのではないでしょうか。年率7%で複利運用すれば「10年で投資額が約2倍」になるからです。
年率7.2%なら10年間で資産が2倍になる

72の法則 72÷利回り(%)=お金が2倍になる期間
72の法則をご存じでしょうか。72の法則とは上記の公式です。資産を2倍にするためには何%で複利運用すればよいかを簡単に計算できます。
例えば10年で倍にするには、72÷X=10を計算すると7.2%で運用すれば10年で2倍になることがわかります。ちなみに定期預金の金利0.1%で資産管理すると72÷0.1で計算できますから資産を2倍にするのに720年かかることがわかります。鎌倉時代から始めてやっと今2倍になる計算です。
年率7.2%で運用すると10年でちょうど2倍になるということは、年率7.0%で運用すると10年で約2倍になるわけです。
図1は投資額1000万円を年率7.0%で複利運用した場合のシミュレーションです。10年後に2000万円弱になり、20年で4000万円弱、そして30年で8000万円弱になります。増えた資産に対してさらに運用を継続すると増え方が当初の10年より20~30年にかけての10年の方がはるかに大きく増えていることがわかります。これが複利のパワーです。
図2は投資額1000万円を年率1%、3%、7%で複利運用した場合の比較です。増え方が全然違うことがわかります。
図3は図2を視覚的にわかりやすくするためにグラフにしたものです。1%や3%で運用するよりも明らかに途中からの増え方が違ってくることが見て取れます。7%で運用した場合、特に20年以降に上昇角度がついてきます。
もちろんこのグラフにはない30年以降だと、もっと角度がつきます。長期的に7%運用を実現するには預金では不可能であることは当たり前として、世界株式への分散投資が重要になります。
複利運用は「人類最大の発見」
この複利運用についてアインシュタインが残した言葉とされるのがこちらです。

この「人類最大の発見」をいかに自身で実行していくかが重要です。
次回は、資産運用を始めるのは50代からでは遅いかどうかについてお伝えします。
※情報は2023年10月時点のものです。投資に関する決定はご自身のご判断と責任のもとに行っていただきますようお願いいたします。
■もっと知りたい■
福田猛さんの連載は、毎月4日・18日に更新予定です。




