2日間、千葉県を自由に回れるお得な切符
サンキュー♥ちばフリーパスで小湊鐵道&いすみ鉄道旅
サンキュー♥ちばフリーパスで小湊鐵道&いすみ鉄道旅
公開日:2020年09月15日
超お得!「サンキュー♥ちばフリーパス」
Go To トラベルキャンペーンが始まってから、SNSで友人たちの旅報告をよく見るようになりました。私もどこか近場に行きたい……と考えていたところ、タイミングよく、今年も「サンキュー♥ちばフリーパス」が9月1日から発売されました。
「サンキュー♥ちばフリーパス」(大人3970円)は千葉県内のJR線、ローカル鉄道と路線バスの一部、東京湾フェリーが2日間乗り放題になる大変お得な切符です。しかも今年は、小湊鐵道も加わりました。JR東日本の千葉県内の主な駅の指定席券販売機で購入できます。
いつもなら、東京都区内からの往復乗車券とフリーパスがセットになった「サンキュー♥ちばフリー乗車券」も発売されるのですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、当面の間、発売見合わせとのこと。なので、東京から行く場合、最初の千葉県内の駅(私の場合は市川)で一旦下車し、「サンキュー♥ちばフリーパス」を購入します。
絶品駅弁を購入、小湊線に乗車します
JR総武線快速〜JR内房線快速で五井駅へ。ここから小湊鐵道に乗車します。その前に朝ご飯を購入。JRから小湊鐡道に乗り換える通路沿いで、毎朝お弁当が売られているのです。地元の食材を使ったあさりの炊き込みご飯や巻きずしなど、何種類もあって迷います。
小湊鐡道は、電気で動く電車ではありません。「キハ」とは「気動車」の意味で、ディーゼルエンジンで動きます。電車とは違う「音」と「揺れ」が楽しめますよ。
車両は全てこのカラー、車内はロングシート。駅弁を食べるには不向きですが、空いているのでよしとしましょう。さっそく先ほど買ったお弁当をいただきます。
これは私がやり田さんで一番好きな「かまとろ丼」。醤油ベースで味付けした、たっぷりの鮪(まぐろ)カマほぐしがご飯にのっています。ご飯にも味が染みて本当においしいです。人気なので、すでに最後の1個でした。走行中は揺れるため、落とさないよう注意しましょう。
小湊鐡道は単線の路線。上り・下り路線がすれ違うために、ときどき駅でしばらく停車します。車両もですが、駅舎も古いものが多く、国の登録有形文化財に指定されている駅も。CMやドラマなどでもよく登場します。
それにしてもいいお天気です。都心から近いので今まで何度も来ていますが、窓を開けて走る車両はやはり旅感が増しますね。
太古のロマンを感じる地層「チバ二アン」を見学
最初に下車するのは月崎駅。今年話題になった「チバニアン」を見に行きます。「チバ二アン」とは、「千葉時代」を意味する地球史の地質時代名で、千葉県市原市の養老川沿いで見られる約77万~12万6千年前の地層を指します。
しかしチバニアン入口まで、駅から徒歩30分かかると聞きました。そこで、レンタサイクルを借りることにしました。月崎駅前の朝日屋さんというお店で申し込めます。お店には、パンやお菓子、小湊鐡道グッズなども売られています。
月崎駅は無人駅なので、実はお店が駅の代わりもしています。こちらでは昔ながらの硬券きっぷが売られていて、ダッチングマシンと呼ばれる機械で、日付印を自分でガッチャン、と入れることもできます。記念に買う方も多いとか。そういえば私も以前買いました。
登り坂を経て、ようやくビジターセンターに到着。チバニアンは無料で見学できますが、何もわからず来てしまったので、前もってガイドさん(1〜15名までは1500円)をお願いしていました。約1時間、説明を聞きながら回ります。
地磁気逆転というのは、地球のS極とN極が入れ替わること。実は100年も前からあった説だそうです。現在は北極がN極、南極がS極(正磁極)ですが、何十万年かに一度、地場が逆転していたとか。チバニアンによって、それがはっきりと証明されました。
「この辺は大昔、水深500メートルほどの海だったんですよ」とガイドの鈴木さん。77万4千年前の海の底の堆積物が地上に現れているのは、ここ養老川沿いにあるチバニアンと南イタリアにしかない、非常に珍しいものだとか。その堆積物の中に含まれる磁鉄鉱を研究した結果、この時代が地磁気逆転の時代だったことがわかりました。
