LINEの大人な終わり方と既読スルーの対処法
2024.01.092022年11月17日
マナー講師・諏内えみ流!イマドキ50代の社交術
続く「お礼合戦」どうやって終わらせればいい?
今回は長引く「お礼合戦」について。日常生活でちょっと困ったシーンに遭遇することはありませんか。時流に沿った柔軟な立ち居振る舞い、大人の女性として身につけておきたい理想的な対応力について、マナー講師である諏内えみさんに聞きました。
【質問】お礼のお礼、そのまたお礼…… エンドレスに続くお礼合戦の終わらせ方を知りたい
ちょっとしたお裾分けやお土産から始まった「お礼のお礼、そのまたお礼」と、お礼合戦が止まらない。スマートな終わらせ方はありますか?また、本当にお返しが必要ないときにうまく伝える方法は?
【回答】「お返し不要」「お気遣いなく」というメッセージを
いただいた状態でやり取りを終えると、どうしても「いただきっぱなし」という感覚になり落ち着かないという人もいるかもしれません。しかしどちらかが終わらせないとお礼合戦が永遠に続いてしまい、お互いにとって余計な負担になってしまいますよね。
「自分が贈るものに対して、本当になにもお返しが必要ないことを伝えたいときは『心ばかりの品なので、くれぐれもお気遣いなく』という言葉を添えましょう」
「お気遣いなく」は社交辞令としてもよく使う言葉。相手に聞き流されてしまった場合は、どうすればよいのでしょうか?
「なかなか相手に伝わらないときは、『最後に』『くれぐれも』という言葉を使ってみてください。『もう十分に頂戴していますので、重ね重ねお願い申し上げます』『これ以上のお気遣いは本当になさらないでくださいね』と伝えつつ、『本当にたくさんいただいていて、ありがとうございます』と感謝の気持ちを表現するといいと思います」
可能なら「目上」の人で終わらせて!
お礼のやりとりが続いてしまいそうなときは、目上にあたる人が受け取った時点で終わりにするのが理想的なのだそう。
「目上の方が、何度も繰り返さないで自分のところで止めるといいですね。逆に下の方は送り続けなければならないということになってしまいますが。ちなみにお中元、お歳暮は目上の方に贈るものなので、いただいてもお礼は必要ありません。好みに合わないお歳暮が続くときは、品物や内容には触れずに、お歳暮自体をお断りするとスマートです。自分が目上の立場なら、『これまで毎年、いただきありがとうございました。翌年からはお気遣い不要です』と完結してしまいましょう」
誕生日プレゼントを渡すときは慎重に
一度あげると毎年恒例になって、互いに終わるタイミングが難しいのが誕生日プレゼントですが……
「1回差し上げると、翌年も……と繰り返しになるので、気軽にプレゼントしない方が賢明です。たまたま誕生日の当日にお会いするのであれば避けられませんが、贈る方も受け取る方も最初が肝心ですね。思い切って自分が受け取ったところで終了にしてしまうのも一つの選択肢だと思います」
大人の正解マナー
目上の立場の人が終わらせるのがマナー。対等なら「お気遣い不要」であることを伝えましょう。
イマドキ50代の社交術・正解マナーを教えてくれたのは?
マナースクール ライビウム代表 諏内えみ
エレガントな振る舞いや会話、社交が学べるオンライン講座「Class the SUNAI」では、レストランでのテーブルマナー、アフタヌーンティーマナー、立食マナーを直接習えるコースが人気。YouTube「諏内えみチャンネル」や「オンラインサロン」も登録者多数。著書にベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社) 等。
監修=諏内えみ 取材・文=古田綾子
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