公開日:2020/06/15
大の鉄道好きマンガ家・文筆家のYASCORN(やすこーん)さんの連載です。旅に出られないなら取り寄せよう……ということで、もう一度食べたいご当地グルメを10品厳選。主食からおつまみ、デザートまで盛りだくさんです。期間限定品もあります!
なかなか旅に出ることができない近頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私は家で昔の写真を整理したり、旅の計画を立てたりして過ごしています。改めて写真を眺めると、食べ物の写真が圧倒的に多い。そして旅先で食べたあの味を思い出し、無性に食べたくなってしまいます……そんなときには「お取り寄せ」です。
今回は、旅に行かずとも旅を感じられる味、むしろ今だからこそお得に買えるものなど、私が実際にお取り寄せしたうちの10選をご紹介いたします。
旅の出発は列車から。まずはJR東海のサイト「いいもの探訪」より、JR東海と奈良の三輪そうめん・池利がコラボした、見た目も楽しめるそうめんセット(税込3240円)。新幹線「N700S」と「ドクターイエロー」の2種あり、それぞれ素敵なイラストが描かれた木箱に入っています。
そうめんは、新幹線が白と青、ドクターイエローが黄色と青、とそれぞれの車体のカラー。
そしてこのサイトで税込5400円以上の買い物をすると、送料が無料に!会員登録をすれば、宛先が別々でも送料無料になります。包装紙に包まれて別途紙袋も入っているので、贈答用にもぴったりです。
ゆでてみても色鮮やか!涼し気な色で、食欲をそそります。池利は三輪の地で160有余年の老舗で、色そうめんの先駆けでもあったそうです。こちらはJR東海の「うましうるわしキャンペーン」とコラボした商品で、2021年3月までの販売予定です。
ちなみにこちらのサイトで、7月1日からJR東海パッセンジャーズの駅弁の予約が始まるようです。受け取りは東京駅と名古屋駅のみになりますが、WEBでの駅弁予約は、今までほとんど見たことがありません。これは画期的な試みですね。
実はお取り寄せできる駅弁も、全国に多々あります。賞味期限はたいてい届いたその日中となりますが、「かにめし本舗かなや」のサイトで買える北海道長万部(おしゃまんべ)名物の「かなやのかにめし」は、冷凍便なので、冷凍庫に入れておけば、製造から180日も持ちます。
今回は、かにめし・鮭飯・ほたてめしがそれぞれ2個ずつ入った「かなやの冷凍駅弁3種セット」(税込4683円・送料込)を食べてみます。食べ方は、袋のままレンジで3分程度温めるだけ。すぐに食べられるお手軽さがありがたいです。
炒ったカニが香ばしい駅弁の「かにめし」。現地でも何度も食べていますが、まさにあの味が家でよみがえります。鮭飯、ほたてめしは、今回初めて食べることができました。鮭飯は炒った 鮭フレークがやはり甘く香ばしく、鮭の切り身もうれしい。ほたてめしは、ほたてのだしで炊き込まれたご飯の上に、ほたてが丸ごと2つも乗ったぜいたくな味。こちらのセットは送料無料で、6月末までの販売予定です。
2020年1月に行った高知・ひろめ市場にある明神丸のカツオのたたき、おいしかったなあ……としみじみしていたら、「明神水産」のサイトを発見。商品はすべて送料込の値段というのがわかりやすく、すぐ注文してしまいました。買い物する際に送料や手数料、クール便代など結局合計いくらになるのかわからないサイトは、注文しにくいですよね。
塩たたきが食べたいと思っていたら、ちょうど父の日セールで「漁師の塩たたき2節セット」(税込3294円)が目に付きました。カツオは冷凍で1か月持つ上に、解凍は流水解凍で簡単。面倒くさいのがきらいな私にぴったりです。しかしおいしくするためのひと手間は惜しみません。食べる直前に火で炙るとよいとあり、ひろめ市場の明神丸の燃える炎を思い出しつつ、コンロで軽く炙りました。
