伝統工芸に包まれた贅沢空間で心と体をリセット
文化財の宿を堪能!「界 加賀」で楽しむ、蟹・温泉・ 金継ぎ体験
文化財の宿を堪能!「界 加賀」で楽しむ、蟹・温泉・ 金継ぎ体験
公開日:2026年02月19日
旅は好き!欲張りたいけど……疲れたくない!

オトナ世代になると、「旅は欲張りたいけど、疲れたくもない」という感覚が自然になってきますよね。だからこそ、宿そのものに“見どころ”と“余韻の時間”があると、旅の満足度がぐっと上がります。
「界 加賀」は、山代温泉の中心「湯の曲輪(ゆのがわ)」に佇む温泉旅館。登録有形文化財の建物に迎えられ、九谷焼や山中塗などの工芸に触れ、温泉でゆるみ、ご当地名物の食事でときめく。さらに、夜の時間まで“きちんと楽しい”のがこの宿の魅力です。
建物・温泉・食事・アクティビティ……結局この4つが揃うと「来てよかった記憶」が強く残ります!
紅殻格子と「枠の内」。文化財の建物から旅が始まる
「界 加賀」の顔になっているのが、落ち着いた赤褐色が印象的な紅殻格子(べんがらごうし)。中からは見えても外からは見えにくい構造で、温泉街の気配がやわらかく入り込みます。
館内に入ったら、フロントホールで「枠の内(わくのうち)」をぜひ見上げてください。太い大黒柱と丸太梁を金物を使わずに組み上げた伝統建築で、現代では同じ材料での再現が難しいといわれる希少な構造。視線が上がるだけで、旅のモードに切り替わる瞬間があります。
中庭には茶室「思惟庵(しいあん)」。見学もでき、予約すれば茶道の体験もOK(※季節により変更あり)。時間の流れがゆっくりになる場所が宿の中にあると、滞在の“密度”が変わってきます。

部屋にも伝統工芸が!触れる距離に加賀の手仕事がある
客室には、伝統とモダンを融合させたデザインで、九谷焼、山中塗、水引、加賀友禅という4つの伝統工芸が随所に散りばめられています。
露天風呂付きの客室もあり、湯に入るタイミングを自分で決められるって、旅の満足度をじわじわ底上げしてくれますね。

ルームプレートやルームキー、茶器までオリジナルの九谷焼が使われ、内装にも九谷焼タイル、山中塗の漆を施したアートワーク、水引の装飾、加賀友禅モチーフのパネルまで、さりげなく息づきます。

九谷焼の茶器で、実際にお茶をいただくと、手に取ったときの質感やデザインの鮮やかさがいっそう伝わってきます。「飾ってある」より「一緒に過ごす」に近い工芸の距離感が、大人旅にちょうどいいんです。

温泉は九谷焼アートに包まれる。湯上がりまで、きれいに整う

大浴場には九谷焼のアートパネルが広がり、4つの様式で春夏秋冬を表現しています。湯に浸かりながら“工芸を眺める”時間になるのが印象的。

露天風呂との仕切りガラスには金沢箔で白山を描く演出もあり、光の入り方で表情が変わります。湯上がり処には加賀提灯が灯り、余韻まで美しく整っています。
金継ぎ体験で、旅の時間が一段と深くなる