その時代にはまだ名前がなかったので、「チバニアン期」(千葉の時代)と名付けることを認められたのが2020年1月17日のこと。白亜紀やジュラ紀と同様、世界的にこの名前が使われ、話題となったのです。太古の昔を想像しながら改めて眺めると、また違う景色が見えてくる気がします。
いすみ鉄道に乗り換え、レンタサイクルで自転車旅に
77万年前から再び月崎駅。現代のあまりの暑さに朝日屋さんでアイスを買って食べながら、列車を待ちます。今度は終点の上総中野駅へ。接続する「いすみ鉄道」に乗車します。上総中野駅では、小湊鐡道といすみ鉄道のホームは隣り合っているのでわかりやすいです。
いすみ鉄道の大多喜駅で下車。こちらでも、駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りて、街を回ります。「サンキュー♥ちばフリーパス」を見せれば100円引き、電動自転車もありました。フリーパスは、県内150施設以上でさまざまな特典を受けられます。
まずは大多喜城へ。かなりの坂道なので、お城だけなら歩いて行ってもいいかもしれません。大多喜街道沿いは城下町で、国指定重要文化財の建物や資料館もあり、見学できます。
そして少し遠いのですが、大好きなポッポの丘へも向かいました。なんとこちら、丘の上に鉄道車両がずらりと並んでいる不思議な場所。車両は全国各地からトレーラーで運ばれ、このように展示されています。数えたら、来るのは5回目でした。
ポッポの丘で、名物の卵かけご飯と車両見学
お腹が空いていたので、まずは名物・卵かけご飯をいただきます。鉄道車両内が、カフェになっています。実は、ポッポの丘は元々鶏卵牧場でした。他には卵を販売したり、鉄道グッズを販売している車両も。現在の営業日は金土日月の10時〜16時、車の場合、駐車場代はかかりますが、鉄道車両見学はなんと無料! 遠くから来る方も多い人気の場所です。
この方がポッポの丘の経営者、村石愛二社長です。以前にインタビューをさせていただいたことがあり、すっかり顔なじみ。今回も、ポッポの丘をご案内いただきました。
「以前来てもらった時は、22両だったけど、今は3両増えて25両になりましたよ」と村石社長。今年、長野電鉄モハ1000形ほか2両が増え、配置もだいぶ変わりました。個人的にオレンジ色の103系をよく使っていたので、久しぶりに会えてうれしいです。
列車は基本、引退したものが運ばれてくるので傷んでいるものも多く、保存会の方々が徐々に塗装を直しています。寝台列車は開放されているときは、室内にも入れます。車内放送装置やオルゴール(ハイケンスのセレナーデ)も健在。これだけの車両が一堂に会する場所は、なかなかないのではないでしょうか。
最近、オリジナルマスクの販売も始めたそうです。実際に展示されている車両の刺繍がかわいい。私もさっそく買って使いました。
養老渓谷温泉の鶴乃家旅館に宿泊します
ポッポの丘を堪能した後は、大多喜駅に自転車を返し、先程来た路線を戻ります。夕方、養老渓谷駅に到着。本日泊まるのは、鶴乃家旅館です。駅から宿までは山道を歩いて20分くらいかかりますが、このときは事前連絡し、送迎してもらえたので助かりました。
こちらの温泉を楽しみにしていました。暑い中走り回ったので、まずは汗を流します。
以前、立ち寄り湯で寄った養老渓谷の温泉は透明なお湯でしたが、こちらはナトリウム-塩化物強塩泉の黒湯。かけ流しではありませんが、入った後に肌がツルツルしました。
温泉に入った後は浴衣に着替えて食事処で夕食です。たくさん並んだお鉢や焼き物、これぞ旅館のご飯!おすすめは千葉のブランド牛・かずさ牛の陶板焼き。あまり火を入れずに食べられるということで、少しレアな状態でいただきました。しみじみと、おいしいです。
翌朝は朝食前に、行ってみたかった2階建てトンネル(向山トンネル)まで散歩しました。このトンネル、かつては上段の素掘りトンネルが使われていたそうですが、1970(昭和45)年に道路改良で掘り下げられ、現在のトンネルが作られたそうです。朝方でもおどろおどろしい雰囲気があり、夜に来なくてよかったと心底思いました。
さて、これからいすみ鉄道・大原駅に移動して、「いすみ酒BAR列車」に乗車します!
養老渓谷は2019年の台風の影響で、通行止めになっている遊歩道も多いので注意しましょう。
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