そうそう、この味!家で再現できるとは感動です。ちなみに塩たたきですが、タレも付いていたのでどちらの味も楽しめました。こちらのセットは6月17日までの販売です。
大阪に行くと必ず買うのが「551蓬莱」の豚まん。しかし近年、新幹線車内でのにおいについてのモラルが問われるようになり、買って帰るのをためらうようになってしまいました。しかし通販ならその心配はいりません。みなさんそれに気付いたのか、一斉に注文が殺到し、4月末にサーバーがダウンしたとか。現在は通常通りに買えます。
ご存じの通り、豚まんは皮が甘くてモチモチ。かむと豚肉の油がじゅわっと染み出してきて、もう一気に食べてしまいます。豚まんは4個入りで760円、焼餃子は10個入り340円、豚肉・くりちまきはセールで350円(すべて税込)。安いのも551蓬莱の魅力です。消費期限は、要冷蔵で製造日を含め5日間。6月末まで、重量も関係なしの全国送料一律850円のキャンペーンをやっていますよ。
豚まんを食べたあとは、さっぱりしたものが食べたくなりました。
こちらは富山県の「富山人気ジェラート店のジェラート6個入り訳ありセット」(税込1200円)。送料は場所によって違いますが、東京は800円でした。富山で初めてジェラートショップを開店した川田食品が作る手作りジェラートで、訳ありというのは、富山の実店舗「ヴィヴァーチェ」で売れ残ってしまうものを詰め合わせたからなのです。味は20種類ありますが、通常と違って種類は選べず、1カップ90mLと小さめ、ラベルも簡易なものになります。
ジェラートは富山の特産物を使ったものが多く、しろえびや純米大吟醸「大敷網」、チューリップなどめずらしい味も。何がくるのかお楽しみなのもいいですね。以前、氷見の漁港「ひみ番屋街」でこちらのジェラートを実際に食べたことがあったので、安心して頼めました。
おやつといえば、銚子電鉄の名物「ぬれ煎餅」も買いました。銚子電鉄は千葉県銚子市を走るローカル鉄道。以前、銚子電鉄が経営危機になった際に、減収を補うため駅員さんが考案しました。地元ヤマサ醤油を使ったしっとりとした歯ざわりのぬれ煎餅は、今やすっかり大人気。この箱には銚子電鉄のぬれ煎餅が誕生した経緯「奇跡のぬれ煎餅」のお話も入っています。
2019年話題になった、まずい棒や鯖威張るカレーなども、ちゃんとおいしいのでおすすめです。これらは銚子電鉄のオンラインショップで買えますが、今回のぬれ煎餅は、JREショップ内の硬券ショップから買いました。こちらから買うと、ぬれ煎餅駅の模擬硬券がおまけで付く上、個別送料がお得です。地方の鉄道に乗りに行けないときは、買って応援したいです。
こちらもやはり大好きな、神奈川県と東京都内でしか売られていない崎陽軒の「シウマイ」。駅弁でもある「シウマイ弁当」の通販はやっていませんが、シウマイだけなら崎陽軒の通販ページで買うことができます。
買ったものは、「おいしさ長もち 昔ながらのシウマイ12個入」(税込530円)、「真空パックシウマイ15個入」(税込620円)、「横浜月餅 5個入」(税込680円)、「横濱ひょうちゃんサブレ〜金ごま~5枚入」(税込280円)。値段の安さもさることながら、月餅もサブレも小ぶりで、デザートにちょうどいいサイズなのです。シウマイは冷凍品もあるので、むしろ通販で買った方が日持ちのするものが手に入ります。
「おいしさ長もち 昔ながらのシウマイ12個入」は、要冷蔵商品。6個ずつのパックに分かれているので、ちょっと食べたいときに助かります。こちらもそのままレンジに入れて温めればOK。「真空パックシウマイ15個入」は、なんと製造から5か月の常温保存が可能。なので、いつも非常用持ち出し袋に入れています。時々チェックして、消費期限が近くなったら食べています。送料は、税込5400円以上のお買い上げで全国どこでも無料です。