「界 加賀」では、あらゆる場面で九谷焼を使い、欠けや割れが生じた器はスタッフが金継ぎで修復し、使い続けてきたそう。

2023年には専用の「金継ぎ工房」を開設。修復作業を公開し、金継ぎの解説に加え、修復作業の一部を体験できるプログラム「金継ぎいろは」も始まっています。
金継ぎ作業は派手さはないものの、過去から未来につなげる運命も感じ、不思議と気持ちが整います。器の背景を知ってから食事に向かうと、目の前の金継ぎされた一皿が「体験としての記憶」に変わっていく……そんなつながり方ができるのも、素敵ですよね。
食事は「器と料理のマリアージュ」。冬は“蟹会席”が本番
「界 加賀」の食は、美食家・北大路魯山人の思想「器は料理の着物」を大切にした会席。九谷焼や山中塗の器で、北陸の旬を味わいます。
料理だけでなく「器ごと記憶に残る」のがこの宿の特徴。器が料理を引き立て、料理が器をもっと美しく見せる。まさにマリアージュです。
冬の主役は、なんといっても蟹。なかでも名物が「活蟹のしめ縄蒸し」です。塩水に浸した縄を蟹に巻きつけて蒸し上げる、「界 加賀」ならではの一品。蒸し上がる演出も含めて、食卓の空気が一気に華やぎます。

蟹はおいしいけれど、無言で格闘しがち、という人も多いはず。ここでは食べやすいように身をほぐしてくれるサービスもあるので、その心配りが沁みます。

会席では、水炊きや雑炊など、形を変えて蟹を味わう流れも用意され、“全方位で蟹”の満足感。冬のご褒美旅として、根強い人気の理由に納得です。
夜のハイライトは、毎夜の加賀獅子舞
夜は「ご当地楽」として、勇壮な加賀獅子舞を毎日上演。地元の工芸作家や民俗芸能チームの協力を得て、界 加賀ならではの舞台として再構成し、スタッフが披露します。
振付・衣装・音楽をすべてオリジナルで制作し、伝統の迫力はそのままに、新しくて独創的な加賀獅子舞に。

なかでも目を奪われるのが、「八方睨(はっぽうにらみ)」と呼ばれる独特の獅子頭。一度見たら忘れられないインパクトで、旅の記憶にしっかり刻まれます。
器を選べて楽しい!余韻を仕上げる大人の一杯

伝統建築棟にある「べんがらラウンジ」は九谷焼や山中塗などの伝統工芸品とともに、お酒とおつまみを楽しめる“大人の余韻スポット”です。窓の外には、湯の街の夜景と柳の木。静かに満たされる時間が流れます。
ラウンジの入口では、九谷焼や山中塗などの器の中から、好みの酒器や器を選べるのも魅力。器が変わると、同じ地酒でも味の輪郭が変わった気がしてくるから不思議です。

さらに冬の時期には、蟹と九谷焼のマリアージュを楽しむ特別メニューも登場。夕食の蟹の余韻を、ラウンジで上手に重ねられます。
蟹も、手仕事も、夜の時間も。宿の中で「加賀」が完成する
「界 加賀」の魅力は、温泉と文化財の建物だけではありません。金継ぎで“未来へ繋ぐ美しさ”に触れ、冬は名物の蟹でしっかり高揚し、夜は獅子舞で旅の芯ができる。最後はべんがらラウンジで、余韻を丁寧に閉じていく。
「宿の中で、加賀をまるごと味わう」その満足感が、次の予定へ向かう日常に、ちゃんと効いてくれますよ。
今回宿泊した温泉宿はこちら「界 加賀」

山代温泉の中心エリアに佇む「界 加賀」は、登録有形文化財の建物と加賀の伝統工芸に包まれる、静かな高揚感のある湯宿。九谷焼アートが彩る大浴場で温泉に浸かり、器と料理のマリアージュを楽しむ食事で心までほどけます。さらに、金継ぎ工房や加賀獅子舞など、宿の中で「加賀」をまるごと味わえるのも魅力。
「70歳以上限定『温泉めぐり 界の定期券』」の対象施設の一つとして、シニア女性にも人気の温泉宿です。
■界 加賀
取材・文=鳥居史(HALMEK up編集部)
「界 加賀」ペア宿泊(1泊2食付き)1組2名様
「界 加賀」ペア宿泊券(1泊2日)を、1組2名様にプレゼントします。(有効期限:2026年6月1日~2026年11月末日)※宿泊券の発送は5月初旬になります。




