アラフィフ世代の体験談:不用品が資産に変わるまで

1日1出品を続けて半年で140万円。メルカリ習慣で変わったこと

1日1出品を続けて半年で140万円。メルカリ習慣で変わったこと

公開日:2025年12月24日

1日1出品を続けて半年で140万円。メルカリ習慣で変わったこと

フリマアプリ専門家・川崎さちえさんが、1日1出品を続けた結果、半年で売上140万円に。でも実際に大きかったのは、売上以上に「気持ちが軽くなった」という変化でした。前編では、アラフィフ世代でも無理なく続けられた理由を振り返ります。

1日1出品で無理なく半年続いた50代のメルカリ習慣

家の中の不用品を売る場として、メルカリを使う人は少なくありません。一方で「気になってはいるけれど、なかなか続かない」という声もよく聞きます。

私自身、メルカリ歴は10年以上。2024年6月からの約半年で、売上は140万円を超えました。

特別なことをしたわけではありません。気持ちを切り替え、淡々と続けただけ。その積み重ねだったと思っています。

「1日1つ」がちょうどいい。50代でも続いた出品ペース

「1日1つ」がちょうどいい。50代でも続いた出品ペース
昔、飾るのにハマっていた手ぬぐいは1000円でお買い上げ!

メルカリの出品作業は、思っているほど大変ではありません。最近はAIのサポートもあり、写真を撮ってカテゴリを選ぶだけで、商品名や説明文を作ってくれるなど、以前よりずっとハードルは下がりました。

そこで始めたのが、「1日1捨て」ならぬ「1日1メルカリ出品」

1日に1つなら、作業時間も短く、「これはもう使わないな」というものを1つ見つければいいだけ。着なくなった服や、使わなくなった食器、本、家電など、探してみると意外と出てきます。

以前、季節ごとに飾っていた手ぬぐいを出品したこともありました。今は飾らなくなったその手ぬぐいが、1000円で売れたのです。

複数出品してもOKですが、「最低でも1日1つ」と決めておくと、気持ちがラクになり、自然と続きました。

売れなくても焦らない。50代を前に変わった物との距離

売れなくても焦らない。50代で変わった物との距離
1日1出品効果で使うものだけに絞られスッキリした食器棚

もともと私は、不用品を売ることに抵抗はありませんでした。「使わないものがお金になるなら、売らない手はない」。最初はそんな感覚でした。

ただ、少しでも高く売りたい気持ちは残ります。売れない時期が続くと、価格を下げたり、何度もアプリを開いたり。「早く売らなきゃ」と焦って疲れてしまうこともありました。不用品なのだから、赤字でなければ十分なはず。それでも「もう少し高く……」と考えてしまう自分がいました。

でも次第に、「いくらで売れたか」より「1つ減ったかどうか」のほうが気になるようになったのです。

アラフィフ世代になり、物を減らして、もう少し身軽に暮らしたい。そんな思いが強くなったきっかけは、物であふれた知人の家を見たことでした。

彼女は買い物が好きで、物を捨てるのが苦手なタイプ。家の中は物であふれていました。その空間に身を置いたとき、思いのほか窮屈さを感じたのです。知人には申し訳ないと思いながらも、心の中で「自分は、こうなりたくない」とはっきり感じました。

もちろん、物との付き合い方は人それぞれです。ただ、あのときの小さな違和感が、考え方を見直すきっかけになったのは確かでした。

売上金は自分の楽しみに。50代からのお金の使い道

不用品をお金に変える考えは変わりませんが、その使い道は少し変わりました。

2人の子どもが小さい頃は学費を優先していましたが、今は社会人と大学生。これからは、自分や夫婦のために使ってもいいのでは、と思うようになりました。

2025年の秋からは、夫婦でハイキングや登山を始め、道具をそろえています。旅行や外食など、「楽しむため」にお金を使うことも増えました。周囲を見ても、同じように考える人は少なくありません。「推し」のために不用品を売り、ライブ遠征を楽しんでいる人もいて、なんだかとても生き生き、楽しそうです。

▶後編では、半年で売上140万円を生んだ“意外なもの”を明かします。
アラフィフ世代だからこそ感じた「これでいいのかな?」という迷いが、そこにはありました。
思い当たるものが、家の中にある人もいるかもしれません。

川崎さちえ
川崎さちえ

フリマアプリの専門家、そしてお得情報大好きライターとして記事を執筆。日常生活の中で無理なくできる節約術や快適生活術をお伝えしています。生活情報サイトAll Aboutのフリマアプリガイド。