私は昔からさぬきうどんが大好きです。しかし香川に行ってもなかなか食べられないのがこちら、昼間11時半〜12時半の1時間のみしか営業しない「日の出製麺所」です。比較的日持ちするおみやげ麺なら高松駅ほかで買えますが、店舗や百貨店の物産展でしか買えない要冷蔵の麺や、製麺所のだしなどが買えるのは、通販ならではです。こちらは日の出製麺所のホームページから直接買えます。
なかなか行けないと書きつつ、数えたらすでに4回訪れていました。むしろ旅の行程を、日の出製麺所に合わせて組むくらい、こちらのうどんが大好きです。今回は店主さんおすすめの「究極のさぬきうどん」(税込346円)、「さぬきの地粉生うどん」(税込346円)を1袋ずつと、ぶっかけだし(税込432円)、ストレートだし(4個で税込324円)を注文。この2種のだしは7月末までの限定販売です。
麺はコシが強く、小麦の配合具合によって微妙に味わいが違います。ぜひ食べ比べしてみてください。
子どもの頃からとうもろこし(コーン)が好き、だから名前が「やすこーん」なのです、と日頃から説明していますが、実際に毎年とうもろこしはスーパーではもちろん、通販でも買っています。
宮崎のゴールドラッシュ、徳島の甘々娘、山梨のミルフィーユ、青森の獄きみ、北海道のピュアホワイト、サニーショコラなどなど……南から順番に収穫されるので、夏の間、しばらく楽しめます。今年はまず徳島の甘々娘が届きました。7月末に予約した獄きみも楽しみです。
最後は、特別にご紹介したい修善寺の駅弁「武士のあじ寿司」です。こちらは伊豆修善寺駅で駅弁として「舞寿し」さんが製造しています。
初めて食べたとき、その鯵の新鮮さとおいしさに、すごく感動しました。寿司駅弁なので、駅では常に出来立てを並べていて、通販などは不可でした。しかしコロナウィルスの影響で駅の売店での販売ができなくなり、考えたのが、「武士のおうち駅弁」(仮称)です。
こちらは自宅で「武士のあじ寿司」が作れてしまうセットです。内容は、静岡伊豆米(こしひかり・きぬひかり混合)三合。駿河湾でとれた天然の鯵の酢締めと、西伊豆・松崎の塩漬けの桜葉、カットレモン、バランにのせたガリ、しょうがの細切りが1つの真空パックに。修善寺醤油の小瓶と、生わさび1本、おろし金、カネサのかつおぶし、すし酢、白ごま、駅弁の容器2つ(掛け紙、箸付き)です。
まず、自分でご飯を炊きます。炊きたての白飯の半分にすし酢を合わせます。冷めて落ち着いたら白ごまをまぜ、駅弁の小箱に詰めます。あとは真空パックに入っているものを、順番にご飯の上にのせていけばいいのです。
これならお子さまでもできそうです。自分で作った駅弁が出来上がった時の感動は、なんとも言えません。実は、2つ前の武士のあじ寿司の写真は、今回私が作った駅弁の写真です。うまくできました!
武士のあじ寿司は鯵もすし酢も酸っぱくなく、とてもまろやか。やはり日本酒とともにいただきたいですね。
鯵の真空パックは冷蔵の未開封で3日間もちます。鯵は駅弁2つ分以上の量があるので、余った分はマリネにしていただきました。
白飯のあと半分は、残ったわさびと、かつおぶしをのせて、これも伊豆名物の「わさび丼」としていただきます。生わさびは風味がよく、全然辛くないのです。こちらのセットの販売は、舞寿しさんのホームページから7月中に注文できるようになる予定です。
武士のあじ寿司の値段は一つ1200円。おうち駅弁セットは5000円前後になりそうとのこと。販売が始まったら、またぜひ作ってみたいです。
ちなみに冒頭のイラストで描いたのは、福島県いわき市のお店「ゼリーのイエ」の12個詰め合わせセットです。カラフルなゼリーがSNSで話題になり、今回取り寄せようと思いきや売り切れていました……。
家にいながらも、全国の味が気軽に楽しめて、すっかり旅気分になりました。でもやはり、実際に現地に食べに行きたいものですね。自由な旅をするためにも、日々健康で過ごしましょう。
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